m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

【シントラの思い出&ムーアの泉他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-02 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
ペーナ宮、王宮と見学した後は、もうお昼を回っていたので、
ちょうどお店が立ち並ぶ、王宮付近でお昼ご飯を食べることに。


石畳の敷かれた細い路地にはお土産屋さんが立ち並ぶ。


ふと覗き込んだお店は階段にタイルが貼られ、
カラフルなバッグがディスプレイされていた。


バッサバサの筆でランダムに色付けしたようなタイルは
遠目で見ると、デニムのような質感が。





お昼はケバブのサンドイッチを頼んだら、すごいボリューム。
ポテトとコーラもセットで、ジャンクな昼食を。


お昼ご飯の後、何気なく惹かれて入ったお土産屋さん。


様々なタイルが並ぶ店内。



お土産のタイルを物色し、40年前のデッドストックのタイルを購入した後、





工房があるようだったので、覗いてみた。



一人の職人さんがタイル絵を製作されていた。
繊細でとても美しい絵で、タイル絵を手描きで描かれているアーティスト
の方のようだ。
これはタイル友の会の一員として?交流を持たねば、と話しかけてみた。


とても気さくな方で、店内に掛けられていた絵も、自分が描いた水彩画だと案内してくださった。透明感のある華やかな色彩の絵が何枚もあった。
水彩画とタイル画を描かれているアーティストの方のようだ。


こちらはタイル絵に用いられる顔料。


タイルはこちらの電気窯で焼かれてるそう。
その方は絵(タイル絵?)の先生でもあり、日本人の生徒も教えているとのこと。


私もタイルが大好きで、ポルトガルへタイルを見に来たことや、趣味でタイルを作ってることもお話し、
記念に?三枚持ってきた自作のタイルマグネットのうちの最後の一枚をもらってもらうことにした。
すると、たいそう喜んで頂け、


なんと、手書きのサイン入りのタイルを壁から外し、私にプレゼントしてくれたのだ。
ええっ!
ご挨拶代わりにしょぼいタイルマグネットをお渡ししただけなのに、
こんな立派な作品を頂いていいのか?!
と躊躇したが・・
「シントラの思い出に」と言われて、有難く頂くことに。
うわぁ、なんかうれしいなあ。タイルが好きというのが伝わったのかなあ。
タイル好きは万国共通なんだなあ。



アーティストの方は、先ほど、私の買い物の相手をしてくれた店員さんのことを自分の息子だ、と紹介し、その息子に、私を「シントラの素敵なスポットへ案内して差し上げろ」と命じた。
突然そんなことを言われた息子は困惑しているようで、私も次の行程があったので、丁重にお断りし、お別れすることに。
それにしてもタイルを通じて、アーティストの方と交流を持てたことがとてもうれしかった。


頂いた名刺とパンフレットを後ほど見てみると、
アルメイダ・コヴァルさんは世界55か国で展覧会を開催されていて、
人道的画家として、ヨハネパウロ二世から表彰を受けているとか・・
なんだかすごそうな方だった。
そうとも知らずにへんなマグネットを渡してしまった私;


この後はレガイラ宮殿へ向かった。
レガイラ宮殿は次のブログにて。


こちらはレガイラ宮殿の後訪れた「ムーアの泉」


ガイドブック的には地味なスポットのようだったけど、
タイル的にはすごい量のしかも状態のよさそうなタイルがびっしりと貼られている。


シントラの水は良質だそうで、この他にもいくつか泉を見かけた。





泉の外壁にはデザイン違いのタイルも。


こちらも途中で見かけた泉。
やはりアズレージョで彩られている。





更に別の泉。
こちらも大理石のレリーフとタイル。


お土産屋さんの手彩色のミニタイルマグネット。
これもお土産に数枚購入。


アイアン製品のお店も。
可愛いドアノブやフックがいっぱい。



南京錠も惹かれる・・


露店で売られてた手作りのアクセサリー。
これがすごく素敵だった。
細い針金的なものを巻いたり、ねじったり、で作られているようだけど、
デザインも素敵で欲しかったけど、ブレスレットとかしないんで諦めた。


