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伊勢二見浦・麻野館に泊まるその一

2018-01-02 | 建築巡り・街歩き【その他】

年末、家族で伊勢へ行き、伊勢神宮の外宮、内宮とお参りを済ませ、この日は二見浦の麻野館へ宿泊した。

麻野館は先日、ブログにも書いた稲葉なおとの「名建築に泊まる」にも紹介されてる

明治26年創建、登録有形文化財の宿

 

 

創業時は平屋だった建物が大正から昭和にかけて三階建てに増改築され、

あちらこちらに昭和の意匠が残されている。

 

 

宿の方によると、最初は麻野屋旅館という名称だったそうだけど、

時代の流れで麻野館に変わったそう。

 

 

玄関を入ると薪ストーブが炊かれてて暖かかった。

 

 

三階の客室へ案内される。

 

 

 

 

踊り場には欅の一枚板が使われていた。

 

 

手摺子にはつぼつぼという素焼きの器モチーフの透かし彫りが入る。

 

 

 

 

 

吹き抜けの天井の意匠も木目が生かされていて凝ってる。

 

 

 

 

 

私たちのお部屋は七福神の間だった。

特に指定してなかったのだけど、この宿では一番の部屋だったので、ラッキー。

 

 

次の間と本間の間に入れられた欄間には七福神の顔が透かし彫りされている。

にこやかにほほ笑む七福神に見守られた部屋だなんて、縁起がいいなあ。

 

 

床の間の脇には寿の文字の透かし彫り、四角い竹が使われていたり

 

 

書院や欄間にはそれぞれ凝った細工がされていた。

窓の外はすぐ海辺で景色もいい。

 

 

 

 

松の意匠の中に竹と梅の木がデザインされた書院欄間

 

 

宿の方の話によると、この部屋はやはり人気で、年末年始は伊勢神宮詣でのお客さんで埋まっていて

この日はぎりぎり空いてる日だったみたい。

年末から2泊、3泊と連泊されるお客さんもおられるとか。

 

 

2階にはこんな大広間も。

 

 

天井は折り上げ格天井になっている。

この日は学生の合宿の団体がきて、ここの部屋を使うとのことだった。

 

 

欄間も補修しつつ使われ、昔のままの意匠だそう。

この後は、他のお部屋も見せていただけることに。

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