◇ 頼みの綱は財政支出だけ = 第1次補正予算の規模は9356億円。そのうちの7275億円を、地震・台風・豪雨などによる災害の復旧。残り1081億円は、公立小中学校のエアコン設置とブロック塀の改修に充てる。この使途なら野党の反対もなく、臨時国会ですぐ成立するだろう。さらに政府・与党は18年度の第2次補正予算を、次の通常国会に提出する方針。国土強靭化のためのインフラ投資が中心となる。
国土強靭化も、必要な事業には相違ない。だが、その内容は道路や橋梁、堤防などの公共事業だから、本来なら本予算に組み込むべきもの。国会での議論は長引くかもしれない。そこで政府は第1次補正と切り離して、通常国会へ提出することにした。規模も5兆円前後には膨らむだろう。というのも前回14年の増税前には、5兆5000億円の補正を組んでいた。1次と2次を合わせて、それを下回るわけにはいかない。
加えて19年度の本予算にも、消費増税対策が盛り込まれる。住宅や自動車に対する減税や補助金、中小小売り業の準備に対する支援、さらには低所得層への現金給付まで。その中身はまだ決まっていないが、ここでも5兆円以上は必要になってくるだろう。すると18年度の2つの補正予算と合わせて、財政支出は110兆円にも達する可能性が大きい。
景気が停滞してまたまた増税が出来なくなると、安倍首相の政治生命にもかかわってくる。だから安倍内閣は必死で景気を支えようとしているわけだ。しかし4年前に世間を驚かせたアベノミックスと違い、今回は金融が働けない。手段は財政支出だけとなった。それでも景気を支えるための安倍流経済政策、つまり新アベノミックスであることに違いはない。
≪18日の日経平均 = 下げ -182.96円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
国土強靭化も、必要な事業には相違ない。だが、その内容は道路や橋梁、堤防などの公共事業だから、本来なら本予算に組み込むべきもの。国会での議論は長引くかもしれない。そこで政府は第1次補正と切り離して、通常国会へ提出することにした。規模も5兆円前後には膨らむだろう。というのも前回14年の増税前には、5兆5000億円の補正を組んでいた。1次と2次を合わせて、それを下回るわけにはいかない。
加えて19年度の本予算にも、消費増税対策が盛り込まれる。住宅や自動車に対する減税や補助金、中小小売り業の準備に対する支援、さらには低所得層への現金給付まで。その中身はまだ決まっていないが、ここでも5兆円以上は必要になってくるだろう。すると18年度の2つの補正予算と合わせて、財政支出は110兆円にも達する可能性が大きい。
景気が停滞してまたまた増税が出来なくなると、安倍首相の政治生命にもかかわってくる。だから安倍内閣は必死で景気を支えようとしているわけだ。しかし4年前に世間を驚かせたアベノミックスと違い、今回は金融が働けない。手段は財政支出だけとなった。それでも景気を支えるための安倍流経済政策、つまり新アベノミックスであることに違いはない。
≪18日の日経平均 = 下げ -182.96円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