◇ ダウは高値圏でひと休み = ダウ平均は先週182ドルの値下がり。史上最高値の更新を続けただけに、一服する形になった。終り値は3万4688ドル。高値での利益確定売りが増えたほか、根底にはFRBによる緩和政策終了への警戒感が消えない。14日にはパウエル議長が議会で「緩和縮小の時期は、まだ先」と証言したが、株価は動かなかった。
日経平均は先週63円の値上がり。終り値は2万8000円台を、かろうじて維持した。コロナの再拡大が進み、景気回復の見通しが全く立たない。そこへオリンピックという新たな不確実要素が加わった。市場としては、上へも下へも動きようがない。16日には黒田日銀総裁が「脱炭素に向けた新融資制度」を発表したが、株価は下げた。
アメリカ経済の将来見通しは、確実に改善しつつある。企業の業績見込みも、上向いている。したがって株価の基本的な体勢は強く、ダウは一服ののち3万5000ドルに駆け上がる可能性は大きい。一方、日経平均はコロナの感染増加が収まるまでは上がりにくい。さらに解散・総選挙という政治の季節も近づいてきた。下げ渋る状態を保つのが、精いっぱいだろう。
今週は20日に、6月の消費者物価。21日に、6月の貿易統計。アメリカでは19日に、7月のNAHB住宅市場指数。20日に、6月の住宅着工戸数。22日に、中古住宅販売が発表される。なお23日は、東京オリンピック開幕。同じ23日は、中国共産党の結党100周年。
≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週63円の値上がり。終り値は2万8000円台を、かろうじて維持した。コロナの再拡大が進み、景気回復の見通しが全く立たない。そこへオリンピックという新たな不確実要素が加わった。市場としては、上へも下へも動きようがない。16日には黒田日銀総裁が「脱炭素に向けた新融資制度」を発表したが、株価は下げた。
アメリカ経済の将来見通しは、確実に改善しつつある。企業の業績見込みも、上向いている。したがって株価の基本的な体勢は強く、ダウは一服ののち3万5000ドルに駆け上がる可能性は大きい。一方、日経平均はコロナの感染増加が収まるまでは上がりにくい。さらに解散・総選挙という政治の季節も近づいてきた。下げ渋る状態を保つのが、精いっぱいだろう。
今週は20日に、6月の消費者物価。21日に、6月の貿易統計。アメリカでは19日に、7月のNAHB住宅市場指数。20日に、6月の住宅着工戸数。22日に、中古住宅販売が発表される。なお23日は、東京オリンピック開幕。同じ23日は、中国共産党の結党100周年。
≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