紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

読書感想文

2006-04-19 11:39:17 | 20・日々のできごと
子供の頃、何が嫌いって、読書感想文を書くほど嫌いなことはなかった。

小学生の頃、「図書」の時間というのがあって、その時間は、1週間の時間割の中でも、1番好きな時間だった。
ところが、その「図書」の時間には、最後に感想文を書くという、苦痛がついてまわった。
そこで、どうしたか?

最初に短い本を読んで、感想文を書いてしまう。
それから、読みたい本をじっくりと読んで、至福の時間を味わう。もちろん、好きな本の感想文は書かない。
という手間のかかることを「図書」の時間にしていた。
我ながら、ひねくれた子供だったような気がする。

作者としては、本を読んだ子が、後でたった一言「おもしろかった~。」といってくれるほど、嬉しい感想はない。

今日、知り合いのお子さんに新刊をお送りしたのだけど、送られたのだから、感想文を書かせなきゃなあと思うと困るので、ちょっと書いてみました。(笑)
自分からすすんで、書いたのでぜひ読んでほしい、という場合は、もちろん喜んで読みます。

三浦雄一郎さんのこと

2006-04-17 08:48:11 | 8・山と旅の思い出
また高度順化の話し。
この間、テレビで三浦雄一郎さんがトレーニングしている姿が映し出された。
70歳でエベレスト登頂した彼は、また75歳でもエベレストに登って、エベレスト登頂最高年齢記録をぬりかえようとしている。

気圧を調整した部屋で、トレーニングのために、40kgのリュックを背負い、ウォーキングマシーンで歩いていた。
そこは、空気が薄く、ちょうど平地の半分くらいに調整されているそうだ。
アナウンサーの人は、ちょっとしゃべっているだけなのに、息が荒くなるといっていた。

でも、驚いたのは、そこで歩くトレーニングしていることではない。
その部屋で夜も過ごし、寝泊まりもしていることだ。トレーニングマシーンのとなりに、布団がたたんで置いてあった。
そうやって、高度順化のトレーニングを積んでいる。

閉所恐怖症気味の私は、それを見て、もうたまげてしまった。部屋の狭さというよりも、きっちり閉まった外気のない部屋で夜も寝るなんて、私にはとっても無理。
部屋でトレーニングをすることはできるけど、寝泊まりするなんて、考えられない。

最高年齢の記録を樹立するというのは、そう簡単にはできないのだなあ。
何事も、目的を達成するためには、努力が必要。

(写真:一昨年立山(雄山)からの下り。よく見るとスキーを持って登っている人がいる。この時も、頂上(3003m)までは、なんともなく、下ってから頭痛がおきた。高山病は少ししてからあらわれるのか? という話しになったが、結局結論は出なかった。)

知的財産および著作権のこと

2006-04-14 11:32:21 | 12・Blog・PC・カメラ・家電など
きのうは、Blogのおかげで、一つ知識が増えた。

きっかけは、Yさんの「ひととき」の文章を、ちょこっと自分のBlogに載せてみようと思ったことだ。
「Yさん、ねえ載せてもいい?」
「あら、載せてくれるの。嬉しいわ。」
とまあ、この程度の話しで、載せてもいいのだろうと、迂闊にも考えた。
とにかく、一応一般に公開はされているけれど、ほとんど私の友人だの、Blog仲間だの、親戚だけが見ているBlogである。

ところが、そう簡単にはいかなかった。
もしかして、このBlogを読んでいる人も、自分のBlogにこのような新聞の記事を載せたい人がいるかもしれないので、その経緯を書いておこう。

朝ひととき欄の担当者に電話をかけた。そうしたところ、同じ部署の、別の人が電話に出た。
「担当者がいないので、また午後かけなおすように。」といわれる。

午後かけると、担当者が出た。そうしたら、
「知的財産センターに電話をして許可をとってほしい。」といわれる。
それだけなら、最初の人がいってくれてもよかったのじゃないの。
(一応ここでは文句を書きたいのではなくて、最初から知的財産センターに電話をすれば、事足りたので書いているわけなのである)

