m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ヴォーリズ記念病院旧本館&礼拝堂&五葉館

2023-11-11 | 建築巡り・街歩き【その他】

10月のこと・・
友人にヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)の見学ができるようになったと教えてもらったので、吉田悦蔵邸見学と、ガウディが来たら佐川美術館へも行きたいと思っていたので、それらを兼ねて久々近江八幡まで訪れてきた。


近江八幡へは、初めて家族連れで来た時から、何度も訪れている好きな町だけど、ヴォーリズ記念病院へは、その時以来。
2007年に訪れた当時、ツッカーハウスは、解体は免れたものの建物は老朽化が進み、危うい状態で、外観のみかろうじて見れる状態だったが、この日は見事に改装されて、中へも立ち入れるようになっていた。


玄関ホール。
ボランティアガイドさんにより、建物内を案内して頂いた。


大正7年、結核が大流行していた当時、ツッカー女史の献金により、結核療養所として、ヴォーリズ設計により建てられた。
建物は、日照の方角や時間、効果的な通風などを最大限に考慮して建てられているそう。
病室は2階で、1階は管理事務所として使われていたという。


クリーム色のタイルが貼られた暖炉跡があった。




ヴォーリズといえばの、クリスタルのドアノブがあちらこちらに使われている。


院長室だったか?
こちらは鮮やかな黄色のタイルが貼られた暖炉。




家具なども当時のままのものが保存展示されていた。


開館当時のツッカーハウス。


建物両脇には、八角形に張り出した、こんな日当たりのよいコーナーも。



階段はゆるやか。


2階にある病室は男女に分かれた団体部屋になっていて、広く取られた窓が並び明るく、さすがに風通しもよさそうだった。
当時はこちらにベッドが並べられていたようだ。


窓が大きく明るいからか、照明は小さ目のものがぽつぽつと吊るされている。


こちらは女性用の団体部屋。
現在は、展示室に。
男女、全く同じ広さだそう。


男女共に、部屋から張り出したサンルーム的なスペースがついていた。


職員の部屋。



物置状態的な部屋の床に敷かれてた蜀江文のタイル。


この先、三階にも、物置などのスペースがあるそうだが、まだ整備途中の為、立入禁止。


そして、ヴォーリズ記念病院礼拝堂へ。
このアプローチがいいなあ。
昭和12年建築。




礼拝堂では、毎週日曜日に礼拝が行われ、
ヴォーリズ記念病院の患者さんたちが訪れる。










礼拝堂の窓からは、五葉館が見える。


丸みを帯びた窓のハンドル。


ドアノブと鍵穴の金具。
シンプルだけど、良い形。


壁紙には、独特な模様が入っていて、新たに作るのは難しいものだと言われていた。


最後に五葉館へ。


昔に訪れた時は、草木に覆われていて、全体を見渡せることができないほどだったが、修復されて、中へも入れるように。
ツッカーハウスと同じく、大正7年に建てられた。
療養がすすみ、退院間近の患者さんを収容する施設だったそう。



病室は一つ一つ独立していて、五方向に突き出しており、
高床式で建てられているため床下の換気も十分。



入口扉は、紫水晶のドアノブが使われていた。


建物内へ入ると、中央部分は大きな広間になっていて、各部屋の患者さんたちが娯楽室として、集えるようになっている。


病室は蒸気暖房が取り入れられ、各部屋は窓が三方向に付き、通気の良さと共に、窓からは自然の緑が目に入るようになっている。
なんと贅沢な部屋・・



窓越しに隣の病室の患者さんと話もできるようになっていたとか。


二部屋ほど、修復前の状態で保存されていたが、天井などボロボロの状態だったが以前の状態を見れるのはいいな。


部屋の扉はすりガラスに病室の番号が入っている。



洗面所はタイル貼りに。





衛生面など掃除のしやすさを考えてか、床からの立ち上がりは、曲面になっていたり、
さまざまな工夫が凝らされたヴォーリズ設計の建物をあらためて見ることができてよかった。

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京都モダン建築祭【京都大学東南アジア地域研究研究所図書館~カトリック河原町教会他】