同じく、姉弟で作られてるという細い紐のようなものを編んで作ったという
ネックレス。色彩がきれいだ~。



ボルダロ工房の陶器たち。
どれもこれもリアル過ぎる野菜だったり、果物だったり。

レガイラ宮殿へ続く。

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【シントラ・王宮】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-01 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
ペーナ宮殿へ訪れた後は、王宮へやって来た。


王宮はイスラム教徒が残した建物を13世紀にディニス王が居城として整備、
14世紀にジョアン一世が増改築を行い、更にマヌエル一世の時代にも増築が行われ、ムデハル、ゴシック、マヌエル、ルネッサンスなど多彩な建築様式がみられるという。


元々はイスラム教徒の建物だったというので、イスラムタイルがふんだん。


階段周りに貼られたイスラムタイルは幾何学模様のものと、植物文様のもの。


階段を上がるとエントランスホール?のような、噴水のあるスペース。





ジョアン一世が英国へ嫁いだ娘の幸福を願ってつくらせたという白鳥の間。
白鳥の間は、宮殿の中でも最も大きな部屋で、
祝宴や晩さん会、舞踏会などの会場として使われていたという。


その名の通り、天井にはさまざまなポーズの白鳥が描かれている。
白鳥は夫婦円満の象徴だそう。
27羽いる白鳥は全て違うポーズなのだとか。


そして壁面や柱はグリーンのタイルでチェック模様に装飾されている。








カササギの部屋も又イスラムタイルが満載。
こちらの部屋は貴族の接待に使われたという。


天井には136羽のかささぎが描かれている。
可愛いなあ。


暖炉を囲むイスラムタイルの装飾はアラブ風のデザイン





どこを向いてもタイル&タイル・・
タイルに埋め尽くされた部屋~






尖塔アーチの出入り口周りもさまざまなタイルで念入りに彩られている。


寝室にもまた違ったデザインのタイルが。


こちらはベッドルームだからか、ちょっとやわらかめの色彩のタイルは葡萄の葉と蔓。





マーメイドの部屋の天井







こちらもパティオというのか?
階段周りにはタイルがびっしり。



葉っぱのモチーフのレリーフタイル。


彫りが深い!



こちらは紋章の間。
ドームの黄金の天井と周囲はブルーのアズレージョに覆われている豪華絢爛な部屋。



18世紀に造られたという牧歌的風景や狩猟の様子などが描かれたアズレージョは鮮やかなブルーが美しい。





天井に描かれているのは16世紀王侯貴族の紋章だそう。


パラティーノ礼拝堂にはオリーブの枝をくわえた鳩が描かれている。
タイルの床と木製の天井はポルトガルで最も古いムデハル様式のものといわれる。


床のモザイクタイル。


アラブルームと呼ばれる部屋はジョアン一世のベッドルームだったと言われる部屋。


ベッドルームなのに、真ん中に噴水?!
タイルと大理石に囲まれた噴水。






そしてこちらはキッチン。
狩猟の宴会用にデザインされたキッチンだそう。
壁面は全て真っ白の大判タイルで覆われていて、キッチンには33mの2本の
煙突があるという。





東洋と西洋の混じり合ったような家具も興味深い。





ロープがねじれ合うマニエリスムの装飾アーチ。


豪華シャンデリア。



町全体も世界遺産となっているシントラの美しい家並みをバルコニーから


ウォーターグロッタと名付けられた中庭に面した部屋。
18世紀に造られたものだそうで、


壁面にはブルーのアズレージョがびっしり描かれ、


天井には繊細な漆喰装飾が施されている。





そしてタイルに囲まれた中央のパティオ。


中央には大理石の彫刻の噴水らしきもの


端っこにボーダー状に入れられた可愛い花のレリーフタイルをみつけた。


エントランスホールにもあったような人の吐水口


このパティオにもイスラムタイルのバリエーションがいろいろ。


このグリーン一色の透明感のあるタイルも美しいなあ。


ライオンの吐水口


劣化具合が痛々しいけど、色鮮やかさは健在な幾何学模様のイスラムタイル。

王宮では最古級のイスラムタイルの数々を見ることができて、もうお腹いっぱい。。


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