7月31日(金)曇り
当初の予定では、1月に夫退職して、5月末まで契約社員として引き継ぎ等を行って、6月末辺りに引っ越そうという感じだった。
しかしこのコロナ禍。
在宅ワークでは引き継ぎもままならず現場もままならず、ズルズルとひと月延び、どうにか6月末で退職した・・・とはいえ有休消化だなんだで在籍してることになり、ちょっと出てきて欲しい的な要請もあったりして。
このままズルズル東京に居ることになるのか?
コロナは当分収束するとは思えないし、冬が近づくともっと恐ろしくなりそうだし、心がザワザワする。
夫は、基本的に自分で決めたい人である。
(ワタクシも、基本的に自分で決めたいタイプである)
よって、電話台一つ買うのにも売り場で揉めた。家具売り場のソファに座って延々討論した。
冷蔵庫も揉めた。
電子レンジを買い換える頃にはワタクシも強くなっており「白物家電はワタクシに任せて欲しい。その代わり黒物家電は全面的にお任せするから。」と押し切れるようになった。
家電の棲み分けは出来るようになったが、そのほかのことを、自分一人で考えて計画立ててほとんど事後報告のように突然言うのはやめて欲しいと事あるごとに頼んできた。
で、引越しの件。
「8月末に引っ越す」とは聞いていたが、一向に行動に出ない。
この、東京のマンションへは、ワタクシと娘は鹿児島から、夫は一人暮らししていた都内のマンションから引っ越してきたのだが、その時、夫の引っ越し荷物にトイレのブラシやらがいっしょくたに入ってて驚く。
聞くに、仕事が忙しくて箱詰めできず、当日に引越し業者さんが詰めたからだと言う。
なんとまあ迷惑な話だ!とワタクシ心の中で悲鳴をあげた覚えがある。
この人は自分でも「俺はネット社会では性悪説を唱える」と言う通り、リアルな社会では性善説保持者である。
謝れば済むと思ってるのかっっ!
そんな昔の事を思い出しつつ、もう引越し業者の選定にかかっても早すぎる事は無いのだよ。
いや、もうむしろ遅いくらいだよ。
引越しとは時間のかかるものなのよ、とジリジリする。
こうるさいと思われるのは心外だが、とうとう我慢できず先週切り出す。
夫、不機嫌な口調で「来週からやろうと思っていた」
「今、宿題やろうと思ってたのにぃ〜言われるとやる気失せる〜」と文句いう小学男子かっっっ!
で、ネットで引越し業社を探し始める。
じゃんじゃん電話がかかってきはじめ「いつ来ればいいかって。木曜でいい?何時がいい?」
木曜の午前中に一社、午後から一社、見積もりに来ると言う。
え?なんで???
ネットで見積もり金額出して、そのうちの安い業者2、3社に実際来てもらうという流れじゃないの???
夫またも不機嫌に、ネットでは金額は出ないと言う。
そんな事あるか〜い!
ワタクシ怒りにまかせながらネットで見積もりとって画面を見せる。
そうこうしているとまた別の業者から「いつ見積もりに行きましょうか」の電話が入る。
ワタクシの顔が般若になってるのに気づいてた夫「ちょっと予定が変わりましたので・・・」と断る。
で、木曜の昨日、9時から10時の間に伺います(この時間設定でも夫婦大激論、長くなるので端折るが)という事で、1社目の大手引越し業社A社の営業ウーマン来宅。
彼女も私達夫婦もマスク姿である。が、ワタクシ、もう彼女がニッチェの近藤さんにしか見えない。可愛い。
彼女と、一部屋ずつ回りながら引越し荷物の確認をする。
そこであの緊急地震速報だ。
3人の携帯が一斉に鳴り出し恐怖感しかない。
揺れない。
テレビつけてみようか。
揺れない。
「遅いね」「揺れませんね」「普通こんなに時間の余裕はないよね」
揺れなかった。良かった良かった。
てっきり一回持ち帰ってからメールとかで見積もり金額が出るのかと思っていた。
が、近藤嬢(仮名)「今、出ます!」
と、iPadの画面を見せる。
早っ!と衝撃。
高っ!と衝撃。
ネットでの見積もりの倍近い。
まあ、荷物の状態は見なきゃ始まらないところあるから、ネット見積もり金額より10万くらいは高いだろうと予想はしてたが、それにしても高っ!となった。
色々説明した後、近藤嬢「トラックの便が当日あるかないかで値段をもう少し抑えられると思いますので、問い合わせてきます。少しお待ちください。」と玄関の方へ。
ワタクシ達夫婦もコソコソと喋る。「今、上司と話してるんだろうね『もう少し値段下がれば奥さんが落ちそうです』とか」
近藤嬢「トラック便もありましたし、上司と相談いたしまして、即決いただけるならこの金額で!」
とバーンと画面を出す。
安っ!
