経済なんでも研究会

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サタデー自習室 -- 水の 経済学 ⑧

2017-05-27 07:41:16 | 
◇ 地下水が枯渇する恐れ = いま世界中の専門家がいちばん心配しているのは、地下水が枯渇してしまうこと。雨水や雪解け水が地面に浸み込み、帯水層にたまった水が地下水だ。その地下水を人間が汲み上げて使っている。人口の増加とともに汲み上げる水量も多くなるから、世界中の多くの地域で地下水は減少する傾向にあるわけだ。

カナダやオランダの研究チームが12年に、783か所の帯水層を調査した。その結果、たとえばガンジス川の上流域では補給量の54倍もの地下水が汲み上げられていた。また黄河の流域では、この比率が7.8倍。関東平野は1.2倍、大阪平野は1.9倍という結果が出ている。世界全体の平均でみても、補給量の3.5倍の水が汲み上げられていた。

国土交通省の推計によると、日本は年間約92億立方メートルの地下水を使用している。その内訳は生活用水が28.4%、工業用水が28.3%とほぼ同じ。農業用水が25.6%など。全体の使用量は減少する傾向にある。特に工業用水は、この40年間に3分の2にまで減った。再利用の技術が進んだからである。

世界的にみると、地下水は汲み上げ量の増加で減少している。とりわけ南アジアでは、その傾向が強い。ただ日本の場合は人口が減ることもあって、使用量が増加する心配はそれほど大きくない。むしろ地下の水源量は、降雨量や降雪量によって左右されることになりそうだ。

                                   (続きは来週サタデー)

      ≪26日の日経平均 = 下げ -126.29円≫

      【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】   


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