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京町温泉郷での湯めぐりに際し、宿泊は「京町観光ホテル」でお世話になることとしました。理由としては、部屋でネットができ、且つ「楽○トラベル」や「じゃ○ん」経由で予約出来る、という単純なものでして、朝食付きで値段は4桁以内、ベッドで寝られて、ついでに温泉のお風呂がついてくれば文句ねぇな、と考えながら探していたらこちらの宿にたどり着きました。あれれ? 条件がちっとも単純ではありませんね。言ってることとやってることがかけ離れているのが私の欠点なんです…。
ま、それはされおき本題へ。国道からちょっと入った路地に面しており、いかにも地方の中小規模旅館らしいファサードです。
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こちらはロビーの様子。ガラス窓の向こうは中庭です。受付で対応してくださった方はとっても親切でした。ちなみに宿泊者は、このロビーで朝に無料のコーヒーサービスがいただけます。
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今回利用したのは禁煙のシングル。地方の宿だから大したことないだろうと期待しないで訪れたのですが、建物こそ古さが隠せないものの、室内はすっかりリノベーションされており、アコモデーションは大手チェーンのビジネスホテル並みかそれ以上であることにビックリ。綺麗な上にそこそこ広く、備品も一通り揃っているので、都市のホテルじゃなきゃダメな方でも気にせず泊まれるでしょう。LAN(有線)も使え、速度も文句なし。部屋にはトイレ・バスもついています。とっても快適に一晩を過ごせました。
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さて、お宿ご自慢のお風呂へ向かいましょう。男性浴室は宴会場の前を通り過ぎた先にありました。なお女性風呂は宴会場の手前です。この日は忘年会シーズンだったため、館内は宴会場を利用する多くのお客さんで賑わっていました。ドンチャン騒ぎで盛り上がる大広間をそそくさと通り過ぎて浴室へ。
お風呂も数年前に全面リニューアルされたそうでして、いかにも「改装しました」感が強いものの、さすがに綺麗で清潔感が漲っていました。
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浴室内はまるでスチームバスのような濃い湯気が立ち込め、数メートル先も見えない状態。従いまして曇って全然見えない画像です。ごめんなさい。洗い場にはシャワー付き混合栓が4基設置され、各ブースは仕切り板でセパレートされているので、隣を気にせず利用できました。
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浴槽は2分割されており、奥が湯口のお湯を直接受ける槽で、手前側はそこから流れてくるお湯を受けています。そのような構造のために、奥はちょうど良い湯加減ですが、手前側はぬるめでした。湯口の奥には網が被せられており、浮遊物を濾し取っているようです。源泉投入量は多く、しっかりオーバーフローしていました。
お湯は微かに橙色を帯びて靄がかかっているように見えるものの、ザックリ無色透明と表現しても差し支えないような見た目で、その色からも想像できる通りに金気の味と匂いがはっきりと感じられ、お湯がオーバーフローする流路や浴槽の湯面付近(つまりお湯と空気との接触面)などはオレンジ色に着色しています。
また2つの浴槽は槽内の着色にも差があり、湯口から離れている手前側浴槽と比べて湯口のお湯が直接注がれる奥の浴槽は色の染まり具合が強く、その様子は↑の右(下)画像を見ても歴然としていることがわかるかと思います。
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こちらは露天風呂。内湯~露天風呂間は細く狭い通路を歩くのですが、宿泊した日は南九州なのに霜がおりるほど寒いだったため、この通路を歩く時間がめちゃくちゃ寒かった…。上半身は耐えられるとしても、お風呂という湿った空間であるために、足の裏が氷上を歩いているかのような冷たさでした。ちょっとした修行みたい…。
露天風呂は日本庭園風で、浴槽上には屋根が設けられています。庭師の方が設計したというこのお風呂は、さすがにプロの仕事だけあり、うまい具合に植栽が構成されており、特に赤い楓が良いアクセントになっていました。尤も、ベタといえばベタなんですが、定形美ってそういうものでしょうね、きっと(私は素人なのでよくわかりません)。
お湯の質は内湯と同様ですが、投入量が若干少ないように思われ、実際にお湯の鮮度も内湯よりやや劣るようでしたが、たまたまこの日はそういう湯使いだっただけなのかもしれません。
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夜になるとこんな感じ。いい雰囲気でしたよ、寒かったけど。
彩光の湯
単純温泉 53.7℃ pH7.5 150.8L/min(動力揚湯) 溶存物質0.504g/kg 成分総計0.515g/kg
Na:77.1mg(77.19mval%),
HCO3:245.0mg(87.39mval%),
JR吉都線・京町温泉駅より徒歩10分(約600m)
宮崎県えびの市大字向江669 地図
0984-37-1231
ホームページ
立ち寄り入浴8:00~22:00
300円
家族風呂もあるらしい(1時間1000円)
シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★