まぢですか???
妻、頭の中で色々考える。2時からくるB社も、まあまあ中堅どころの業者だ。
この即決を蹴って、B社に「さっきA社は◯◯万円まで頑張れると言われたんだけど」と匂わせた時に考えられるのは、さっと諦めて「うちはちょっと無理ですね〜」と言われるか、
せいぜい寄せてくるぐらいで、これより安くはならない気がする。
もし、これよりも安くするところがあったとして、果たして「質」はどうだろうか。
やはりどこかで「大手業者への安心感」みたいなものはある。下手な事はしないでしょうという。
この後、何社か見積もってもらって、やっぱり最初のA社が良かったねってなっても、どう頑張ってもこの「即決の金額」にはならない。
夫「即決かぁ」
妻「即決ねぇ」
夫婦してぶつぶつ呟き頭抱えて悩む。
ワタクシ達夫婦の性格からして、業者さん同士を戦わせて安く安く!という駆け引きはできない。苦手だ。
顔を見合わせる夫婦。
ワタクシの心の声が聞こえたか、夫が「即決しましょう」
近藤嬢、不戦勝にてn家の引越し権獲得。
よろしくお願いします。
で、一件落着かと思いきや・・・
2時にくる予定の業者を断らないつもりの夫。
え?なんで?もう決めたのに?
夫「なんて言って断るの?俺は無理。断れない。」
普通に2時に来てもらい、そのまま又3人で各部屋を見て回って説明聞いて見積もり出してもらって・・・
検討してから電話しますと言って、後日断るつもりらしい。
え〜〜〜っ!めんどくさい。時間の無駄だ!
『来てもらって、A社の金額の話をして、A社より安かったら乗り換える』という気は全くないのに、ただ断りづらいからっていうだけで来てもらうのは、かえって失礼だし、双方の時間の無駄だよ。
コメカミの細い血管が一本キレそうになりながら「あたしが断るよっっっ!」
で、断った。
ほら、これで、ゆっくりカレー屋さんに行ってランチ食べて、ポイントでもらえるチーズナンもゆっくり堪能できるでしょっ!
って事で、カレー屋さんへ行きましたとさ。めでたしめでたし。
当初の予定では、1月に夫退職して、5月末まで契約社員として引き継ぎ等を行って、6月末辺りに引っ越そうという感じだった。
しかしこのコロナ禍。
在宅ワークでは引き継ぎもままならず現場もままならず、ズルズルとひと月延び、どうにか6月末で退職した・・・とはいえ有休消化だなんだで在籍してることになり、ちょっと出てきて欲しい的な要請もあったりして。
このままズルズル東京に居ることになるのか?
コロナは当分収束するとは思えないし、冬が近づくともっと恐ろしくなりそうだし、心がザワザワする。
夫は、基本的に自分で決めたい人である。
(ワタクシも、基本的に自分で決めたいタイプである)
よって、電話台一つ買うのにも売り場で揉めた。家具売り場のソファに座って延々討論した。
冷蔵庫も揉めた。
電子レンジを買い換える頃にはワタクシも強くなっており「白物家電はワタクシに任せて欲しい。その代わり黒物家電は全面的にお任せするから。」と押し切れるようになった。
家電の棲み分けは出来るようになったが、そのほかのことを、自分一人で考えて計画立ててほとんど事後報告のように突然言うのはやめて欲しいと事あるごとに頼んできた。
で、引越しの件。
「8月末に引っ越す」とは聞いていたが、一向に行動に出ない。
この、東京のマンションへは、ワタクシと娘は鹿児島から、夫は一人暮らししていた都内のマンションから引っ越してきたのだが、その時、夫の引っ越し荷物にトイレのブラシやらがいっしょくたに入ってて驚く。
聞くに、仕事が忙しくて箱詰めできず、当日に引越し業者さんが詰めたからだと言う。
なんとまあ迷惑な話だ!とワタクシ心の中で悲鳴をあげた覚えがある。
この人は自分でも「俺はネット社会では性悪説を唱える」と言う通り、リアルな社会では性善説保持者である。
謝れば済むと思ってるのかっっ!
そんな昔の事を思い出しつつ、もう引越し業者の選定にかかっても早すぎる事は無いのだよ。
いや、もうむしろ遅いくらいだよ。
引越しとは時間のかかるものなのよ、とジリジリする。
こうるさいと思われるのは心外だが、とうとう我慢できず先週切り出す。
夫、不機嫌な口調で「来週からやろうと思っていた」
「今、宿題やろうと思ってたのにぃ〜言われるとやる気失せる〜」と文句いう小学男子かっっっ!
