フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月27日(木) 曇り

2018-09-28 14:33:26 | Weblog

8時半、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の昼食。

今日の『半分、青い』。ユーコの死を知らされた鈴愛は、ユーコの死を受け入れることができないまま、花野を連れて帰省し、自室に引き籠る。そういう鈴愛にとって、律の父弥一が「大切な人の死を受容した人」のモデルとして現れる。妻和子との死別の悲しみを乗り越えてちゃんと生きている人だと鈴愛は思う。しかし、「おじさんはえらいね。強いね」という鈴愛の言葉に弥一はこう答える。

「おじさんもそう思っとった。ほやけど、そんなことはなかった。これが、いつまでたっても悲しい。最近、わかった。哀しみを乗り越えたわけではなくて、悲しみと共に生きている。忘れられん。いつだって涙が出る。ほやけど、生きとると、時は進む。いいこともある。ツバサが、写真で入賞したなんて話を聞けば嬉しい。鈴愛ちゃん、おじさん思うんや。死んでしまった人たちが、いなくなったわけやない。ここにおる。みんな、生と死の間に生きてる。やがて、死ぬ。今は生きている。それだけ。生まれることも、死ぬことも、特別なことやないんやないかって。生まれることがめでたくて、死ぬことが悲しい、っていうのは、乱暴なような気さえするんや。」

もちろん弥一の一言で、鈴愛が瞬時にしてユーコの死を受けれることができたわけではない。しかし、方向性はこれで示された。あとは時間だけだ。本来であれば一週間はこのテーマにかけたいところだが、ドラマとしては今週が最後の一週間だ。せいぜい3日間で(つまり明日の回には)鈴愛に再起してもらわなければならない。鈴愛は東京を経由して仙台へ向かう。すでに引きこもり状態からは完全に脱出した。

昼食は36号館のラウンジで調達に行く。研究室から一番近い食料のある場所だ。「とやまーと」という名前があったのか。知らなかった。この看板、前からありましたっけ? 全然気づかなかった。

購入したのは「チャーライス」。ご飯の上に薄いチャーシューのったもの。ほぼ300円、容器が歪んでいるのは、私が売店の電子レンジで加熱したときにできたもの。

ラウンジから研究室に戻る途中でM君とバッタリ会った。彼はこの春、卒業はせず、留年することになったのだが、就活の方はけりがついたようである。相談したいことがあるというので、研究室に来てもらった。しばらく雑談をしてから、書棚から本を一冊もっていった。森章二『子どもの悲しみの世界ー対象喪失という病理』(ちくま学芸文庫)。「対象喪失」とは「死別」だけでなく、自分にとって大切なもの(生活環境や物品)の喪失すべてを含む広い概念であるが、やはりそこには悲しみが伴うわけで、朝ドラの話と通じるものがある。

ケータイを見ると、卒業生のサキさん(論系ゼミ3期生)から連絡が入っている。いま「カフェゴト―」にいて、旦那さんも一緒だそうだ。先ほど私の研究室の前まで来たらしいが、面談中の様子だったので、引き返したとのこと。間もなく5限の授業が始まる時間だが、ちょっと挨拶だけでもというので来てもらった。お子さん連れというのはときどきあるが、配偶者を連れて卒業生がやってきたのは初めてである。もっとも二人の結婚式には出席しているので、旦那さんとは初対面ではない。

昨日のAさんに続いて、今日も卒業生がアポなしで研究室にやってきた。「アポなし」が時代のトレンドなのだろうか(笑)。

5限は講義「ライフストーリーの社会学」。

講義を終えて、部屋に戻り、サキさん夫婦からいただいたおはぎを1つ食べる(時間があれば3人で食べるつもりだったのだろう)。

ふと手提げ袋(授業のときに必要なものをもって教室に行く)の中を見ると、講義中に使ったハンドマイクが入ったままである。教員ロビーに返すのを忘れてしまった。ただ、あの教室は次の時間(6限)は授業が入っていないので、支障はないはずである。あとで返しに行こう。 

6時半ごろ卒業生のキョウコさん(論系ゼミ一期生)が仕事終わりに研究室にやってきた(これはアポなしではありません)。

ずいぶんと髪が伸びて、今日のファッション(黒の上着と赤いスカート、ゴールドのネックレス)と相まって、80年代のバブリーな雰囲気を醸し出している。「しもしも~」とやったら似合うんじゃないかなと言ったら、ノリでやってくれた(笑)。

残っていたおはぎを食べながらおしゃべり。

夕食は「すぎうら」へ。私が「すぎうらに行こう」と言ったのを「すぎうらに会いに行こう」と聴き間違えて、「私が明日、すぎうらさんに会うのをなぜご存知なのですか」と彼女はびっくりしたように言った。

上新香。美味しい。

飲み物はウーロン茶(彼女も)。

穴子の天ぷら。これは必ず注文する。「美味しいですね」と彼女が言った。「そうでしょ」と私。

カキがメニューに出ていたので、カキフライを注文。「まだ小ぶりなので、4つ出せていただきました」(本来は3つらしい)。私も彼女も「よかった。4つだと喧嘩にならなくて」と思った。今年の最初のカキフライはしみじみと美味しかった。

カレーの煮付。ご飯を注文して、煮汁をかけて食べる。彼女も私のマネをしてそうした。行儀はちょっと悪いが、これが美味しいのである。これをやりたくて煮魚を注文しているようなところがある。

よく食べたし、食前におはぎも食べているので、「カフェゴト―」へ行くのはまたの機会にしましょう。

お茶をもってきてもらって、お腹が落ち着くのを待って、9時半頃店を出る。

11時ちょっと前に帰宅。キョウコさんからはいろいろと鹿児島のお土産をいただいた。このところ彼女は高校の同窓会の準備の打ち合わせで月イチくらいのペースで帰省しているとのこと。

次は冬カフェですね。どうぞお風邪など引かぬよう。

 2時、就寝。