◇ 置き去りにされた日本株 = ダウ平均は先週84ドルの値上がり。終り値は3万4870ドルで、前週に続き史上最高値を更新した。高値圏で売り物も多く、新型コロナの再拡大など悪材料も出たが、それでもジワジワと上昇して行く。その一方で日経平均は続落、先週は843円の値下がりとなった。急落する場面はなかったが、こちらはジワジワと下げた。東京都に4度目の緊急事態宣言が発令されたことが、心理的に大きく響いている。
日本株の退潮は、4-6月期の数字にも表れている。日経新聞によると、G20(主要20か国)のうち16か国の株価が4-6月期には上昇した。米英独の株価も3-5%値上がりしている。そうしたなかで、日本株は1%の下落だった。そこへ今回の緊急事態宣言で、さらに“一人負け”の形が鮮明になったわけである。
緊急事態宣言のなかのオリンピック。この異常な状態が、世界の耳目を集めることにもなってしまった。緊急事態が予想より早く解除されればともかく、そうでなければ異常な状態はオリンピックが終わるまで続くだろう。日本株にとって唯一の助けは、出遅れ感によってマネーが流入することだけ。長い夏休みになるかもしれない。
今週は12日に、5月の機械受注と6月の企業物価。15日に、5月の第3次産業活動指数。アメリカでは13日に、6月の消費者物価。14日に、6月の生産者物価。15日に、6月の工業生産。16日に、6月の小売り売上高、7月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が13日に、6月の貿易統計。15日に、4-6月期のGDP速報、6月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪12日の日経平均は? = 上げ≫
日本株の退潮は、4-6月期の数字にも表れている。日経新聞によると、G20(主要20か国)のうち16か国の株価が4-6月期には上昇した。米英独の株価も3-5%値上がりしている。そうしたなかで、日本株は1%の下落だった。そこへ今回の緊急事態宣言で、さらに“一人負け”の形が鮮明になったわけである。
緊急事態宣言のなかのオリンピック。この異常な状態が、世界の耳目を集めることにもなってしまった。緊急事態が予想より早く解除されればともかく、そうでなければ異常な状態はオリンピックが終わるまで続くだろう。日本株にとって唯一の助けは、出遅れ感によってマネーが流入することだけ。長い夏休みになるかもしれない。
今週は12日に、5月の機械受注と6月の企業物価。15日に、5月の第3次産業活動指数。アメリカでは13日に、6月の消費者物価。14日に、6月の生産者物価。15日に、6月の工業生産。16日に、6月の小売り売上高、7月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が13日に、6月の貿易統計。15日に、4-6月期のGDP速報、6月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪12日の日経平均は? = 上げ≫