2023-11-10 | 建築巡り・街歩き【京都】

立命館大学からバスで、唯一ツアーが当たっていた京都大学東南アジア地域研究研究所図書館へ向かうも、かなりの渋滞でなかなか到着せず、
ぎりぎりでやって来た。


建物は、明治22年に建てられた旧京都織物株式会社本社棟だったもので、
赤煉瓦造りの2階建ての2棟の建物は、渡り廊下で繋がれている。


渡り廊下の1階部分。
中庭に続くアーチの扉。


北棟の外壁に残る銘板。
向かいに建つ稲盛財団記念館の2階の窓から。


同じく2階の窓から。


中庭。
南北両棟の間の中庭。

内部は撮影禁止だったが、大理石と、内側が窯変の美しいタイル貼りのマントルピースなどもあった。


ツアーが終わったら2時になっていて、さすがにお腹が空いてきたので、
通りがかりにあった新福菜館でランチ。
チャーハン&ラーメンの小を。


そしてやって来た京都市考古資料館。
建物は大正3年に本野精吾設計により、西陣織物館として建てられた。



3階の旧貴賓室が特別公開されていた。
西陣織の壁のグリーンのクロスは上品な色合い。



白い大理石のマントルピースは二つ設置。




裏の棟への渡り廊下が吹き抜けの階段の上にかけられている。


京都市考古資料館の向かいにある和菓子屋、本家玉壽軒の持ち送り?
こんなに長い持ち送り初めて見た。


そして旧西陣小学校を目指して歩く。
いい感じのタイル貼りの腰壁。





陶板がコンクリートの塀に大胆に貼られたお宅。
厚みがあり、存在感のある大きなタイルと、その1/4ほどの大きさのタイルが
ぽつりぽつりと貼られてる。
濃紺とグリーンの発色がきれい。


こちらは黒からグレー





面格子越しの鍾馗さん


格子が美しい町家にちょっと洋風な柵。


カフェかな?と思ったら、お花屋さんだった。
自転車もひっくるめて可愛い。



旧西陣小学校へ到着。
昭和11年建築。こちらの木造の本館のみ見学することができた。


面格子付きの八角形の窓が二つ並んでいたのが印象的。


アールの柱に挟まれたエントランス。
内部は撮影禁止だったが、こちらの玄関のたたきには、グリーンの市松模様のモザイクタイルが貼られていたり、木造の内部は美しく、校長室のソファのファブリックなども可愛いかった。






こちらの鉄筋コンクリート造りの校舎は、立入禁止。


更に、紫明会館を目指して歩く。
砂糖の結晶がついたお菓子のようなタイル。


ほんのり、オレンジ色が明るいタイル。


こちらの白いタイルは、ベージュからブルーがかったものまで
表面に動きがあって、見飽きない。






下部のダークな茶系のタイルも窯変がきれい。


バーかスナックのお店の壁面にステンドグラスが嵌められていて、
周囲はマントルピースの枠の転用みたいだった。


このモザイクタイルも渋い。


そばに咲く、カーネーションともいい相性。


モザイクタイルの貼られた腰壁と植木鉢たち。


面格子と、ガラス戸の向こうにうっすら見えるカーテンの柄ともぴったり。


元タバコ屋さんの店先。
ショーケースの下部にはパズル風のタイルが貼られてた。



紫明会館へやって来た。
京都師範学校の創立50周年を記念し、昭和7年に同窓会館として建てられた建物。
現在はデイサービス事業や市民への貸しスペースとして活用されている。






