1階の展示をじっくりと見せて頂いた後は2階へ。
こちらの階段の蹴込み部分にもびっしりと貼られたレリーフタイル。
贅沢な階段だあ。
この建物のすぐ裏手には阿里山鉄道が走っていて、かつてこの辺りは阿里山から切り出された木材の集積地となっていた。
こちらの家もその木材問屋で財をなした家であるので、檜を贅沢に使った造りになっている。
2階に上がり、こちらのロフトのある部屋へ。
マジョリカタイル尽くしのベッド。
きゃー可愛い!
なんとこの二日間はこちらの部屋へ泊らせて頂けることに。
台湾では昔、結婚する時に、男性側がベッド、ベッドへの踏み台、そして鏡台の三点セットを用意しなかればならなかったとか。
中でもこのベッド上部分にマジョリカタイルが貼られたベッドは「まゆげ」と呼ばれ超高級品だったそうで、
徐さんも今まで10個くらいしか見たことがないとのこと。
ベッドの向こうの壁にもレリーフ状のマジョリカタイルが。
こんなマジョリカタイルに囲まれたベッドで寝れるなんて至福過ぎる・・
しかし夜は興奮のあまり半覚醒状態;
ベッドへの踏み台へは吉祥柄の果物のタイルがはまる。
床は亀甲模様のタイルが並べられている。
亀の甲羅は固いというところから、家族を保護すると伝えられる縁起ものだそう。
そしてもう一つの花嫁道具の鏡台。
こちらは洋風の意匠の家具に、
孔雀をデザインしたレリーフタイルがはまる。
優雅だなあ。
梁がむき出しの吹き抜けの天井から下がるシャンデリア。
洋風と中華のミックス感が素敵だ。
そしてロフトへ上がってみると、そこにもタイルがびっしりと~
正面には竹とマジョリカタイルが融合した家具が。
こちらも吉祥模様の果物の図案がいっぱい。
桃、ザクロ、りんご、ぶどう、ばなな、パイナップル・・
果物の図案だけでもほんとに多種多様だ。
もう一つのお部屋。
こちらもロフトがあって、タイル尽くしの壁面も。
こんなレトロなレコードプレーヤーも。
かけてくださったが、ちゃんと音楽が聴こえる。
部屋に使われている照明なども日本統治時代のものだそう。
鏡台もかわいい。
バスルームはモザイクタイル貼りの猫足のバスタブに、壁面にも古いマジョリカタイルがライン状にいられている。
こちらの壁面には籠に盛られた花のデザインばかりを集めたマジョリカタイルが。
似たようなデザインだけど、少しずつ籠や花のデザインが違うのだ。
とてもカラフルで細かい色の塗り分けが必要なタイル。
こちらでは古いタイルを復刻したタイルも作られている。
型を作るには本当に細かい作業が必要だなあ。
釉薬を入れる作業も見せて頂いた。
昔の鮮やかで深みのある釉薬は、今ではもう使用禁止となっているものも多いので
なかなか同じような色合いを出すのは難しいと思われるが、試行錯誤を重ねておられるようだ。
マジョリカタイルをたっぷりと堪能させて頂き、
この後は幸せいっぱいの気分になって眠りについたのだった。
興奮のあまり何度も目を覚ましたけど;
台灣花磚古厝フェイスブック→☆
台湾では様々なメディアに取り上げられ、先日TVでも放映があったようです。
建物からタイル部分を解体する作業の様子や解体したタイルをクリーニングする作業、
復刻タイルを造られている様子などが見られます。↓