パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

人の話を聞け

2021年03月14日 | Weblog
3月14日(日)晴れ
相変わらず花粉症でグズグズですが、それでもやはり晴れて気持ちが良くて、出かけたくなる季節ですな。
東京にいる頃はソメイヨシノ中心だったのですっかり忘れていたが、こちらのヤマザクラの綺麗なこと。
車で走っていると、緑深い森の中にポツンポツンと、桜がこぼれ咲いている。
ソメイヨシノが、「見る人を意識しているのね、あたしのために咲いてくれているのね」と思わせる綺麗さなら、
ヤマザクラは、孤高の綺麗さ、まさに自然体、誰のためでもなく咲いている。ただ咲いている、春だから、と。

と桜の季節になりまして、機嫌が上向きになりつつある。

さて!
先日、武家屋敷群に行った時に会った管理人さんは、作業服着てて鎌みたいなもの持ってて、一見、普通のおっさんだった。
定年後の再就職口としてはいいとこ見つけましたなあ〜くらいの気持ちで、我が夫とおしゃべりに興じてられるのを遠巻きに眺めていた。
しかし、その後、一緒になって話を聞いてみると、いやまあ驚いたり感心したり笑ったりと楽しかった。
というのも、この管理人さん、いわゆる案内人とか学芸員とかのように、上から説明してあげましょう、案内いたしましょうというスタンスでなく(いや、あくまでイメージですよイメージ)
自分が知ってること、聞いたことを、「面白い話聞いたんだよ」というおしゃべりに変換して教えてくれる。
例えば・・・
この増田家住宅の蔵から出てきた西郷翁の掛け軸。
彼は「をっ!これホンモノじゃないか?」と市の職員に言ったらしいのだが取り合ってもらえず、いともさりげなく無造作に雑に床の間に掛けられた。
で、しばらくしてから、見る人が見て「ホンモノだ!」
で、今、掛かっているのは富士ゼロックスが、無償で作ってくれたというレプリカ。
これが実によくできている。
そもそもが、この書は、この地に狩猟で訪れていた西郷隆盛がお礼に書いた書なので、そもそも大きな紙を持ち歩いているわけでなく、半紙を繋いで書いたもの。
その半紙の糊付け部分までもが見事な再現。
さらにおっさんの話は続く。
「私の友人二人ががその話を聞いて、俺んちの蔵にもあるかも!と帰ってから蔵を探したら、あったんですまた、西郷さんの書が!」
ひゃ〜と驚きながら、ワタクシ心の中で、西郷さんって筆まめな人だったのね〜と思うことであった。

部屋の、釘隠しのことも教えてもらった。

それも、彼もお客さんに指摘されるまで鶴だと思ってたと。
そしたらある団体客から「これは雁です」と言われて「ああ、そう言われれば!」
その後も、やたらと雁や鶴のウンチク話が続くので尋ねたらその団体客「鳥類学会」の関係者だったというオチ。

ワタクシが水屋の写真を撮ってると・・・

そのお重は螺鈿ですよ、とか、この中に「柿右衛門があるんですよ」とか。
え〜〜〜っ!??
赤いのないけど???
それも、観光で来られていたおば様から彼が教えてもらって知った話で、柿右衛門がまだ無名だった頃、輸出用(フランス)に作ったものだとか。
よくよく聞くとそのおば様はお茶の先生だとか。
その後、学芸員さんにも「柿右衛門」を確認してもらったんですよと笑う。
思い出したように・・・
「これ、何か知ってます?」

n「知らな〜い」(←バカ丸出し)と言いながらやたら写真だけは撮りまくる。
すると管理人さん「宴席で、これに水を張っておいて、酒を酌み交わす時にこれで盃をすすぐんです。
フラッシュ焚いて写真撮ると、水を張ってあるみたいに金魚が浮かんで見えますよ。」

確かに!!!
ああ!知らないことが多すぎる56歳。
でも、ここで教えてもらって知ることができた。
いつもなら、人を避けて避けて、よけてよけて、逃げて逃げていたが、この管理人さんの、押し付けがましく無い話術のおかげで「知る」ことができた。
自分の、頑なに人を拒んだり避けたりする態度を、少し軟化させたらいいことあった!という発見。
人間嫌いと言われてもいいんだも〜ん、自分の好きな人達とだけお付き合いして生きていきたいんだも〜んと思っているが、
それはもしかしたら自分にとって損なこともあるのねと深く反省したのであった。

と、結局のところ、今、桜が綺麗で、気分も上がってるからの話かもしれませんけどね。
またしばらくしたら鬱々と、まるで呪いのような日記を書くかもしれませんけどね。
ワタクシ、もうこの歳になったら、知識は自分で、自力で、本やテレビやネットで入手するものだと思っていたもので、
あの管理人さんから色々な面白い話を教えてもらったことがものすごく衝撃的だったのだ。
ここに書いたのはほんの一部で、まだまだたくさん聞いてたくさん教えてもらった。
でも何よりも、こういう学び方があるということを改めて知ったことが何より一番大事だと噛み締めているところ。
コメント (2)
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入来麓武家屋敷群