丸窓の面格子。
アイアンのラインがとても凝っていて素敵なデザイン。


エントランスホールは、床も腰壁もタイル貼り。
正面の三つ並んだアラブっぽい形の窓や窓の下の装飾がおもしろい。


複雑な形透かし彫り。


扉上部には、十字のあるステンドグラスが嵌められ、


こちらの扉上の装飾も入口の飾りと似たパターンで、三つの尖塔アーチの小窓がついていた。


1階にあった広間は、元食堂だろうか?!
アーチ窓が並ぶ明るい部屋では、彫塑作品展が開催されていた。



壁面は、渦を巻くような跡のある塗壁。
彫像作品が部屋の雰囲気にマッチしていた。


2階にある和室。


3階の講堂。


縦長のアーチ窓が並ぶ。


壁付け照明


八芒星をモチーフにした壁付け台


紫明会館からは日本福音ルーテル賀茂川教会へ。
昭和29年にヴォーリズ設計により建てられた教会。
赤い屋根がかわいい。


入口のアーチの扉


玄関のたたきには、布目タイルが貼られていた。


木造トラスの小屋組、アーチ窓が並ぶシンプルな内装。





バラ窓もシンプルだった。


その後、地下鉄で移動し、京都市役所前駅で降りると、床いっぱいに大小の大理石モザイクが貼られたスポットがあった。
美しい~と、思わず立ち止まって見入ってしまう。


抽象的な幾何学模様で、白からグレーの大理石が使われ、所々にブルーが
入っている。


緑のも混じっていたり、


京都の通り名が真鍮板で表されていて、



全体を見ると、京都市内の地図のようになっているようだった。
かなりの大作で、デザインも緻密で素敵だった。



そして、京都市役所へ。
市役所前の広場では、プロジェクションマッピングの設営が行われていた。


市役所では、議場や正庁の間が公開。





創建当時の意匠を復元した壁面織物は芍薬の花と葉がモチーフだそう。




エントランスホール


京都の風景や四季を表したステンドグラス。


川や山の色など、単色ではなく、微妙な色合いが表現されている。


紅葉した山並みもきれい。


タイルに囲まれたエントランスホール。





エレベーターホールは、扉が、京都市産技研で開発されたという生漆「黎明」が採用され、美しい蒔絵が施されている。





正庁の間







最後にやって来たのは、カトリック河原町教会。
昭和42年、カール・フロイラー、富家宏泰設計により建てられた教会。


ステンドグラスは、スイスのハンス・シュトッカー製作。
こちらは、天地創造のイメージで造られたものだそう。


両サイドの窓ガラスが、大小ランダムな大きさになっていて、
その窓枠に合わせて、ステンドグラスが入れられている。










片方の窓面はこんな感じ。
いくつかある細長い窓枠の部分が開閉できるようになってるみたい。


天井は、大胆に二つに分かれたような形になっていて、後方の2階、パイプオルガンのあるところは、吊り下げられたノアの箱舟みたいな雰囲気だった。


これにて、京都モダン建築祭参戦1日目は終了。
次は来週に参戦予定。
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京都モダン建築祭2023【立命館大学の布目タイル】

2023-11-07 | 建築巡り・街歩き【京都】

京都モダン建築祭は4日土曜に参戦。
1時から唯一「京都大学東南アジア地域研究研究所図書室」のツアーが当たっていたので、それまでに離れた場所を見学しておこうと、衣笠地区へ。
立命館大学の末川記念会館。
京都地方裁判所から移設した陪審法廷。ここはいつでも見学できるみたいだったが。





以前にも立命館大学の布目タイルが美しい~と少し見に歩いたことがあったのだが、
せっかく来たので、また見て行こうと思って見始めたら、沼ってしまい
抜け出せなくなってしまった。


受付で頂いた資料に、以学館に最も古い泰山タイルが残されていると書いてあったが、その場所に行っても新しそうなものしか見当たらず・・聞いてもわからず。あとでもう一度探そうと思ってたら時間切れに;
こちらは、「志徳館」(1979年)のタイル。


校舎によって少しずつ色味の違うタイル。建てられた年代が違うが
全て泰山タイルという説明だったが・・
泰山タイルが閉業した後に建てられた校舎も多数あるので、
泰山タイルを踏襲して造られたものなのだろうか。
これほどの規模の手作り風のタイル、どこで造られていたんだろう。


こちらは志学館(1974年)


タイルは、ちょっと色が濃い目。
濃いピンクに所々に濃い紫、そしてオレンジっぽいタイルも混じる。
ざらざらした布目感がよく出ている。





同じ至学館なのだけど、向かって右側と左側のタイルでは、ちょっと違うような。


向かって右手のタイルは、布目地の黒っぽいラインがよく見えて
たのだけど、こちら左手のタイルは、たっぷり釉薬がかかっているのか
布目が結構埋まりがち。
そのちょっと単調な感じを補うかのように窯変が美しいタイルが、所々に散りばめられていた。



そしてやって来た「修学館」(1966年)


こちらのタイルは激渋。
1966年製なので、以学館に次ぐ古いタイルが使われている。


乾いたような質感、洗いざらしの麻のような風合い。
他の校舎は紫がかったピンクがメインだけど、こちらは紫がかった茶色?
しかも釉薬を掛けた後、刷毛で一方向にざっとなぞったような勢いもある。
その風格は、校舎一。
なんという味わい深さ・・



泰山タイル閉業以前のものが、泰山タイルだったとしても、
このような手作りの味わいの深いタイルを、校舎全体に貼る量作ることができるのかなあ?!





