◇ 強気と弱気が綱引き中 = ダウ平均は先週16日、548ドルと大幅に上昇した。7-9月期の決算発表が始まり、大手銀行などの業績が予想以上に伸びたことが材料になった。しかし、この日以外の株価は冴えず、週間の上げ幅は104ドルにとどまっている。日経平均も16-17日は上昇したが、あとの日は売られて週間では163円の値下がりとなった。
株価の売り材料になったのは、主として外部要因。米中貿易戦争の先行き不安、資金流失に悩む新興国経済に対する警戒感が強まると、株価は下げている。特に4年ぶりの株安と10年ぶりの為替安に見舞われ、成長鈍化もはっきりしてきた中国経済への懸念が高まった。東京市場でも、いわゆる中国関連銘柄の下落が目立っている。
日米ともに、企業の業績は最高の水準を維持している。したがって決算発表が進むにつれて、株価が上昇する場面もありそうだ。その半面、外部要因の悪化も進行しそう。株価をめぐる強気と弱気の綱引きは、もう少し続くだろう。ただ先週の株価は、10月になってからの大幅安を半分も取り戻せなかった。ここからみると、強気派はやや劣勢と言えるかもしれない。
今週は22日に、8月の全産業活動指数。25日に、9月の企業向けサービス価格。26日に、東京都区部の消費者物価。アメリカでは24日に、9月の新築住宅販売。25日に、9月の中古住宅販売。26日に、7-9月期のGDP速報が発表される。
≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
株価の売り材料になったのは、主として外部要因。米中貿易戦争の先行き不安、資金流失に悩む新興国経済に対する警戒感が強まると、株価は下げている。特に4年ぶりの株安と10年ぶりの為替安に見舞われ、成長鈍化もはっきりしてきた中国経済への懸念が高まった。東京市場でも、いわゆる中国関連銘柄の下落が目立っている。
日米ともに、企業の業績は最高の水準を維持している。したがって決算発表が進むにつれて、株価が上昇する場面もありそうだ。その半面、外部要因の悪化も進行しそう。株価をめぐる強気と弱気の綱引きは、もう少し続くだろう。ただ先週の株価は、10月になってからの大幅安を半分も取り戻せなかった。ここからみると、強気派はやや劣勢と言えるかもしれない。
今週は22日に、8月の全産業活動指数。25日に、9月の企業向けサービス価格。26日に、東京都区部の消費者物価。アメリカでは24日に、9月の新築住宅販売。25日に、9月の中古住宅販売。26日に、7-9月期のGDP速報が発表される。
≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