2021年03月11日 | おでかけ
3月11日(木)晴れ
夫と入来麓武家屋敷群へ行く。

鹿児島で武家屋敷というと『知覧』が有名なのである。
あ、夫との初デートがここだった、確か、そうよねっアナタッ!
つか、一貫してこの人はこういうのが好きなのね〜〜〜
『蒲生』にも武家屋敷群があって、こちらは「終のすみか探し」の候補地にもなるくらい素敵な街だ。
で、今日は、ワタクシ全くもって存じ上げなかった入来武家屋敷群へドライブ。
ちょっと夫の趣味に付き合って、その後美味しいお蕎麦でも食べましょ、くらいの軽い気持ちで行ったのであるが、
ここが期待した以上、ニトリのように素敵なところであった。
というか、おそらくワタクシだけだったら、ペラっと散策して、旧増田家住宅を見て、あ〜面白かった!で終わるところだが、
夫が、管理人さんに捕まった。
ワタクシ、何が苦手って知らない人から説明受けたりするのが苦手。
ったくもう!と苦虫つぶした顔で、夫を置き去りにして、一人で裏に回って写真撮ったりしていたのだが、
この管理人のおじさんが、まあよくおしゃべりなさる方で、ほんでもってこういうのが大好きな夫が質問したりしてジリジリ二人の距離が近づいておる。
増田家の中にまで上がらせてもらえるようなので、とうとうワタクシも一緒に説明を受ける。
この管理人さんが、後からわかったことだが、前職が水商売(本人談)とおっしゃるだけあって、
ただ単に歴史好きなおっさんではなく、話術や持ちネタなどがなかなかただ者ではないなおぬし!と思わせる方だった。
単なる歴史好きおっさんなら、同じく歴史好きおっさんの夫と楽しく語らえばよいところを、この管理人さんは、歴史にも骨董にも興味のないおばさん(←ワタクシのことね)をも話に引き込むという凄腕であった。
こうして、建物を管理しながら観光客とおしゃべりして、どんどん造詣を深めていき知識や情報などを取り入れて、
それをまた、何も知らない観光客(←ワタクシのことね)へと還元してくれる。
ちょっと見学するだけのつもりが、二時間近く滞在してしまった。

お腹すきました。

鄙びた町には素朴でおいしいお蕎麦があるものよ、と思いきや、10割蕎麦と銘打ってる割には洗練されたものであった・・・
お腹空きすぎ夫婦は海老の尻尾まで貪り食いました。

今日の教訓。
『人間嫌い』は損をする。
少しは心を開いて、知らない人ともおしゃべりをすると世界が広がりということを学びました。
コメント (2)
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檸檬堂

2021年03月10日 | 当選品&モニター&おタメし
3月10日(水)晴れ

モラタメさんでタメします。
檸檬堂
 定番レモン12本
 鬼レモン 12本
が、2400円でタメせます。お得っ!1本100円やん!ジュースやん!
いやもっと言いましょう。
今回申し込み時に600ポイントもらえるし、クチコミポイントもらえたら、
実質1700円でタメせたことになる。ワンダホー。

定番レモンだけ24本とか鬼レモンだけ24本というのも選べたのですが、今回はハーフアンドハーフ12本ずつ頼んでみました。

まずは鬼レモンから。
  『レモン1.5個分の果汁を使用したガツンとくる味わいのストロング系レモンサワーです。』とのこと。
ガツンと言わせていただこうではないの!
今、毎晩のように甘めのチューハイを、下戸の老母とシェアしながら夕飯を食べておりまして、流石にこれはキツいだろうと危ぶみましたが・・・
あれ?あれ?大丈夫?平気?と心配する娘を横目に「おいしいわね」と言いながら呑んでおる。
母よ、あなたホントに今まで呑めなかった人?
そういうワタクシも、「鬼レモン」は飲兵衛の夫の食前酒代わりで、自分用は定番レモンのほうと思っていました。
が、「鬼レモン」でぜ〜んぜん平気。キリリと美味い!
三人で1缶なんて足りるわけなく、次持ってこ〜い、酒じゃ酒じゃ、酒持ってこ〜いとうちの岡千秋が言いますので
夫の体を慮る都はるみはアルコール分5%の「定番レモン」を持ってくるのでありました。
なんのこっちゃ???

定番レモンは、もうそりゃ定番ですからね、安定のうまさです。

余談ですがこのシリーズ、他にどんなのがあるかご存知?
カミソリレモンという、これまた恐ろしげなスパスパ切れ味すごそうなのや
塩レモン、はちみつレモンというのあるげな。
うちは、次はカミソリレモンかしらね〜
あんた!呑みなはれ!うちはどんな苦労にも耐えてみせますぅ〜
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ふたたびの夢破れて・・・なのか???

