![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/e3/bbdc8440e8b2a1720c2e028f6d4a602e.jpg?1657181231)
ポンペイ展をみた後、友人とカフェへ向かって歩いていた時、路地にあった煉瓦塀が目に止まった。
何だろうか?と近づいてみると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/98/94d1135162950b26f81b6544ce8c45ae.jpg?1657179606)
「関西美術院」との看板。
登録有形文化財のプレートもあり、建物をしげしげと眺めていると、
ちょうど表に出ておられた方が、こちらの理事長さんで、建物内も見学させて頂けるということに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/a2/a7277daf236090e21e5655b3185c5295.jpg?1657179732)
関西美術院は明治39年に浅井忠により、創立され、建物は武田五一設計によるものだそう。
洋画研究所としては、日本初のもので、更に現存する最古の洋画研究所の建物でもあるとのこと。
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手前は増築された棟だそうだけど、いずれも戦前のものだという。
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アトリエは、北側に窓が大きくとられ、変化の少ない自然光が一日中入るようになっており、柱をなくし、トラス構造で屋根が支えられ、広い空間が確保されている。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b7/72566948dddd5500bee4a2b3b07d08e9.jpg?1657180009)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/6f/09ccff04474db5938f35a8a0b666af88.jpg?1657179961)
真ん中にあるのはモデル台。
モデルさんが来られて、デッサンが行われてるという。
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写真は、関西美術院の創設者、浅井忠。
安井曽太郎、梅原龍三郎、須田国太など錚々たる画家たちがこちらで学んでいたようだ。
安井曽太郎、梅原龍三郎、須田国太など錚々たる画家たちがこちらで学んでいたようだ。
笠原のモザイクタイルの元祖、山内逸三もこちらで学んだと、後ほど加藤郁美さんよりお聞きした。
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床には無数の絵の具など画材の跡が染み込んでいていい味わい。
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積み上げられた椅子も年季が入ってる。
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「甲科」と書かれた椅子。
甲科は人体デッサン、油絵、乙科では石膏デッサンが行われている。
月会費を納めれば、部屋はいつでも使えるとのこと。
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隣は、増築部分で、こちらは乙科の石膏デッサン室。
同じく北向きの窓からはやわらかい光が入る。
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ちょうどデッサン中の方がおられた。
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ずらりと並んだ石膏像。
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お庭には、小さな池に金魚が泳いでた。
涼しげ。
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理事長さんには、多くの方々にこちらの建物の存在を知ってもらい、利用してもらうことで、保存、維持にも繋がると伺った。