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タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

京都モダン建築祭2023【元成徳中学校~東本願寺視聴覚ホール~本願寺伝道院~顕道会館~元淳風小学校】

2023-11-13 | 建築巡り・街歩き【京都】
京都モダン建築祭、4日に続いて、11日に2日目の参戦。
この日は、烏丸駅から元成徳中学校→東本願寺視聴覚ホール→本願寺伝道院(外観)→顕道会館→元淳風小学校→寺江家住宅→平安女学院大学有栖川宮旧邸有栖館→聖アグネス教会→平安女学院大学明治館→京都府庁旧本館→戻橋(リサイクル着物店)



前回はバスと地下鉄を使ったが、今回は徒歩圏内で行けそうなので、
最後に阪急の駅に戻る以外は歩きで。
おかげでいろいろ道草し、タイルを愛でながら歩けた。
このスクラッチタイルは、飲食店に貼られてた新しいタイルのようだけど、細めのボーダータイルに、横にスクラッチのラインが入って、それを縦に並べるというような、斬新?な使い方がされてた。


ここのタイルは味わいあって好き。
伊羅保のように釉薬に動きがあって、やきものの風合いがある。
通る度に、何度も出くわしているタイルもたくさんあるけど、
目に入るまでは、すっかり忘れているので、どのタイルも初めて出会うような新鮮味があって楽しい。


微妙なブルーの濃淡と光沢の美しいタイル。



面格子のデザインとクリーム色のタイルとのバランスが好き。



こちらも新しいスクラッチタイルだけど、二種類の色味の違った土が混ぜられているようで、複雑な表情。



元成徳中学校へ通りかかったので、モダン建築ようやく一軒目。
昭和6年に建てられた元成徳中学校。
入口周りは大谷石が使われている。



所々削れてる大谷石のアーチ


門柱には、アールデコな門灯と、華麗な装飾の入った銅板のレリーフ。
もう一つの門に学校名が刻まれてた。



エントランスの両脇上部には、こんな銅製の装飾も。
小さいけど密度が濃くて素敵なデザイン。



アーチが連なるエントランスホール。


エントランスホールに贅沢に貼られるタイル。


型押しだろうけど、ラインにあたたかみがあって良いな。


アーチ越しの階段。



階段の始まりの手摺は、大理石とタイルのコラボ。
階段は、ケヤキの一枚板が使用されているという贅沢さ。



2階から3階へ。
窓もたくさん並んでいて、とても明るい。


階段ホールから3階の廊下へ、
このアールのついた腰壁にもうっとり。


ずらりと教室が並ぶ廊下。
現在は、京都文化協会他、各種団体により活用されている。



教室の入口にいくつか、金物の細工の凝ったプレートを掛けるフック?が
残されていた。建築当初のものだろうか?
細かい所も凝ってる。



階段の壁面に付く細工も素敵。


そして、これまで見たことがなかった旧作法室の公開もされていた。
天井は、格式の高い折上げ格天井に。


欄間の向こうにも部屋が広がっているようだが、
今回の公開は、こちら側の半分だけ。


松と竹が描かれた襖の引手や、



笹の葉の釘隠し。

細部にまでこだわり、贅が尽くされた校舎を堪能。


京都駅方面目指して再び歩き始める。
歩くと、すぐ目に飛び込んでくるタイル。
この布目タイルもなんと質感のよい布目タイルなんだろうか~
釉薬の美しさも引き出されていて、最高。
下部のグリーンとの組み合わせもよい。


何のお店なのかよくわからなかったが、建物全体に、側面にも贅沢に貼られている。





洋菓子店クロバーのやさしいグリーンのタイル。
引菓子やブライダルケーキ専門店のようだけど、
以前こちらで焼き菓子を購入したことがある。
この日は閉まってた。


屋根張一式 トユ
看板がトユの形





路地にちらりとタイルの気配がしたので、行ってみると、


こんな布目タイルを発見。
目が粗いというか、凹凸が激しいというか、こういうタイプの布目は初めて見たかも?!美しい〜


2階にはちょっと和な雰囲気の面格子が入ってる。


玄関を挟んで向こう側の腰壁には、又違った色合いと地模様の布目タイルが貼られてる。
どっちのタイルもいい~
モダン建築、2軒目に着く前にすでに道端のタイルで満たされてしまった。


ようやく、東本願寺に到着。
視聴覚ホールってどこ?!
ナビが示す地図には建物がなくて右往左往・・
それもそのはず、視聴覚ホールは地中に埋まってた。
景観に配慮し、地中に建てられたのだそう。


地下二階へ下りていくと、
コンクリートの筒状の建物がにょっきりと建っていて、
その周囲が天窓になっていて、地上からの光が差し込んでいる。
先ほど、建物を探していた時に、円形のガラス貼りの箇所があったが、
ちょうどその真下だったのか・・