次に、知的財産センターに電話をすると、
「『著作物利用申込書』に記入した後、承諾が得られたら、載せてもいい。」といわれ、申込書がファックスで送られてくる。

★名前、住所、電話
★利用著作物(朝日新聞、ひとときのこういう題名というのを書く)
★利用先(このBlogのタイトルと、URL)
★利用方法と目的

それらを書いて、利用する記事コピーと一緒にファックスで送る。

そうしたところ、1時間ほどで、「利用承諾書」が送られてきた。

使用の条件として、

1,出所(紙面、掲載日付)を表示。
2,文章は変えない。
3,Yさんとの話し合いは私の責任においてしておく。
4,無断転載禁止する旨の表示をつける。
5,利用期間はその日より1年間とすること。

そんな経過をたどって、きのうの文章を載せることができた。

我が町の友人たち

2006-04-13 17:56:01 | 19.友人との時間
朝日新聞の「ひととき」欄のファンである。
これがあるために、他の新聞の誘惑にも負けず、もうずっと長い間とり続けている。

その「ひととき」欄で、先日(4月11日)、さわやかな風が、心の中に吹き込んでくるような文章に出会った。



う~ん、いいなあ。
少女の頃からの夢に向かって、まっすぐに歩いていく1人の女の子、いや女性の姿が立ち上がってくる。

もちろん、いくら感動したといっても、全く知らない人の文章を、ここには載せられないでしょう。多分。
書いたのは、近所の友人のYさん。我が家の子供たちの保育園時代の父母仲間で、今では飲み仲間である。

我が家がたまたまこの地に住みついて、20年ほどの月日が流れた。ここに来てすぐに出会ったのが、その保育園の父母仲間。
以来、今日までずっと、みな、家族のような付き合いを続けてきた。
楽しかったこと、大変だったこと、悲しかったこと、辛かったこと……、ほんとうにさまざまな時を共有してきた。
そんな年月のことが頭をよぎり、「ひととき」の文章を読んでいるうちに、思わずこみあげてくるものがあった。
近いうち、またみんなで座を囲みましょう。そう……もう保育園の父母仲間ではなく、我が町の友人として。

(Yさんの了解及び、朝日新聞社の承諾を得まして、ここに「ひととき」の文章を掲載させて頂きました)
★画像・文章の無断転載を禁じます。

高山に弱い体質

2006-04-12 07:00:24 | 8・山と旅の思い出
私は、最近よく思うのだけど、特別に高山に弱い体質である。
20代の頃は、3000m越えると、頭痛が始まった。ああ、ちょっとずきずきしてきたから、3000m越えたとかいって、まるで高度計のような身体であった。
そこへいくと、この頃は、一定しないので、高度計の役にすら立たないけど、2500m越えたあたりから、あやしくなる。

この体質は、テレマークの石木田ひろ先生がいうには、生まれつきのものだそうだ。それ聞いて、ちょっとガッカリ。

そう考えると、ロッキーマウンテン国立公園は、ちょっと危ない感じだ。だけど、頭痛がおきても、山に登りたいと思えるのも、そう長くはないと思われるので、今年行ってこよう。
そのうち、頭痛がおきるなら、そんな山はもう登りたくない、という日がくるような気がする。

ロッキーマウンテン国立公園には、トレイルリッジ・ロードというのが、ロッキーの背骨をまたいで通っている。その道路は、舗装道路世界最高地点を通っているということだ。標高3713m。すごいなあ。もうちょっとで富士山の高さである。そのあたりにも、登山道がいくつもある。果たして、スタートがそんなに高くて、歩くことはできるのか?

写真は、あこがれの北アルプス立山室堂平。
一昨年のゴーデンウィークに行った時の。下山後、そのあたりの山を見ながら外で生ビール、にあこがれていたが、立山(雄山)・3003mから下ってきて、カンパーイ! したものの、全部飲む前に、具合が悪くなった。こんなにいい景色だったのに(泣)。ここの標高は、2450m。
もうじき、立山に行く人がいるので、写真を載せてみました。
いいなあ。やはりここは大好きな場所。
(写真はくすの木山の会の仲間・O笹さん)

アメリカの国立公園

2006-04-11 08:01:35 | 8・山と旅の思い出
我ながら、ほんとうにアメリカの国立公園が好きだなあと思う。
一昨年はヨセミテ。去年はザイオン・ブライスキャニオン国立公園にいった。

日曜日にヒマだったので、今年行こうと思っている国立公園のことを調べた。娘の夏休みに(7月初め頃)、一緒にロッキーマウンテン国立公園に行き、どこかロッキーの山に登って来こうかなあと思っている。
こんな風に、フリーな時があれば、すぐに予定をいれてしまうので、介護してるか、出かけているかで、いつも忙しくなってしまう。

