モザイクがすごいと聞いていたポンペイ展へ、最終日すべり込みで訪れた。
昼過ぎに友人と待ち合わせしたのだけど、日曜だったし、かなりの人。
古代都市でよく利用されていたというブロンズ。
彫像や食器、水道のバルブなどにも使用されてたそうだが、
ブロンズ製のライオンの吐水口もあった〜
ひょっとして日本でもよく見かける銭湯の吐水口のルーツとか?!
黒曜石の杯には色とりどりの細かい石を使った象嵌が施されていて美しい。
そしてモザイク。
裕福な家の床にはモザイク、壁面にはフレスコが描かれていたようで、
特にこんな極小サイズの石片が使われたモザイク画は、
「オプス・ウェルミクラトゥム」と言って、部屋の中央にアクセントとして入れられていたそう。
ほんとに遠目で見ると普通の絵画にしか見えないくらい滑らかに?モザイクで描かれている。
近寄るとたしかに小さな石が集まってできてるモザイク。
同系色の色でも何段階にも使い分けられ、グラデーションがつけられているのがわかる。
すごい技術だなあ。
つい、中央のメインの図より、縁に使われた変な顔が気になる~
縁周りの方が気合入ってるように感じるのは私だけ?!
こちらはちょっと粗目のモザイク、「猛犬注意」
泥棒除け?の標識、古代ローマ時代からあったんだなあ。
こちらは床に複製されたものだけど、また違った犬種。
各家オリジナルのモザイク犬が玄関先に入れられていたのだろうか?!
「猫とカモ」これもモザイクだとは・・
リアルさが半端ない。
ポンペイ最大の邸宅、ファウヌス家の床モザイク、「葉綱と悲劇の仮面」
宝飾品も充実。
いかにもありそうなヘビのバングル。
ヘビの指輪も精巧な細工がされていた。
木製の箱に鉄とブロンズで装飾された金庫はすごい迫力だった。
祭壇と書かれてたこの大理石の台、花綱をもった肉付きのいい天使のレリーフといい、2羽の小鳥のレリーフといい、とても愛らしくて、なぜだか一番気に入った。
「キケロ荘」という裕福な邸宅の食堂の壁画の復元。
真っ黒な背景に緻密な装飾がフレスコで描かれている。おしゃれだなあ。
壁画や床のモザイクはもちろん、食器やさまざまな日用品から
高度な技術を持った2000年も前のポンペイの人々の生活ぶりをリアルに体感することができた。