◇ 世界の貿易量が大幅に増加 = 財務省が発表した11月の貿易統計によると、輸出は6兆9200億円で前年比16.2%の増加だった。これで輸出は、昨年12月から12か月連続で前年を上回った。一方、輸入は6兆8000億円で前年比17.2%の増加。この結果、貿易収支は1134億円の黒字となった。黒字は6か月連続だが、大きさは前年より22.6%減少している。
輸出が伸びた商品は半導体、自動車、鉄鋼など。輸出先もアジア向けが20.4%、アメリカ向けが13.0%、EU向けが13.3%と、まんべんなく増加している。特に中国、インドネシア、ベトナム向けが大きく伸びた。この結果、ことし1-11月間の輸出額は71兆円を超え、すでに昨年の輸出額を上回っている。
主な先進国と新興国の経済が、そろって上向いている状況。好調な輸出は、この世界同時好況を反映したものだ。IMF(国際通貨基金)はことしの世界貿易の伸び率を4.2%と予測、成長率を3年ぶりに上回ると発表した。同時好況が貿易量を拡大し、貿易の急回復が各国の成長に貢献する好循環が生じていると言えるだろう。
日本経済にとっては、きわめて好ましい環境に恵まれているわけだ。この環境は、世界的にショッキングな事件が起きなければ当分は続くだろう。ただ残念なことに、好調な輸出は日本の景気を強く下支えはするものの、それほど成長率は押し上げてくれない。エネルギー輸入価格の増大が成長率を押し下げてしまうからだ。エネルギー政策の欠如が、こんなところに悪影響を及ぼしている。
≪19日の日経平均 = 下げ -33.77円≫
≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
輸出が伸びた商品は半導体、自動車、鉄鋼など。輸出先もアジア向けが20.4%、アメリカ向けが13.0%、EU向けが13.3%と、まんべんなく増加している。特に中国、インドネシア、ベトナム向けが大きく伸びた。この結果、ことし1-11月間の輸出額は71兆円を超え、すでに昨年の輸出額を上回っている。
主な先進国と新興国の経済が、そろって上向いている状況。好調な輸出は、この世界同時好況を反映したものだ。IMF(国際通貨基金)はことしの世界貿易の伸び率を4.2%と予測、成長率を3年ぶりに上回ると発表した。同時好況が貿易量を拡大し、貿易の急回復が各国の成長に貢献する好循環が生じていると言えるだろう。
日本経済にとっては、きわめて好ましい環境に恵まれているわけだ。この環境は、世界的にショッキングな事件が起きなければ当分は続くだろう。ただ残念なことに、好調な輸出は日本の景気を強く下支えはするものの、それほど成長率は押し上げてくれない。エネルギー輸入価格の増大が成長率を押し下げてしまうからだ。エネルギー政策の欠如が、こんなところに悪影響を及ぼしている。
≪19日の日経平均 = 下げ -33.77円≫
≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