パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

イリアちゃんの話

2012年09月22日 | 子供ネタ
9月22日(土)曇り

先週我が家にお泊まりに来ていたイリアちゃん(仮名)。
娘の、鹿児島時代のお友達である。
北九州の大学に通っている。
明るいイマドキな感じの子である。
朝食を食べながら彼女が言う。
「あたし、白衣を着るのが夢だったんです。」
彼女は、3姉妹の末っ子。
聞くに、お姉ちゃん達は皆優秀で、某国立大の学生さん達。
イリアちゃんだけが勉強嫌いで、「ノー勉」(イマドキの言葉?勉強しないことらしい)で
今の大学に入った。
どうやら食物栄養系の単科大学のようだ。
「バカ大学だと思ってたら、なんだか真面目な子が多くて・・・
白衣着たいからここを選んだなんていうのあたしくらいで、
『アレルギーがあって大変だったからちゃんとそういうことを勉強したい』とか
『料理が大好きだから』とか
将来を真面目に考えてる子ばっかりなんです。
あ、一人だけ『チャングムの誓い』を見て、チャングムになりたいからってふざけた理由の子もいるけど、
でも、その子もちゃんとしてて・・・
あたしは、もう、白衣(実習で)着たし、夢は叶ったかなあ~なんて思ってるくらいで。
卒業生のほとんどは管理栄養士とかになって、病院に就職するらしいんですけど、
その白衣って、あたしが着たい白衣じゃなくて給食のおばちゃんの白衣で、帽子もへんだし。」
ワタクシが「白衣着たいんだったら、食品会社の研究室とかに就職すれば?」と言うと
「入学してすぐの説明会で『日清食品に入れるのは、毎年2人だけです』って!」
高望みするなよと釘をさされたらしい・・・
「その、2人になりなよ!」とハッパをかけると「ダメです、もうすでに落とした単位もあるし。」

イリアちゃんが帰ってからしばらくして、娘が
「イリア、大学やめようかなあって言い出してる。
メークの専門学校の資料とか取り寄せて、来週説明を聞きに行くんだって!」
う~~~む・・・
イリアちゃんは、まだ、自分が何をやりたいか決まってないんだから、
どうせ大学やめるなら、いっそ、もっと選択肢が広がるような道を選べばいいのに。
メークに、それほど興味があったわけでもないくせにねえ。
「栄養士」という選択が自分にないということを、
「自覚を持って夢を持って進学してきてる同級生達」の中でイヤというほど感じたくせに、
今度また「メーク」関係の仕事をしたいという現実的な夢を持った子たちの中に飛び込むつもりなのか。
絶対二の舞になるのは目に見えてる。
お姉ちゃん達に感じてる劣等感があるのなら、ここで発奮して、
大学を受け直すくらいの気概が欲しいものだ。
そして、いろんな勉強をして、自分がやりたいことを見つける4年間にすべき。
口角泡を飛ばして熱く語る母。
そもそも、親が「やめるんだったら早めに言ってね」なんて言ってるらしい。
信じられんっっっ。
「それで、あなた、何てメール返したの?」と聞くと
返信したメールの文面をワタクシに見せる。
そこには、今、母が熱く語ったことがそっくりそのまま書いてあった。
いやぁ~似た者母娘だねえ~
っていうか、母の教育方針をよくわかってるねえあなたったら。
さらに、ちょっと嬉しかったのは
「あたしも、まだ将来何になるかはっきり決まってない。
でも、法学関係じゃなかったなあとは思っている(娘は法学部)
だから、後期は頑張って他学部の講義も受けてみるつもり。」と書いてあったこと。
人生って、いつでも何度でもやり直しはきくと思うけど
簡単にあきらめたり、方向転換したりすることとは違うと思う。
少しだけ、人生をなめてるようなところがあるイリアちゃん。
ここがあなたの、初めてのふんばりどころかもよ。
コメント (4)
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