◇ 日経平均は3651円の上げ = 大納会の日経平均は小幅に下げ、終り値は2万2764円94銭だった。この1年間では3651円の上昇。上げ率は19.1%となっている。目標にした2万3000円には届かなかったが、これで12年から6年間の連騰。この間の上げ幅は1万4200円に達した。東京株式市場にとって、17年は予想以上によかった年だったと言えるだろう。
政府・日銀は、予想外の株高をアベノミックスの成果だと主張するかもしれない。しかし株価の足取りをみると、そうではないことが判る。日経平均は秋までほとんど横ばい。そのころまでに、アベノミックスの効果は完全に消滅していた。株価が急上昇し始めたのは9月の後半から。世界同時好況がスタートした時期と一致する。つまり株高の最大の要因は、外部環境の好転だった。
一方、ニューヨーク市場のダウ平均は、連日のように史上最高値を更新。年間の上げ幅は4957ドルに達した。12月まで9か月間の連騰は、なんと59年ぶりの記録である。世界同時好況に加えて、FRBの巧妙な金融引き締め、トランプ大減税、IT産業の活況などが、その原動力となった。
世界同時好況の枠組みは維持されているから、18年の展望でも強気の声が大きい。ただニューヨーク市場では、高値警戒感が頭をもたげてきたようだ。そうした専門家は「18年はヨーロッパと日本の株に関心が移行するだろう」と予想している。17年の成績はアメリカが金メダル、日本は銀メダルと言ったところ。18年は日本が金メダルを獲れるだろうか。
≪29日の日経平均 = 下げ -19.04円≫
【今週の日経平均予想 = 2勝3敗】
政府・日銀は、予想外の株高をアベノミックスの成果だと主張するかもしれない。しかし株価の足取りをみると、そうではないことが判る。日経平均は秋までほとんど横ばい。そのころまでに、アベノミックスの効果は完全に消滅していた。株価が急上昇し始めたのは9月の後半から。世界同時好況がスタートした時期と一致する。つまり株高の最大の要因は、外部環境の好転だった。
一方、ニューヨーク市場のダウ平均は、連日のように史上最高値を更新。年間の上げ幅は4957ドルに達した。12月まで9か月間の連騰は、なんと59年ぶりの記録である。世界同時好況に加えて、FRBの巧妙な金融引き締め、トランプ大減税、IT産業の活況などが、その原動力となった。
世界同時好況の枠組みは維持されているから、18年の展望でも強気の声が大きい。ただニューヨーク市場では、高値警戒感が頭をもたげてきたようだ。そうした専門家は「18年はヨーロッパと日本の株に関心が移行するだろう」と予想している。17年の成績はアメリカが金メダル、日本は銀メダルと言ったところ。18年は日本が金メダルを獲れるだろうか。
≪29日の日経平均 = 下げ -19.04円≫
【今週の日経平均予想 = 2勝3敗】