◇ 下降局面に入った世界の株価 = 世界中の株価が一斉に下げ始めた。ダウ平均は先週756ドルの値下がり。終り値は年初の水準を割り込んでいる。日経平均は先週1347円の大幅安。一時は2万1000円を下回る場面もあった。ヨーロッパ各国、中国、その他の新興諸国でも株価は値下がりし、世界中を見渡しても株価が年初より高いところは見当たらない。要するに、世界同時株安の状態に陥った。
アメリカやヨーロッパ、日本の景気動向は、そんなに悪くない。企業は相変わらず、記録的な高収益をあげている。にもかかわらず株価が下げ始めたのは、世界経済の将来に対する警戒感が膨れてきたからだ。これまで現在の景気と企業業績を重視する強気派と、将来を警戒する弱気派のせめぎ合いが続いてきた。それがここへきて、弱気派の勢いが強まったとも言えるだろう。
リーマン破綻のようなショックではない。したがって好調な企業業績の発表を手掛かりに、株価は一時的に反発する可能性も大きい。しかし世界経済の悪化という外部環境が、じわじわと利いてくる。このプレッシャーによって、株価は上下しながら下降して行くことになりそうだ。その道程は、今週から少しづつ見えてくる。
今週は29日に、9月の商業動態統計。30日に、9月の労働力調査。31日に、9月の鉱工業生産と住宅着工戸数、10月の消費動向調査。1日に、10月の新車販売台数。アメリカでは30日に、10月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。1日に、10月のISM製造業景況指数。2日に、10月の雇用統計と9月の貿易統計。またEUが30日に、7-9月期のGDP速報。中国が31日に、10月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪29日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
アメリカやヨーロッパ、日本の景気動向は、そんなに悪くない。企業は相変わらず、記録的な高収益をあげている。にもかかわらず株価が下げ始めたのは、世界経済の将来に対する警戒感が膨れてきたからだ。これまで現在の景気と企業業績を重視する強気派と、将来を警戒する弱気派のせめぎ合いが続いてきた。それがここへきて、弱気派の勢いが強まったとも言えるだろう。
リーマン破綻のようなショックではない。したがって好調な企業業績の発表を手掛かりに、株価は一時的に反発する可能性も大きい。しかし世界経済の悪化という外部環境が、じわじわと利いてくる。このプレッシャーによって、株価は上下しながら下降して行くことになりそうだ。その道程は、今週から少しづつ見えてくる。
今週は29日に、9月の商業動態統計。30日に、9月の労働力調査。31日に、9月の鉱工業生産と住宅着工戸数、10月の消費動向調査。1日に、10月の新車販売台数。アメリカでは30日に、10月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。1日に、10月のISM製造業景況指数。2日に、10月の雇用統計と9月の貿易統計。またEUが30日に、7-9月期のGDP速報。中国が31日に、10月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪29日の日経平均は? 予想 = 上げ≫