先日、教えてもらった京橋にある鶴身印刷所の内覧会&蚤の市へ行ってきた。
鶴身印刷所は戦前に小学校の講堂として建てられ、戦後は印刷工場となり、ウィスキーのラベルなど
石版印刷を中心に営業を続けてこられたという。
数年前に廃業、現在四代目オーナーの思いにより、この度建物がリノベーションされ、
ものづくりや学びの場の複合施設として生まれ変わったのだそう。
リノベーションはトヨクニハウスや新桜川ビルを手掛けられた
アート&クラフトの設計だとか。
建物の壁面にはかつての工場での風景がリアルに描かれている。
ポートレイトペインター山本勇気氏の壁画だそう。
建物は巨大な木造トラスが見られ、かつて印刷工場で使われていたという木製パレットや
印刷物を乾かすための造作材が再利用されてる。
これは印刷物を乾かすためのものだそうで、
それらが梁などに使われていて建物にしっくりと馴染んでいた。
このカウンターは印刷工場で使われていた石版石でできている。
当時製造されていた印刷物の版がそのまま残っていて味わい深い。
石をさわってみると表面はつるつる。
四代目オーナーさんにお伺いすると、かつてはこちらのスペースにはドイツ製の石版印刷機が
ずらりと並んでいたのだそう。
当初はニッカウヰスキーのラベルを全て印刷することから始まったとか。
厚さがまちまちなのは、表面を削ればまた石は再利用できるため、何度も使われたものは薄くなってるようだ。
こちらは印刷機。
この日はワークショップも開催されていた。
鶴身印刷所で、印刷されていたものいろいろ。
色やデザインが可愛いなあ。
こちらはウィスキーのラベル。
チョコレートのラベルなんかもある。
どれもデザインが素敵だなあ。
色合いもシックでいいな。
1階の廊下。
この廊下沿いの両脇に貸室が並ぶ中廊下式の造りに
階段の部材は従来のものを再利用したものだそう。
吹き抜けの空間を二階から見下ろす。
のこぎりの歯のような印刷物を乾かす部材が使われている。
こちらは2階の講堂。
2階の廊下。
そして、この日はリノベーションで使いきれなかった古物や家具などの蚤の市が行われてた。
実は建物をじっくり見る前にこの蚤の市にどっぷりはまってしまって、
あまりの安さに実はこの日持ち帰れないくらい買ってしまった・・
買い物編?につづく