◇ 非正規雇用者数は5月に61万人減少 = 総務省は30日、5月の労働力調査を発表した。それによると、就業者数は6656万人で前年比71万人の減少だった。このうち自営業や会社役員などを除いた一般雇用者でみると、正規の雇用者は1万人しか減っていない。しかしパートやバイトなどの非正規雇用者は、61万人も減少した。新型コロナ対策での営業自粛などの影響は雇用面にも暗い影を落としているが、その大半は非正規雇用者にシワ寄せされていることが判る。
業種別にみると、就業者が最も減ったのは宿泊・飲食サービス業で38万人の減少。次いで卸・小売業と生活周辺サービス業・娯楽業が、それぞれ29万人の減少。製造業も27万人の減少だった。たとえば、ここでも正規の雇用者は1万人しか減っていないが、パートは37万人、バイトは31万人も減少している。
一方、完全失業者は198万人。前年比では33万人の増加だった。この結果、失業率は2.9%で4月より0.3ポイント悪化した。だが今回のコロナ不況では、失業者の数が少なめに出ている。その代りに休業者が多いことが、今回の特色だ。休業者というのは、解雇はされないが働いていない人たち。雇用調整助成金が効果を挙げていると言えるだろう。正規の就業者があまり減らないのも、このためだ。
その休業者は4月が597万人、5月も423万人と多い。これらの人たちは今後、職場に復帰するか、失業者に加わるか、あるいは就職自体を断念するか。この1-2か月以内に、行き先が決まるだろう。その結果次第で、就業者が増えたり、失業者が増えたりする。就業者が増える方向なら、非正規雇用者の環境も好転するのだが。
≪30日の日経平均 = 上げ +293.10円≫
≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
業種別にみると、就業者が最も減ったのは宿泊・飲食サービス業で38万人の減少。次いで卸・小売業と生活周辺サービス業・娯楽業が、それぞれ29万人の減少。製造業も27万人の減少だった。たとえば、ここでも正規の雇用者は1万人しか減っていないが、パートは37万人、バイトは31万人も減少している。
一方、完全失業者は198万人。前年比では33万人の増加だった。この結果、失業率は2.9%で4月より0.3ポイント悪化した。だが今回のコロナ不況では、失業者の数が少なめに出ている。その代りに休業者が多いことが、今回の特色だ。休業者というのは、解雇はされないが働いていない人たち。雇用調整助成金が効果を挙げていると言えるだろう。正規の就業者があまり減らないのも、このためだ。
その休業者は4月が597万人、5月も423万人と多い。これらの人たちは今後、職場に復帰するか、失業者に加わるか、あるいは就職自体を断念するか。この1-2か月以内に、行き先が決まるだろう。その結果次第で、就業者が増えたり、失業者が増えたりする。就業者が増える方向なら、非正規雇用者の環境も好転するのだが。
≪30日の日経平均 = 上げ +293.10円≫
≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ≫