建物は、高松伸設計により、平成10年に建てられた。
ホールの中。


ギザギザ波打つ壁面に、すだれのような照明がきれい。


ホールを小さくして、逆さにしたようなものが見える。


上から見ると、ベンチが置かれた休憩スペースに。



東本願寺の可愛い意匠たちを集めてみた。



そして次なる目的地へ向かう。



路地を入ったところに、小籠包のお店を発見。
なんだかよさそう・・
ちょうどお昼時だし、ここでお昼ご飯にしよう、
とお店を覗いたら、17時からだと言われ・・無念


すぐそばに旧富士ラビットの「なか卯」があったので、
ここで食べて行くことに。



登録有形文化財の建物だが、チェーン店の「なか卯」が入っている。


元自動車販売会社のビルということで、ステンドグラスもタイヤ。


ファサードに面して、全部で三か所にステンドグラスが入れられている。


やはり車がモチーフ。


こちらも家並みと車。


トラックのようだった。
他のお客さんは、ステンドグラスなんかには、目もくれず
丼をかき込んでるようす。



ステンドグラスを愛でながら親子丼とうどんのセットを食す至福のひととき。


更に本願寺伝道院を目指し、歩く。
旧鴻池銀行七条支店。


ふっくらモザイクタイルの腰壁。
模様が面白いタイル。



渋いタイルが全面に貼られた法律事務所。



美しいなあ。



そして、とっても不思議な建物を発見。
民家のようだけど、唐破風がついていたり、洋風の出窓があったりと、
和洋折衷で、一見古いようで、新しい建物なんだろうか?
家の前の石碑はなんだろう?


扉には、妙に可愛いライオンがついていた。


そして、いい色の型押しタイル貼りの腰壁に可愛い郵便受けがつく。


本願寺伝道院の裏手に出てきた。
裏から見るのは、初めてかも?!
こんな塔があったんだったかな?


建物の周囲に石像の怪獣がいてるので、一匹ずつ写真に収める。
コロンとしてて可愛い子たち。


こちらも翼があるので、鳥類?!


翼が生えた象。


なんか静まり返ってると思ったら、プラグラムの行を一段見間違えてて、この日は公開してなかった。。
以前に一度は、講座で入った記憶はあるのだけど。


次にやって来たのは顕道会館。
大正12年、増田清設計により建てられた。


入口には三つのアーチが並び、
それぞれのアーチ上部には、細やかなレリーフ装飾が施されている。





1階のホール。
鉄筋コンクリート造りで、ホール内は、目立った装飾もなく、シンプル。





2階の仏間は、1階とは違って、天井が緩やかにカーブを描いていた。
なんとなく居心地のよい空間だった。


前から気になってたきれいなタイルが全面に貼られたビル。
表に回ってみたら、井筒左女牛ビルとのことで、5階には、源氏物語の世界を表現したという風俗博物館があるみたい。
八つ橋の井筒とは関係あるんだろうか?
照明がなんだかそれっぽい。




中にもきれいなブルーのタイルがあった。


元淳風小学校へやってきた。
入口のアーチが魅力的。
内部撮影禁止で、外観もこのラインより前へ出てはいけないという厳しいきまりがあり。

この後は、平安女学院目指して北上。







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佐川美術館他

2023-11-13 | 建築巡り・街歩き【その他】

近江八幡を後にし、やってきたのは佐川美術館。
ここに来るのは初めてで、一度建物も見てみたいと思っていた。
チケットを買って中へ入ると、目の前には広大な水が張られた庭があり、
建物は、その水庭に浮かんでいるかのように建っている。
広大な敷地にゆったりと建てられた建物。


建物の設計創案は、陶芸家の15代樂吉左衛門によるもので、
設計施工は竹中工務店とのこと。


切妻造の長い平屋建ての建物が2棟並んでいる。


エントランスまでのアプローチを歩く。


水庭の水のゆらぎが、杉板型枠コンクリート仕上げの壁面や屋根の軒裏に反射してきれい。






この日はガウディ展が開催中で、展示室は撮影禁止。


中庭も水庭になっていて、回廊で繋がった向かいの建物が見える。




特別展以外にも平山郁夫や15代樂吉左衛門の茶碗の展示も楽しめた。
茶室も公開されているようだけど、決まった平日の予約制。
ゆったりとした建物と展示が楽しめる美術館だった。



ここから、前に戻って、ヴォーリズ記念病院の後、旦那が行ったことないというので、ラ・コリーナにちょっと寄り道。




青空と、生い茂る緑の屋根





天井には、無数の炭が貼り付けられていて、独特な景観の吹き抜けのホール。2階は喫茶室に。






自然の木のうねりを活かした柱や梁など、
あちこちに楽しい造形が見られる。



八幡堀まで戻ってきて、車を停めてから
散歩しながらランチへ向かう。


ヴォーリズの旧八幡郵便局。
この日は閉まってた。


郵便局のすぐ近くの食堂ヤポネシアで、カオマンガイのランチを。野菜が盛りだくさんで美味しかった。


食後、旧吉田悦蔵邸へ向かう道すがら、ヴォーリズ建築の近江八幡教会へ立ち寄る。
初代の建物は明治40年に建てられたが、火災により焼失し、現在の建物は、昭和58年に再建されたもの。


聖堂も拝見。
中央には、簡素な感じのシャンデリアが下がり、


三箇所に入れられていたステンドグラスは、分厚いガラスを割って、断面を見せるステンドグラスであるロクレールっぽい。





入口扉についていたのも。
ぶどうと


魚。


すぐそばには、昭和10年に再建された(初代は明治40年)同じくヴォーリズ設計の旧近江八幡YMCA会館であるアンドリュース記念館。



かつて玄関があったという北側。


向かいには、昭和15年、ヴォーリズ設計による、近江兄弟社の独身青年社員宿舎であった、旧近江兄弟社地塩寮が建つ。




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