◇ カベに再挑戦する日米の株価 = フランス大統領選挙の結果が判明した先週8日、日経平均は450円の大幅高となったが、ダウ平均は5ドルしか上がらなかった。その原因は、ダウ平均が先々週末に2万1000ドルを回復していたことにあるだろう。3月初め以来の高値に戻したため、利益確定売りが大量に発生。その傾向は週末まで続いた。結局、ダウ平均は週間110ドルの値下がり。カベに押し戻された形である。
日経平均は先週438円の値上がり。週初の大幅高で2万円台まであと100円に迫ったが、こちらもカベに突き当たった形。21世紀に入ってから、日経平均は00年と15年の2度にわたって2万円を超えた。今回は3度目の挑戦だが、やはりカベはなかなか厚い。それでも週の終り値は、2万円まであと116円というところに踏みとどまっている。
EU分裂の危機は薄れ、北朝鮮を巡る緊迫感もやや下火に。市場のリスク感応度は大きく低下した。ニューヨーク市場ではナスダック株価が新高値を更新しており、ダウ平均は2万1000ドルに載せる可能性が大きい。日経平均も2万円を超えるだろう。とにかく3月期決算をみると、企業の業績は絶好調を続けているのだから。
今週は15日に、4月の企業物価。16日に、3月の第3次産業活動指数。17日に、3月の機械受注。18日に、1-3月期のGDP速報。19日に、4月の訪日外国人客数。アメリカでは15日に、5月のNAHB住宅価格。16日に、4月の工業生産と住宅着工戸数。18日に、4月のカンファレンス・ボード景気先行指数。またEUが16日に、1-3月期のGDP改定値。中国が15日に、4月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週438円の値上がり。週初の大幅高で2万円台まであと100円に迫ったが、こちらもカベに突き当たった形。21世紀に入ってから、日経平均は00年と15年の2度にわたって2万円を超えた。今回は3度目の挑戦だが、やはりカベはなかなか厚い。それでも週の終り値は、2万円まであと116円というところに踏みとどまっている。
EU分裂の危機は薄れ、北朝鮮を巡る緊迫感もやや下火に。市場のリスク感応度は大きく低下した。ニューヨーク市場ではナスダック株価が新高値を更新しており、ダウ平均は2万1000ドルに載せる可能性が大きい。日経平均も2万円を超えるだろう。とにかく3月期決算をみると、企業の業績は絶好調を続けているのだから。
今週は15日に、4月の企業物価。16日に、3月の第3次産業活動指数。17日に、3月の機械受注。18日に、1-3月期のGDP速報。19日に、4月の訪日外国人客数。アメリカでは15日に、5月のNAHB住宅価格。16日に、4月の工業生産と住宅着工戸数。18日に、4月のカンファレンス・ボード景気先行指数。またEUが16日に、1-3月期のGDP改定値。中国が15日に、4月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