2021年03月09日 | 衣・食・住
3月9日(火)曇り




『一月往ぬる二月逃げる三月去る』とはよく言うたものですなあ。
もう三月でっせ。
気持ちの上がり下がりが激しいのは自分でも認めているが、今、また下がっておる。
というのも、ワタクシの脳内の95%を占めている「終のすみか」の件。
もう、ワタクシとしては、100%決めている物件がある。
そうですねえ〜通称「おね」とでも呼んでおきましょうか。
鹿児島に帰ってきてからずっと中古の家を探し求めていた。
ワタクシ、近頃のネット頼りの不動産屋のにいちゃんよりは、ここらの安い物件ならご案内できるくらい探しまくった。
そして、まさに「足」で、今の「おね」も見つけた。
昭和一桁建造物件だ。
そりゃあ、構造上の問題は多々ある。
だから、リフォームもそちらを重点にやっていただくことになんの異論もない。
そもそもワタクシ、最新のものを知らないし、トイレの蓋が自動で開いたり自動で流れたりすることにイラッとする古い人間なのです。
水道栓も、まあとりあえずは現代人なのでお湯は出て欲しいけど、手をかざすだけで水が出ますとか要らんし、朝シャン(←逆に死語?)なんてしませんからホースが伸びなくてもシャワー栓に切り替えられなくても一向に構わん。
よって水回りは最低ランクのもので良いのよ。

リフォーム業者2社に見積もりを依頼すると・・・
想定以上の見積もりが出て頭を抱えるも、業者に頼まないといけないような箇所は削るわけにいかないだろう。
自分達でユーチューブ見ながら楽しくDIYできるようなところは省いて、そこそこ快適に住める状態になる程度のリフォームにかかるお金は、もう必要最低限として出すしかなかろう。
世間一般的には、安い物件に安いリフォームとは言いつつも、ワタクシ達には大金だし、今まで爪に火をともすような生活をして貯めた大事な虎の子だ。
そんなことは夫に言われんでも、誰よりも知っておるわ。

ワタクシの小学校からの幼なじみY姉は、夫婦で建築事務所をやっておる。
以前から夫は彼らに相談したいと言っておった。
しかし、ワタクシは、友人関係にこういう相談事を持ち込みたくないタイプ。
さらには、うっすらと家探しの話をした時に、「家」というのもに対する考え方の違いも感じていたので、なおさら。
が、見積もりが出た今、プロの目から見て、もっと下げられるところとか判断してもらおうとなり、先日「おね」を見てもらった。

そして、案の定の反応。
彼らは最初から、もう少し予算をあげて、「安い新築」の方がいいのではないかと言っていたし、
中古物件でも、これほど古いものではない方がいいし、庭が広すぎて手入れが大変だろうしお金もかかるだろうし、
買い物も不便だろうし、飲み会の後に帰る時のバスはあるのかとか(←これは飲み仲間の妻の言)
褒める箇所が一個もないとか、ここは多分ずっと売れないとか・・・
「ワタクシはとても気に入ってるのよ」と言っておるのにそりゃもうひどい言われよう。
さらには、ワタクシが気に入ってる水回りの設計図にまで違う案を出してみるとのこと。
要らん。
あたしゃもうこれで気に入ってるのよ、家も、間取りも。
で、何より心配なのが、夫の心変わり。
「ほら、やっぱりプロが、「おね」はやめておいた方がいいって言っただろ。」
こうなるのが怖いので、その晩、釘をさす。
「ずっと探し続けて、やっと見つけたよね、もうこういう物件は無いというのもわかってるよね。」
夫「無いわけではないだろ。数は少ないだろうけど・・・」
妻「無いっ!そこらの不動産屋より、あたしゃ知っとるわっ」
とはいえ、夫の「やっぱり大きな買い物なんだから、リフォームとか細かく打ち合わせして・・・云々」

12月末に見つけた「おね」
値段交渉やらリフォーム業社を選定して購入して、リフォーム工事して、春には引っ越せるだろうと思っていた。
ただでさえこの遅々として進まない家探しに困惑気味のワタクシや老母や従姉のkemiちゃん(←基本せっかちな家系なのだ)
それなのに「建築士」というプロの味方を付けた夫が、またじっくりと見積もりの検討を始めて、小さな小さな所を見積もり直しさせて、という行程が始まるのかと思うとうんざりを通り越した感情が沸々と沸く。

今日の一枚は・・・
「おね」の庭に咲く木瓜に白椿、水仙に金柑。
ツワも蕗もあるのだ。
来年は蕗の薹の天ぷらが作れる!とか金柑漬け作ろう!とかツワの佃煮も!とか夢いっぱい広げてたのに。
畑で作った野菜やハーブやお花を無人販売所作って売ろうという計画まで立てていたのに。
ゆうたらなんやけど、ここ、一応鹿児島市なんですよ、こんな夢のような家、もう絶対見つからん!
コメント (4)
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