先日図書館(蔵書検索)で見つけた「アイヌ文様」という本。
この前から陶芸で作ってるティーポットにはアイヌ風の文様を施そうと思ってたので
これはまさに私が探し求めていたものだ~と迷わず予約、ようやく手に入った。
この本はなんと大正15年刊行の復刻版とのこと。
パラパラ見てみると、すごい~!と声を上げたくなるようなさまざまな興味深い文様が
散りばめられていた。
この本によると、アイヌ人は非常に文様を好む民族で、その文様は彫刻や刺繍となって日常の些細な道具類にも表わされているのだそう。
これはアイヌの衣服。
黒地の生地に白布を刺繍したもの。
角盆文様拓本。
さまざまな渦巻紋が力強く美しい~
アイヌ文様が装飾された材料はほとんどが木製の日常器具だそうで、土器類はほぼないのだそう。
食器はほぼ木製ということなのか?!
角盆文様拓本。
小型盆や菓子皿、手付きの盆がかわいい。。
食べ物をすくって食べるこんな匙にまで装飾が。
長いものは儀式の時に使用する酒へらだそう。
おもしろかったのはこの「イクパシュイ」という髭揚へらというもの。
飲酒の時にこれを右手で持って口髭が酒杯に浸るのを防ぐため鼻の下に当てるものだそう。
写真を見るとアイヌ人は毛深く、特に男の人は皆、長々と口髭を垂らしている・・
糸巻文様拓本。
マキリというアイヌの小刀に装飾された文様の拓本。
興味深いアイヌの道具に美しく施された文様の数々にうっとり見とれてしまう・・
アイヌでは土器にはこういう文様は施されなかったそうだが、
今作り中のティーポットの文様にはぜひこの本を参考にさせてもらおう。