
前日、偶然見つけた区役所の建物があまりにもすごくて、
翌日だったら内部の見学できると聞いていたのでやって来た。

この街灯のアイアンワーク、すごい。

建物内に入ると現れた階段ホール。
ここはどこ?!宮殿?
ていうくらいのゴージャスさ。

階段は、床にも壁面にもさまざまな種類の大理石が使われ、
踊り場には、ステンドグラスが輝く。

そのステンドグラスは、一面だけでなく、三方に入っていて
豪華絢爛&とても明るい。

役所とは、とても思えない・・

縁に桜の花が描かれている。

こちらはサクランボだなあ。

そして天井照明がこれまた可愛くて・・
真下から見上げると、何!これは?!の可愛さ。
渦巻や花型など特別なデザインというわけではないが、バランスがいいのかなあ?なんとも言えない良さ


長い廊下は、床はもちろん大理石、大きな絵画もかかってる。

ステンドグラスを背負った休憩用ベンチ。

もう一か所階段があり、アイアンワークの手すりが優雅な弧を描くこちらの階段も素敵。






そして、窓口が並んでるホールが、圧巻だった。
これがベルギーでは、現役の普通の役所なんだなあ。
役所がこれだから、各家があれほど個性的でデザインセンスにあふれているのも分かる気がする~



ガラスと鉄のヴォールト天井からは、明るい光が降り注ぐ。
役所を十分堪能した後は、王立美術館へ向かうことに。

バスで移動するためにバス停へ向かう。
時間までうろうろしてたら、バス停の向かいにステンドグラスが入っている建物を発見。

アール・デコデザインのかわいらしいステンドグラスが上下2列に入っていた。
廃店舗だろうか?ガラス貼りの建物の中はもぬけの殻で、元ギャラリーのようでもあった。

近づくと、入口の扉は、あの陶板のドアノブ。
新たに見たデザイン。

扉前のステンドグラスだけ内側から見れる。
やっぱり光を通すときれいだな。

更に近くで、陶製のドアノブを見つけた。
隙間時間にも収穫あってうれしい。

そしてやって来たバスに乗って王立美術館へ。
バス停もアール・ヌーヴォー。
この二日間で建物も全てとまではいかないけど、かなり満喫でき、
ここに来てようやく余裕が生まれてきたので、
残りの時間は美術鑑賞に充てようと・・

ベルギー王立美術館は1803年の開館。
メインの古典美術館、世紀末美術館、ルネ・マグリット美術館の三つからなるが、今回、フランドル絵画が充実の古典美術館へ。

エントランスを入ってすぐに導かれるグランドギャラリーは、とてもゆったりとした空間。

吹き抜けの空間に、天窓から自然光が降り注ぐ。
大振りの絵画が堂々とかかっていて、とても贅沢な空間。
さすが海外の美術館・・

ギュスターヴ・ワッペルス

コンスタン・モンタルド

コンスタン・モンタルド
ベルギー生まれの作家だそうだが、色使いや日本画のような雰囲気もあり、とても惹かれた。

階段を上がって2階へ。


回廊が巡らされる2階。


客足はまばらなので、好きな絵画をじっくり見れる贅沢。

初期フランドル絵画のコーナーから。
匿名画家の作品。
15世紀に描かれたとは思えないような艶やかな色彩、(さすがに修復?)
描き込まれた細部など、生の絵画の迫力を味わう。

ロベルト・カンピン

ファン・デル・ウェイデン

ハンス・メムリンク

ディルク・ボウツ

織物の文様や質感がついつい気になる。



ふわふわした毛の表現やベルベット調の布地の質感など
リアル感が半端ない。
作品を覆うガラスのカバーなどないものがほとんどなのでギリギリまで近寄って見ることができ、臨場感をたっぷり味わうことができる。

肖像画も好き。
ファン・デル・ウェイデン

メムリンク

ヤン・モスタエルト

コルネリス・デ・フォス
家族の肖像画、子供の表情がいいなあ。

ヒエロニムス・ボス

ボスの絵も細かく見ていくと面白いなあ。
いろいろと意味が隠されているんだろうけど、
絵面だけでも楽しい。





ブリューゲル父子の作品も充実。
30年ほど前、最も所蔵数の多いウィーンの美術史美術館でブリューゲルを堪能した記憶ある。
雪景色を描いたものが好き。
ブリューゲル父

細部をクローズアップ・・凍った池でそり遊び

上の絵をブリューゲルの子がコピーしたものも。
色味が少し違う。

ピーテル・ブリューゲル父

ブリューゲル子


ピーテル・ブリューゲル父

細部をじっくり見ると、様々な描写が楽しい。


額縁もそれぞれ個性豊かで興味津々・・

いくつかの額縁も写真に収めた。


ルーベンスの部屋も贅沢極まりなかった~
天井が高く、広いスペシャルな一室、ルーベンスと同時代の画家で占められている。
ほとんどお客さんがいない中、巨大な祭壇画たちを独り占め。






写真は、ほんの一部だけど、
見応えたっぷりで、堪能できた。
海外の美術館の常設展のスケール、本物の迫力、エネルギーはすごい・・
いつも建物巡りでいっぱいいっぱいなので、美術館、久しぶりに行けてよかった。
日本の特別展だと人ごみで、ゆっくり見れたもんじゃないけど、
日本でも常設展にたまには足を運びたいな。


旧ホテル・グレシャムがベルギー王立美術館の別館となっていて、
ミュージアムショップから、螺旋階段を見上げることができる。

天窓には、ステンドグラスが。

階段途中にもステンドグラスがあったが、階段を上がることはできない。

一方の出入り口も旧ホテルのエントランス部分になっていて、
ステンドグラスが美しい。

大理石の階段の両脇には、緩やかにアールを描くステンドグラスがはめられていて、華やか極まりない空間が広がっている。


床は、細やかな大理石モザイク


照明のブラケットのフォルムも美しい。

ゆっくりしてたら、約束の時間近くなってしまったので、
急いで宿へ。
宿の近くのミニスーパーで、昼ご飯にパンを購入し、簡単な昼食をとり、
ヘミクセムのタイル博物館へ連れて行ってくださるご夫妻のお迎えを待った。
この後待ち構えていた素晴らしき体験、
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