千里阪急ホテルのアイビーチャペルで見たステンドグラスが、今までに見たことのないタイプのステンドグラスで衝撃を受け、
そのステンドグラスの工房が箕面にあると知り、先日伺ってきた。
ロクレールというその技法は分厚いガラスをハンマーでカットし、
エポキシ樹脂で結合させて仕上げる技法で、三浦啓子氏が考案した技法とのこと。
現在「JIKU ART CREATION」がその技法を引き継ぎ制作されているとのことだった。
工房にあるギャラリーを拝見させて頂いた。
クリスチャンでもあったという三浦啓子氏のキリスト教に関連する作品が並ぶ。
ゴツゴツしたガラスの質感が感じられる。
横から見ると、ハンマーでカットした荒々しいカット面が迫力がある。
更に奥にも大作が並んでいた。
花などの具象的なモチーフをステンドグラスに表したものもあれば、
赤が印象的な抽象的な作品も素敵。
こちらの工房でつくられたというオブジェ。
枠の鋳物は特注で、ガラスと鋳物のコラボでできた作品。
青にも様々な色味があって、とてもきれい。
シェルカット(貝殻の形)といわれるように、カットされたところが自然に渦を巻いたようになるのも不思議。
実際にこちらの部屋の窓に入れられている虹色の作品も。
ガラスの塊がそのままアクセントに入れられているものもあった。
今までの自分のステンドグラスのイメージを覆すようなロクレールというステンドグラス、小さな作品よりきっと大きな作品の方がよりその醍醐味を味わえそう。
規模の大きな作品は全国各地にあるようで、
関東では六本木ヒルズ森タワーや東京ユニオンチャーチ他、関西では京都ホテルオークラや和歌山県立図書館、教会や神社仏閣、学校などにいろいろと用いられているようだった。
また出かけるついでにぜひ実物を見に巡ってみたい。
こちらは作品づくりに使われるガラス。
定期的に制作体験会もされてるとのことなので、
そちらもぜひ一度体験してみたいなと思った。