◇ 共和党は下院で劣勢 = アメリカの中間選挙が11月6日に実施される。4年ごとに行われる大統領選挙の中間に実施されるためにそう呼ばれ、下院の全部と上院の3分の1が改選される。今回はトランプ大統領に対する信任投票の色彩が濃く、それだけに大統領自身も地方遊説に全力をあげている。しかし現在の情勢は、与党の共和党が上院では過半数を維持するものの、下院では民主党が優勢のようだ。
たとえばリアル・クリア・ポリティックス社の調査によると、上院100議席(現在は共和51、民主49)は非改選を含めて共和48、民主44議席が見えている。しかし下院435議席(現在は共和235、民主193、欠員7)は民主200、共和189が優勢となっている。もちろん、まだ投票日まで1か月近くあるから、この状況が続くとは限らない。
こうした状況に、神経を尖らせているのがウォール街である。というのも、終盤の逆転を狙ってトランプ大統領が想定外の奇手を打ち出す可能性が小さくないからだ。たとえば内政では、大規模な追加減税や最低賃金の引き上げなど。また外交では中国に対する貿易戦争の強化や、自動車に対する高関税など。何が飛び出してくるか、見当がつかない。
仮に共和党が下院で敗北すると、いわゆる“ねじれ議会”になる。するとトランプ大統領が計画している追加の大減税や、医療制度の改革などは実現が難しくなるだろう。貿易戦争や移民の抑制は、どうなるか。少なくとも“アメリカ・ファースト”には、ブレーキがかかりそうだ。その影響が読みにくい。投資家は新たな難問を抱え込むことになった。
≪9日の日経平均 = 下げ -314.33円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
たとえばリアル・クリア・ポリティックス社の調査によると、上院100議席(現在は共和51、民主49)は非改選を含めて共和48、民主44議席が見えている。しかし下院435議席(現在は共和235、民主193、欠員7)は民主200、共和189が優勢となっている。もちろん、まだ投票日まで1か月近くあるから、この状況が続くとは限らない。
こうした状況に、神経を尖らせているのがウォール街である。というのも、終盤の逆転を狙ってトランプ大統領が想定外の奇手を打ち出す可能性が小さくないからだ。たとえば内政では、大規模な追加減税や最低賃金の引き上げなど。また外交では中国に対する貿易戦争の強化や、自動車に対する高関税など。何が飛び出してくるか、見当がつかない。
仮に共和党が下院で敗北すると、いわゆる“ねじれ議会”になる。するとトランプ大統領が計画している追加の大減税や、医療制度の改革などは実現が難しくなるだろう。貿易戦争や移民の抑制は、どうなるか。少なくとも“アメリカ・ファースト”には、ブレーキがかかりそうだ。その影響が読みにくい。投資家は新たな難問を抱え込むことになった。
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