窓下のこんなスペースにも。
ここは、ピンクがかってる。


校舎の北面へ回ると、
ぽつぽつと、グレーがかったブルーのタイルが入っているではないか!
何?この演出は?!
気まぐれで焼いたものをポイント的に入れ込んでみたのか?
それとも計算で入れたのか?
この色合いのものは、こちらの校舎の北面に少し見られたのみだった。



志徳館(1979年)


こちらは、端正な表情。
ピンク、紫、オレンジ系でトーンも抑えめ。


こちらは、又修学館(1966年)になるのかな?!
ちょっと奥まったところに貼られていたタイルで、
ファサードや北面で見たものとは、又異なっている。


しかし、ここのタイルの窯変が又最高!
とろりとした艶もあり、ピンクの発色が美しく、変化に富んだ窯変が見られる。


美しすぎる~
ここのタイルが最も気に入ったかも。


そしてこちらは、修学館の北面の一画に建てられていた育友館。
2008年に建てられたものなので、さすがにタイルの色味も均一味がある。
上の修学館のタイルと比べると違いは一目瞭然。


そして学而館 (1970年)
こちらのタイルはピンク味が強め。


ピンクの濃淡、可愛い色味のピンクが散りばめられている。
一番下の列は、ほぼピンク色じゃないか~?!


所々に黄土色系や濃い目の窯変タイルが入って、甘さを引き締めている。


こちらも学而館の壁面。


うっすらピンク色と窯変タイルの組み合わせは、渋可愛い~


北面にある出入口。



こちらもほんのりピンク色。


清心館(1977年)


清心館には一つの壁面に、上下に分かれて新旧のタイルが貼られているらしきレアな壁面もあった。
上が新、下が旧っぽい。


清心館の新タイルは、紫味がやや強め。


銀行のATMも布目タイル貼りと徹底してる。


諒友館(1976年)に付属していた立命館生協の「できた亭」


こちらのタイルが又、色幅がぐんと増えてきて楽しかった。
黄色から、黄緑、そしてライトブルーとカラフルなものが混じっているのだが、やはり基調は、くすんだピンク~紫。
布目の地模様があり、トーンも抑えめなので、落ち着いた渋味のあるタイル壁になっている。


フードを販売するショップなので、校舎と違って遊び心のあるデザインがいいなあ。


そしてこちらは存心館(1981年)。



存心館は、これまで見てきたものの中では、一番新しい建物のようで、中央に時計塔がある。
6階分くらいあるその塔やかなりのスケールの建物全体にも、布目タイルがびっしりと貼られているのだ。



エントランス付近のタイル。


色味の濃いものと薄いものが市松状に交互に貼られているような部分もある。



創始館は2001年と更に新しい。


こちらの布目タイルは、全体的にトーンが明るめ。
赤紫色の濃淡に、明るめのブルーや黄緑などのタイルが混じる。

同じ雰囲気ではあるが、校舎毎にカラーや質感の少しずつ違うタイルを比較しながら見て歩くのは楽しかった~

一刻も早く、モダン建築祭のみの公開物件へ行かねば〜と焦っていたのだが、結局
どっぷりタイルの世界に浸かってしまったおかげで、衣笠会館へも行けず。
そろそろ移動しなければ、ツアーの時間にも間に合わなくなりそうで、バスで京都大学東南アジア地域研究研究所図書館へ向かった。


コメント (4)
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ちくさ高原~西粟倉村あわくら会館〜あるの森〜坑道ラドン浴

2023-11-06 | ロードバイク

春に続いて、秋の高原ヒルクライムレースに、旦那が再び参戦するというので、それに付き添い便乗してきた。
前回同様レースは、午前中の早い時間に終わってすぐ解放されたので、
ランチと前回近くを通って気になってた坑道ラドン浴を体験して帰ることに。



