◇ 頼みのアメリカ経済にも注意報 = ニューヨークの株式市場では、いま奇妙な現象が起きている。好決算を発表した企業の株価が、急落してしまうのだ。その好例はアマゾン。7-9月期の決算発表で純利益が前年の11倍になったという驚くべき好成績を発表したが、株価は大幅安となった。こうした事例は枚挙に暇がない。なぜ、こんな現象が起きるのだろうか。
それは投資家の多くが過去の好業績よりも、将来の見通しを最重視するようになったからだ。決算発表に際して、多くの企業経営者が慎重な見通しを公表したことで、投資家が神経質になってしまった。そして経営者が慎重になったのは、アメリカ経済の将来に不安を持ち始めたからに他ならない。
アメリカ経済の現状は、決して悪くはない。7-9月期の実質GDP成長率は3.5%で、なお高い水準を維持している。9月の失業率は3.7%で、49年ぶりの低さだ。景気の拡大期間は11月で113か月目に入る。だが、ここへきて高金利と米中貿易戦争の悪影響が少しずつ表面化してきたことも確か。経営者は不況の足音に、耳を傾けるようになった。
高金利で住宅や自動車のローン金利が上昇、これが中古住宅や新車の販売に響き始めた。また貿易戦争の結果として、物価が全般的に上がってきている。鉄鋼や木材などの原材料に加えて、輸送費などの上昇も目立っている。これが企業のコストを引き上げ、個人消費にブレーキをかけることは避けられそうにない。さらに来年になると、トランプ減税の効果が消滅する。長く続いた景気と株価の上昇局面も、間もなく終わりを迎えるのでは。こんな警戒論が、急速に高まってきた。
(続きは明日)
≪29日の日経平均 = 下げ -34.80円≫
≪30日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
それは投資家の多くが過去の好業績よりも、将来の見通しを最重視するようになったからだ。決算発表に際して、多くの企業経営者が慎重な見通しを公表したことで、投資家が神経質になってしまった。そして経営者が慎重になったのは、アメリカ経済の将来に不安を持ち始めたからに他ならない。
アメリカ経済の現状は、決して悪くはない。7-9月期の実質GDP成長率は3.5%で、なお高い水準を維持している。9月の失業率は3.7%で、49年ぶりの低さだ。景気の拡大期間は11月で113か月目に入る。だが、ここへきて高金利と米中貿易戦争の悪影響が少しずつ表面化してきたことも確か。経営者は不況の足音に、耳を傾けるようになった。
高金利で住宅や自動車のローン金利が上昇、これが中古住宅や新車の販売に響き始めた。また貿易戦争の結果として、物価が全般的に上がってきている。鉄鋼や木材などの原材料に加えて、輸送費などの上昇も目立っている。これが企業のコストを引き上げ、個人消費にブレーキをかけることは避けられそうにない。さらに来年になると、トランプ減税の効果が消滅する。長く続いた景気と株価の上昇局面も、間もなく終わりを迎えるのでは。こんな警戒論が、急速に高まってきた。
(続きは明日)
≪29日の日経平均 = 下げ -34.80円≫
≪30日の日経平均は? 予想 = 下げ≫