経済なんでも研究会

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抜け出した中国 ⇒ プラス成長に

2020-07-17 08:07:52 | 中国
◇ 4-6月期のGDPは3.2%増加 = 中国統計局は16日、4-6月期のGDP速報を発表した。それによると、前年同期比でみた実質GDP成長率はプラス3.2%。1-3月期のマイナス6.8%から、一気にプラス成長に回復した。前期比でみても、1-3月期のマイナス10.0%からプラス11.5%へ大きく改善している。工業生産と固定資産投資が伸びて、大方の予想を上回るV字型の回復となった。

同時に発表された主要な経済指標をみると、鉱工業生産は1-6月で前年比マイナス1.3%。1-3月期のマイナス7.1%から大幅に改善した。6月だけでは4.8%の増加となっている。自動車や半導体関連の生産が伸びた。また固定資産投資は1-6月で前年比マイナス3.1%、1-3月のマイナス16.1%から大きく改善している。1-6月のインフラ投資は前年比マイナス2.7%、不動産投資はプラス1.9%だった。

一方、小売り売上高は1-6月で前年比マイナス11.4%。1-3月のマイナス19%よりは改善しているが、生産や投資に比べると回復の足取りは重い。また輸出は1-6月で前年比マイナス6.2%。都市部の6月の失業率は5.7%で、前月より0.2ポイントの改善にとどまった。こうした結果からみると、政府がテコ入れした生産や投資の回復は順調だが、消費と輸出、それに雇用の回復は遅れがちなことが判る。

問題含みの景気回復であることに間違いないが、それでもコロナ不況からの脱出では一番乗り。とにかく感染者の増加をいち早く食い止めたことが勝因となった。ただ今後もV字型の回復を続けることは、かなり難しそうだ。コロナへの不安が完全に払しょくされたとは言えず、個人消費は停滞気味。また世界中でコロナが猛威を振るっているから、輸出も伸びにくい。中国政府が次にどんな手を打つのか、注目される。

       ≪16日の日経平均 = 下げ -175.14円≫

       ≪17日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

Zenback

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