◇ 頑張る青森県はまだ最下位 = 厚労省の15年調査で、平均寿命が最も短かったのは男女ともに青森県だった。男性は78.67歳、女性は85.93歳。男性は1965年から、女性は2005年から、ずっと最下位のまま。次いで平均寿命が低いのは、男性は秋田県、山形県と、東北地方が続く。女性は栃木県、茨城県の順だ。
青森県では“短命県”の汚名を返上しようと、10年近く前から懸命に努力し始めた。15年には産官学が協力して「健やか力推進センター」を立ち上げ、徹底的な県民の研修に乗り出した。また今年度から健康経営認定制度を創設、社員の健康に熱心な企業には工事の入札などが有利になるようにしている。
だが現在までのところ、効果は表に出ていない。しかし時間が経てば、必ず結果はついてくるだろう。すると、こんどは追い上げられる地域が、真剣に対策を講じるようになる。こうして地方自治体が、競って住民の健康対策を充実するようになることがきわめて望ましい。
さらに地域の取り組みと結果を詳細に分析し、何が効果的な手段なのかを解析する必要がある。これは厚労省の仕事だろう。また寿命が延びても、要介護では意味がない。介護を必要としない年齢、つまり健康寿命を延ばすことに重点を移すべきだろう。厚労省は平均寿命だけでなく、健康寿命の調査ももっと頻繁に行うべきだ。その結果として、各地域が健康寿命についての競争意識を持つようになればいい。
≪21日の日経平均 = 下げ -25.62円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫/strong>
青森県では“短命県”の汚名を返上しようと、10年近く前から懸命に努力し始めた。15年には産官学が協力して「健やか力推進センター」を立ち上げ、徹底的な県民の研修に乗り出した。また今年度から健康経営認定制度を創設、社員の健康に熱心な企業には工事の入札などが有利になるようにしている。
だが現在までのところ、効果は表に出ていない。しかし時間が経てば、必ず結果はついてくるだろう。すると、こんどは追い上げられる地域が、真剣に対策を講じるようになる。こうして地方自治体が、競って住民の健康対策を充実するようになることがきわめて望ましい。
さらに地域の取り組みと結果を詳細に分析し、何が効果的な手段なのかを解析する必要がある。これは厚労省の仕事だろう。また寿命が延びても、要介護では意味がない。介護を必要としない年齢、つまり健康寿命を延ばすことに重点を移すべきだろう。厚労省は平均寿命だけでなく、健康寿命の調査ももっと頻繁に行うべきだ。その結果として、各地域が健康寿命についての競争意識を持つようになればいい。
≪21日の日経平均 = 下げ -25.62円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫/strong>