ロッキーマウンテン国立公園には、3900mを越える山が20座あるという。つまり日本の最高峰の富士山より高い山が目白押しという地域なのである。
国立公園最高峰は、4276mのロングスピーク。だけど、ここは、テント背負って泊まりがけじゃないと無理なので、パス。
日帰りで登れるところを考えよう。娘はだいじょうぶだけど、もうテント背負って、登るのは無理だなあ。登れるかもしれないけれど、しんどくて、山登りを楽しめない。でも、どこでもいいからロッキーの背骨に立ちたい。

写真は一昨年のヨセミテ、ハーフドームのてっぺん。
今年行くところを調べていたら、またどうしても登りたくなった。来年あたり、再挑戦してみようか。

昨日の日記

2006-04-10 14:43:52 | 20・日々のできごと
昨日は、午前10時以降、夜まで全く予定がない日曜日。
なんと久しぶりだろう。あんなにのんびり過ごしたのは。
それで、深大寺のプールに泳ぎにいったけれど、プールのまわりの自由広場をゆっくりと自転車で回った。
いつもはプールにいっても、ただ急いで泳いで、ものすごく急いで家に帰る。母が待っているし、母の食事の時間が決まっているし。
お弁当持参でピクニックに来ている親子連れなどがいて、のどかな風景。



桜は終わりに近づき、それとともに木々の緑が美しくなる。
こういう景色を見ると、新緑の山に登りたくなるが、5月の連休までは、まだテレマークスキーと雪山に登るかなあ。今シーズン最後のチャンスだし。

帰ってから、珍しくおはぎを作る。甘さ控えめで。娘も夫も食べたいというので、私はあまり好きではないけど作ってみた。しばらく作ってなかったので、もち米の割合を忘れてしまって、トントンに電話をして聞いた。
食べてみたら、けっこうおいしかった。

新刊の見本

2006-04-09 10:14:08 | 2・仕事の周辺
昨日、4月20日に発売予定の本が届いた。

あー、2年ぶりの新刊本。まだできたてのほやほやである。
自分の名前が入った本を手にとった時にはいつでも思う。こんなに幸せな瞬間というのは、私の人生でもそうそうはないなあと。
原稿を書いただけでは、物語は、私の頭の中にあるだけで、他の誰とも共有することができない。

それが、できあがった本を見た瞬間、それまで私の頭の中にあっただけの物語世界が、絵描きさんの絵が添えられ、一つの形となって外に開かれたのを知る。

というわけで、新刊紹介、きのう付けでアップしました。

チイスケを救え!

2006-04-08 10:12:22 | 1・作品紹介
19作目の本。

国土社

2006年4月

絵・ゆーちみえこ

小学中学年~


「学校の帰り道、一郎、千広、恵、直男の4人で拾った子猫。みんなの猫にし、名前の頭文字をとってチイスケと名付けた。千広の家で飼ってくれることになったが、ある日、大ケガをして入院してしまう。治療費などで23万円もかかるという。4人は、全ての貯金、小づかい、クリスマス、誕生日プレゼントをお金にしてもらって、それにあてようとするが、まだまだ足りない。さて、それから4人は、どうやってお金を工面するか……」


◆国土社の新刊紹介ページ → チイスケを救え!

著作一覧

別れのシーン

2006-04-06 16:11:56 | 15・心に残ること
竹富島に行った時に、多美ちゃんと一緒に、先に帰る4人をのせた船が出て行くのを見送った。船で出て行く人を送るのは、実はもの悲しい感じと思っていた。

桟橋の方に歩いていく4人。ああ、もう海を隔てた所にいってしまうのね。



しかし、船が来たのは出発1分前で、みんな、あっという間に乗り込み、あっという間に島から離れていってしまう。手を振りながら。



別れの余韻を味わっているヒマもない。何もかもが早すぎて。
それに、テープ持っている人もいないし。
で、多美ちゃんに聞いた。
「すごく仲良い人が去っていく時はどうするの?」 
そうしたら、
「たまに、私でも海に飛び込んで見送るよ。隣の桟橋まで泳いで行くの。」
もちろん服を着たまま。
南の島の別れは、予想に反して、明るい。