経済なんでも研究会

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矛盾と疑問だらけの コロナ対策 (下)

2020-07-15 07:57:05 | なし
◇ 専門家会議の解散が混乱の始まり = 政府は6月24日、突如としてコロナ対策を検討する専門家会議の廃止を発表した。医師12人で構成するこの専門家会議は2月に設置され、まずダイヤモンド・プリンセス号に対する措置を検討。3月に入って国内に感染者が広がると「人との接触を8割減らす」「3密の回避」など、数々の提言を公表した。だが政府は2つの点で専門家会議の活動を問題視し、廃止したのだろうと推定される。

1つは専門家会議が次々と提言を発表し、政府が完全に裏方に回ってしまったこと。もう1つは医師ばかりで構成されたためコロナ対策が重視され、経済活動の再開論が出にくかったことだ。そこで、この会議を廃止。代わりにコロナ感染症対策分科会を設置して、医師のほかに企業に所属する研究者や弁護士なども参加させた。だが、この分科会は専門家会議が廃止された理由を知っているから、ぷっつりと口を閉ざしている。

ところが世の中には、数多くの専門家が存在する。分科会のメンバーが表に出なくなったため、テレビや新聞はこうした野にいる専門家の意見を聞くようになった。そうした人たちは、感染者が増加に転じた現状を踏まえて、警戒論を強く主張しがちだ。その一方で分科会は何も言わないから、国土交通省は予算が認められたGO TO トラベルを予定通り実行しようとする。そして多くの国民は、矛盾を感じて混乱しているのが現状だ。

ウイズ・コロナは、感染症対策と経済再生のバランスが大事。だが、いまの政府にはそのバランスを考える責任者がいない。国土交通省や経済産業省と厚生労働省が、話し合う様子もみられない。その欠陥を埋めるべき人は、総理大臣なのか官房長官なのか。この無責任体制こそが、コロナ対策の最大の障害になっている。

       ≪14日の日経平均 = 下げ -197.73円≫

       ≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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