◇ 人口の多い州が移動規制・店舗閉鎖 = アメリカでは、経済再生に向けて回り出した歯車が逆転し始めた。ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、今週初めまでに9つの州が3月時点の厳しい規制に逆戻りした。この9州は人口が多く、GDPでは全米の37%に当たるという。たとえばカリフォルニア、ミシガン、フロリダ州などで、バーやレストラン、映画館や遊園地が閉鎖された。追随する州も多そうだと、同紙は伝えている。
トランプ大統領は11月の大統領選挙を控えて経済再生を重視、各州の知事に早期の規制緩和を呼びかけてきた。これに応じたのは、共和党系の知事。早めに規制を解除したためコロナ感染者が急増、今回の再規制を余儀なくされた。一方、民主党系の知事は大統領の呼びかけに応じなかったため、たとえばニューヨーク州のように感染者の多発を免れている。だが、そのニューヨーク州も他州からの流入者に規制をかけ始めた。
アメリカのコロナ感染者数は、14日の時点で336万5000人に達した。8日に300万人を超えたから、この6日間で36万人以上も増えている。死亡者の数も13万5600人という恐るべき多さに。WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は「あまりに多くの国が、誤った方向に進んでいる」と警告を発したが、これは明かにアメリカも念頭に置いた発言だろう。アメリカは、コロナ戦争に勝てるのか。心配になってくる。
じっさい、アメリカが第1波を上回る第2波に襲われる可能性は、きわめて高いと言えそうだ。そうなると2ケタのマイナス成長が長引くことになる。アメリカにとっては大きな痛手で、トランプ氏の再選も難しくなるだろう。そして日本を含む世界経済への打撃も、さらに大きくなる。すでにコロナを制圧したかにみえる中国との対比でも、アメリカは見劣りすることになってしまう。
≪15日の日経平均 = 上げ +358.49円≫
≪16日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
トランプ大統領は11月の大統領選挙を控えて経済再生を重視、各州の知事に早期の規制緩和を呼びかけてきた。これに応じたのは、共和党系の知事。早めに規制を解除したためコロナ感染者が急増、今回の再規制を余儀なくされた。一方、民主党系の知事は大統領の呼びかけに応じなかったため、たとえばニューヨーク州のように感染者の多発を免れている。だが、そのニューヨーク州も他州からの流入者に規制をかけ始めた。
アメリカのコロナ感染者数は、14日の時点で336万5000人に達した。8日に300万人を超えたから、この6日間で36万人以上も増えている。死亡者の数も13万5600人という恐るべき多さに。WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は「あまりに多くの国が、誤った方向に進んでいる」と警告を発したが、これは明かにアメリカも念頭に置いた発言だろう。アメリカは、コロナ戦争に勝てるのか。心配になってくる。
じっさい、アメリカが第1波を上回る第2波に襲われる可能性は、きわめて高いと言えそうだ。そうなると2ケタのマイナス成長が長引くことになる。アメリカにとっては大きな痛手で、トランプ氏の再選も難しくなるだろう。そして日本を含む世界経済への打撃も、さらに大きくなる。すでにコロナを制圧したかにみえる中国との対比でも、アメリカは見劣りすることになってしまう。
≪15日の日経平均 = 上げ +358.49円≫
≪16日の日経平均は? 予想 = 下げ≫