経済なんでも研究会

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警報! 新次元に入った米中の対決 (上)

2020-07-28 07:54:06 | アメリカ
◇ ポンぺオ国務長官の重大発言 = 香港に対する優遇措置を停止。南シナ海で空母2隻が演習。中国IT企業の製品を使った企業をアメリカ政府の取り引きから排除。そしてテキサス州ヒューストンの中国領事館を閉鎖。このところ、アメリカの中国に対する厳しい報復措置が相次いでいる。大統領選挙を前に反中国の有権者を取り込もうとするトランプ氏の作戦かと思っていたが、どうもそれだけではないようだ。ポンぺオ国務長官の先週の演説が、アメリカ政府の考え方を明示した。

ポンぺオ長官は23日、カリフォルニア州で「共産党中国と自由世界の未来」と題して演説。このなかで「習近平総書記は共産主義に基づく覇権への野望を持っている」と断じ、また「私たちが共産主義の中国を変えなければ、彼らが私たちを変えることになるだろう」と、強烈に中国政府を批判した。さらに「中国を他国と同じような普通の国として扱うことは出来ない」とさえ発言している。

アメリカはこれまで「中国の経済発展を支援することで、中国が自由貿易を尊重する民主的な国に変化すること」を期待してきた。この政策は1972年に中国を電撃訪問して国交を切り拓いたニクソン元大統領以来、歴代の大統領が貫いてきた基本的な姿勢だ。ポンぺオ長官の発言は、この姿勢を根本的に改めることを示唆している。

この2年間、アメリカと中国は厳しい関税交渉を通じて、互いにその真意を探り合ってきた。その結果、アメリカはニクソン政権以来の“アメとムチ”外交では、中国は決して変わらないことに気付いたのだろう。これからはアメが姿を消し、ムチだけが使われる。要するに米中関係は、新しい次元に入る可能性が強い、そして、その影響は限りなく大きい。日本も要警戒である。

                              (続きは明日)

       ≪27日の日経平均 = 下げ -35.76円≫

       ≪28日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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