フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月8日(土) 晴れ

2018-09-09 15:27:27 | Weblog

8時半、起床。

サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

いただきものの最中(自分で組み立てるタイプ)を紅茶のお供に食べる。

今日の『半分、青い』。会社を辞めて起業しようと考えている律に鈴愛が水を差す。安定した高い収入があることのありがたさ、律はこれまでずっと有名大学や一流企業という看板があってやってこれた、メンタルは弱いところがある、などなど。痛いところを突かれて律は「人の心に土足で踏み込むな」と不機嫌になる。このとき鈴愛は世間一般の見方、規範の代理人として振る舞っていた。夢を語る人たちばかりではリアリティがない。誰かが世間一般の代理人になって律にブレーキをかける役をしなくてはならない(それを振切っての決断でなくてはならない)。ずっと夢ばかり追って生きてきたような鈴愛だからこそ、夢を追って生きることの大変さを語ることができるのだ。同時に、そこには鈴愛のプライドというのも作用しているように思える。もしここでエリートである律が軽々と夢を追う人生に乗り換えてそれをすんなり達成してしまったら鈴愛の立場がないではないか(笑)。しかし、またそこには、ようやく律が自分と同じ世界に入って来てくれるという嬉しさもある。それを押し殺しながら、鈴愛は律に苦言を呈しているのだ。

机に向かう。今日のCDはグレン・グールドのピアノ演奏による「パルティータ」(バッハ)の5番と6番。これを聴いて思い出したのが金沢の名曲喫茶「パルティータ」。金沢に行くたびに顔を出していたが、マスターは寡黙な老人で、言葉を交わすことはほとんどなかったが、何度目かの訪問のときに私の顔をチラリと見て、「パルティータ」の6番をかけてくれた。まるで「ようこそ、パルティータへ」という挨拶代わりであるかのように。

もう夏の空ではないが、まだ秋の空とも言えない、移りゆく季節の空である。

12時前に卒業生のアリさん(一文、社会学専修)と蒲田駅で待ち合わせ「phono kafe」へ。彼女は筑波に住んでいるが、数か月に一度、御茶ノ水の(水道橋だったかな)の歯科医院に通っていて、そのついでに蒲田の方に来てくれたりしている。

この夏には一家で松本に行って、私のブログでお馴染みの「chiiann」と「栞日」に顔を出したそうである。ブログには登場しない(顔出しNG)の「chiiann」の奥様にも会って、「おきれいな方でしたね」と言っていた。

ご飯セットを注文。蓮根と白菜のくずあんは人前注文し(玄米と豆腐のタルトに替えて)、あとはそれぞれ一人前ずつ注文してシェアする。ご飯は私は軽め、彼女は普通(注:男性の軽めと女性の普通は同じ量である)。

彼女の家でも玄米食にしているが、お子さん(8歳と4歳)たちは白米の方がいいそうである。

 彼女も『半分、青い』を毎日観ている(私のブログの読者でもあるので、私の感想も読んでいる)。「中年期の転機」について語り合う。私が放送大学から早稲田大学に移ったのはちょうど律と同じ年齢だったし、彼女自身はいまアラフォーと呼ばれる年齢(40歳前後)なので、いろいろ思うところがあるのである。

「今日の大原さん」はアリさんとのツーショットで。

「phono kafe」を出て、「カフェ・スリック」へ移動する。

陽射しはまだまだ強い。

JRのガード下を通って西口から東口へ。

「カフェ・スリック」へ到着。9月のシフォンはラムレーズンとさつまいもの2種。

 まずは冷たい飲物を注文。私はいつものグレープフルーツセパレートティー。彼女はロイヤルミルクティー、

 シフォンケーキは私はラムレーズン。

 彼女は瀬戸内レモン、

 卒業生が私に会いに来るときは、多かれ少なかれ学生気分に戻るわけだが、彼女の場合はそれが持続していて、私が話す日記の効用や減量の方法を素直に自分の生活にも取り入れようとする。そして三日坊主で終わることなく続けている。よき「学生」である(笑)。

彼女はここは2度目の訪問。マダムも彼女のことは覚えていた。

 「カフェ・スリック」には1時間半ほど滞在した。店を出るときにテラス席でポートレイトを撮る。光が柔らかく、黒と灰色の背景は写真スタジオのようである。

 

駅に向かう途中、「まやんち」へ寄って、お子さんたちへのお土産にモンブランをテイクアウトしようとしたが、すでに売り切れのようだった。席が空くのをまっている人たちもけっこういた。昨日来ておいてよかった。

アリさんを改札口に見送る。自宅を出るとき、ご主人からは「楽しんでおいで」と言われたが、歯医者さんにいくだけだと思っている娘さんは「なぜ、歯医者が楽しいの?」と不思議そうだったという。「日が暮れるまでに帰ってくる?」と聞かれ、「日が暮れる」という言い方をいつの間にこの子(下の4歳の娘さん)は覚えたのだろうと思ったそうだ。これから帰れば(東京駅から筑波行きのバスに乗って)、日が暮れる前に帰れますね。

次回は冬カフェになるでしょうか。もろもろ頑張って下さいね。 

 夕食はカレーライス。

 アリさんの家でも今日はカレーライスのはずである。大人用と子供用の2種類作るが、上の娘さんは大人用を食べるそうである。下の娘さんが「私も大人カレーを食べる!」と言い出すのはいつのことだろう。

 深夜、ウォーキング&ジョギング。

玄関を出るときナツがやってきて餌をほしがったが(たぶん)、「私が帰ってくるまで待てるかな?」と言って出てきた。50分ほどして帰ってきたら、ナツが待っていた(あるいはほかに行っていて、50分後にまたやってきたのかもしれない)。約束通り餌をやると、皿をなめるようにして残さず食べた。

2時半、就寝。