で、ネットで引越し業社を探し始める。
じゃんじゃん電話がかかってきはじめ「いつ来ればいいかって。木曜でいい?何時がいい?」
木曜の午前中に一社、午後から一社、見積もりに来ると言う。
え?なんで???
ネットで見積もり金額出して、そのうちの安い業者2、3社に実際来てもらうという流れじゃないの???
夫またも不機嫌に、ネットでは金額は出ないと言う。
そんな事あるか〜い!
ワタクシ怒りにまかせながらネットで見積もりとって画面を見せる。
そうこうしているとまた別の業者から「いつ見積もりに行きましょうか」の電話が入る。
ワタクシの顔が般若になってるのに気づいてた夫「ちょっと予定が変わりましたので・・・」と断る。
で、木曜の昨日、9時から10時の間に伺います(この時間設定でも夫婦大激論、長くなるので端折るが)という事で、1社目の大手引越し業社A社の営業ウーマン来宅。
彼女も私達夫婦もマスク姿である。が、ワタクシ、もう彼女がニッチェの近藤さんにしか見えない。可愛い。
彼女と、一部屋ずつ回りながら引越し荷物の確認をする。
そこであの緊急地震速報だ。
3人の携帯が一斉に鳴り出し恐怖感しかない。
揺れない。
テレビつけてみようか。
揺れない。
「遅いね」「揺れませんね」「普通こんなに時間の余裕はないよね」
揺れなかった。良かった良かった。
てっきり一回持ち帰ってからメールとかで見積もり金額が出るのかと思っていた。
が、近藤嬢(仮名)「今、出ます!」
と、iPadの画面を見せる。
早っ!と衝撃。
高っ!と衝撃。
ネットでの見積もりの倍近い。
まあ、荷物の状態は見なきゃ始まらないところあるから、ネット見積もり金額より10万くらいは高いだろうと予想はしてたが、それにしても高っ!となった。
色々説明した後、近藤嬢「トラックの便が当日あるかないかで値段をもう少し抑えられると思いますので、問い合わせてきます。少しお待ちください。」と玄関の方へ。
ワタクシ達夫婦もコソコソと喋る。「今、上司と話してるんだろうね『もう少し値段下がれば奥さんが落ちそうです』とか」
近藤嬢「トラック便もありましたし、上司と相談いたしまして、即決いただけるならこの金額で!」
とバーンと画面を出す。
安っ!
まぢですか???
妻、頭の中で色々考える。2時からくるB社も、まあまあ中堅どころの業者だ。
この即決を蹴って、B社に「さっきA社は◯◯万円まで頑張れると言われたんだけど」と匂わせた時に考えられるのは、さっと諦めて「うちはちょっと無理ですね〜」と言われるか、
せいぜい寄せてくるぐらいで、これより安くはならない気がする。
もし、これよりも安くするところがあったとして、果たして「質」はどうだろうか。
やはりどこかで「大手業者への安心感」みたいなものはある。下手な事はしないでしょうという。
この後、何社か見積もってもらって、やっぱり最初のA社が良かったねってなっても、どう頑張ってもこの「即決の金額」にはならない。
夫「即決かぁ」
妻「即決ねぇ」
夫婦してぶつぶつ呟き頭抱えて悩む。
ワタクシ達夫婦の性格からして、業者さん同士を戦わせて安く安く!という駆け引きはできない。苦手だ。
顔を見合わせる夫婦。
ワタクシの心の声が聞こえたか、夫が「即決しましょう」
近藤嬢、不戦勝にてn家の引越し権獲得。
よろしくお願いします。
で、一件落着かと思いきや・・・
2時にくる予定の業者を断らないつもりの夫。
え?なんで?もう決めたのに?
夫「なんて言って断るの?俺は無理。断れない。」
普通に2時に来てもらい、そのまま又3人で各部屋を見て回って説明聞いて見積もり出してもらって・・・
検討してから電話しますと言って、後日断るつもりらしい。
え〜〜〜っ!めんどくさい。時間の無駄だ!
『来てもらって、A社の金額の話をして、A社より安かったら乗り換える』という気は全くないのに、ただ断りづらいからっていうだけで来てもらうのは、かえって失礼だし、双方の時間の無駄だよ。
コメカミの細い血管が一本キレそうになりながら「あたしが断るよっっっ!」
で、断った。
ほら、これで、ゆっくりカレー屋さんに行ってランチ食べて、ポイントでもらえるチーズナンもゆっくり堪能できるでしょっ!
って事で、カレー屋さんへ行きましたとさ。めでたしめでたし。
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