◇ 少子高齢化も急速に進行中 = 中国の人口が、ことしから減少し始めることが確実となった。国家統計局の発表によると、昨年末の総人口は14億1260万人。前年比では48万人しか増加しなかった。ほとんど増勢が止まっており、ことし前半からは減少局面に入る可能性がきわめて大きい。世界最大の人口を誇る中国もついにピークを超え、数年後にはインドに抜かれる見通しだ。
人口増加が止まった最大の原因は、少子化の急速な進行。統計局によると、21年の出生数は1062万人で前年を138万人下回った。1949年の建国以来、最も少ない出生数だとみられている。中国政府は15年に‟一人っ子政策”を停止、昨年は3人までの出産を解禁。育児休暇制度の拡充など、出産奨励策を講じてきた。しかし教育費など子育て費用の高騰もあって、効果は挙がっていない。
その一方、中国でも高齢化ガ進んでいる。65歳以上の人口は、昨年2億0056万人に。全人口に占める割合は14.2%、前年より0.7ポイント上昇した。ちなみに日本の高齢化率は28.7%だから、中国の比率はまだ日本の半分ほど。しかし伸び率は日本よりずっと大きいから、10年もたたないうちに日本と肩を並べることになりそうだ。
人口が減少局面に入り、少子高齢化ガ進むと、中国もいま日本が経験している問題を抱えることになる。たとえば年金や医療の問題。日本は厳しい状況に直面しているが、中国の場合は社会福祉や医療の整備が日本より遅れている。また基本的には、労働力人口も減少へ向かう。全体として潜在成長力が低下するわけだ。こうした重大な環境変化の下で、習政権はこれからどんな経済目標を樹立するのだろうか。
≪27日の日経平均 = 下げ -841.03円≫
≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
人口増加が止まった最大の原因は、少子化の急速な進行。統計局によると、21年の出生数は1062万人で前年を138万人下回った。1949年の建国以来、最も少ない出生数だとみられている。中国政府は15年に‟一人っ子政策”を停止、昨年は3人までの出産を解禁。育児休暇制度の拡充など、出産奨励策を講じてきた。しかし教育費など子育て費用の高騰もあって、効果は挙がっていない。
その一方、中国でも高齢化ガ進んでいる。65歳以上の人口は、昨年2億0056万人に。全人口に占める割合は14.2%、前年より0.7ポイント上昇した。ちなみに日本の高齢化率は28.7%だから、中国の比率はまだ日本の半分ほど。しかし伸び率は日本よりずっと大きいから、10年もたたないうちに日本と肩を並べることになりそうだ。
人口が減少局面に入り、少子高齢化ガ進むと、中国もいま日本が経験している問題を抱えることになる。たとえば年金や医療の問題。日本は厳しい状況に直面しているが、中国の場合は社会福祉や医療の整備が日本より遅れている。また基本的には、労働力人口も減少へ向かう。全体として潜在成長力が低下するわけだ。こうした重大な環境変化の下で、習政権はこれからどんな経済目標を樹立するのだろうか。
≪27日の日経平均 = 下げ -841.03円≫
≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