経済なんでも研究会

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「まん延防止」の 重大な抜け穴

2022-01-20 07:52:45 | なし
◇ 小学生は居酒屋へ行かない = オミクロン型変異ウイルスの急拡大に対応するため、政府は19日「まん延防止等重点措置」を東京都など13都県に発令した。すでに発令中の沖縄県などを加えると、これで16都県で「まん延防止」対策が実施されることになる。これを受けて各都県では、主として飲食店の営業時間短縮や酒類の提供禁止などの具体的な対策を実行する。しかし、こうした措置が大きな効果を挙げるかどうかは、きわめて疑問だ。

たしかに昨年のデルタ株は、飲食店で多くのクラスターを発生させた。これに対して、ことしのオミクロン株は家庭内クラスターを多く発生させている。さらに昨年はゼロに近かった10歳台、10歳未満の感染者が、ことしは大幅に増加した。こうしたことから判断すると、小学生や幼稚園児が学校や幼稚園で感染を拡大し、家庭にウイルスを持ち帰っているのではないかと考えられる。

病院関係者によると、こうした小学生や幼稚園児の症状はきわめて軽い。せいぜい風邪を引いた程度で家族も気づきにくいから、実際の感染者数は数字以上に多いだろうという。それなのに「まん延防止」では、飲食店にばかり注意を向ける。だが小学生や幼稚園児は飲食店に行かないし、酒とも関係がない。

学校や幼稚園を休みにすると、社会的な大問題が生じる。子どもの面倒をみるために、保護者が仕事に出かけられなくなるという問題だ。このため小学生や幼稚園児の感染対策は、きわめて難しい。このことが判っているため、政府もマスコミもあえて問題の指摘を控えているようにも思われる。しかし、だからといって黙っていていいのだろうか。問題を明示し、衆知を集めるべきだろう。

        ≪19日の日経平均 = 下げ -790.02円≫

        ≪20日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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