ちくさ高原は、ススキがあちこちに生えていて、朝日に照らされてきれいだった。


粟倉でランチする前に通り道に、興味深い建物があったので立ち寄った。
西粟倉村にあるあわくら会館は、役場庁舎、図書館、生涯学習施設がひとつになった施設。
こちらは市庁舎。吹き抜けの庁舎には、独特なデザインの梁が天井に通っていて圧巻。


図書館にも、同じデザインの梁がめぐらされ、書架や家具など、目に入るものほとんどのものが木製。
森林率93%という西粟倉村、こちらの施設は、村産の原木が96%使用されているという。
スギとヒノキが大部分を締め、クリ、カシノキも使用されているそう。


地階には、児童書のコーナーも。


階段ホールも細い木材を装飾的に大量に使用したデザイン。




地階への階段の脇には、子供用の滑り台なども設けられている。
階段はベンチにもなり、きめ細かなデザインがあちこちに散りばめられていた。



階段ホールを地階から見上げる。





この日は、イベントも行われていて、にぎわっていた。
ホールでは、カラオケ?大会中。
こちらのホールも木に包まれた空間がすばらしい。


議場兼展示ホールの天井が、見たことのないくらい波打っていて、
その凝った細工に驚いた。


なんと贅沢な造りだろうか。



あわくら会館の向かいには、西粟倉保育園があり、こちらは、村産の原木100%目指して造られたのだそう。
木製の滑り台など、遊具なども木にこだわって造られている。
子供たちにとっても、木のぬくもりに包まれた保育園は、最高の環境だろう。
1400人ほどの小さな村のようだけど、これらの建物を中心に多くの人が集い、活気のある村という印象を受けた。

通りがかりだったが、建物たっぷり楽しめて満足~


そして、ランチに目指していた「あるの森」に到着。
こちらは築130年の古民家を改装したお店。
すぐそばのお寺の住職さんの住居だったそう。
日本人とタイ人のご夫婦がされていて、タイ料理が頂けるようだ。


屋根は覆われているが、中は茅葺。




お店のカウンター。
欄間の模様がかわいい。



土間には薪ストーブも置かれてた。



店内も広く、ゆったりと席が配置されている。










あちこちのコーナーが素敵で、思わず写真を撮ってしまう。
このセルフ給水コーナーも素敵だった。



私たちの席は、この床の間の前。


私はこのトライカレーという三種のカレーが乗ったランチセットに。
三角形に盛られたご飯の上にグリーンカレー、レッドカレー、マッサマンカレーが乗る。
スパイシーで、どのカレーも美味しかった。

辛いもの苦手な旦那は、辛さを抜いたガパオライスセットにしてた。



ドリンク付き。
甘い香りのタイティーというのを初めて飲んだ。


食後は、ひたすら坑道ラドン浴ができるという富栖の里を目指す。
途中に、日本で民家としては一、二を争う古さという推定室町末期に建てられた旧古井家住宅にも立ち寄った。



立派な茅葺屋根、土壁の迫力・・



江戸時代やその後に、2、3度修理や改修が行われたそうだが、主要部の柱や梁は当初のものだそう。


おくどさんが、かなり低い位置に。


竹をすのこ状につなぎ合わせ、むしろを敷いた床。



もう一部屋は板の間に。


更に、車を走らせ、ようやく最終目的地「富栖の里」へやって来た。



富栖の里は、大正~昭和にかけて栄えた金坑山、富栖鉱山の坑道跡を利用し、
坑道ラドン浴が楽しめるという日本で唯一の施設だそう。
世界にも三か所にかなく、オーストリア、アメリカと、そして日本のここのみだとか。

最初なので1時間半までの体験コースにした。
部屋着に着替えて、坑道内へ案内して頂く。


坑道内は、ラドンが最も吸収できるよう温度と湿度が管理されていて、ほの暖かい。


あちこちにベッドが置かれていて、好きなところに横になる。
1時間弱、ゆっくりと寝た。


ラドン浴の後は、天然水のお風呂で汗を流して終了。
身体が温まったような、疲れが取れたような、、
旦那は、過酷なレースの後で相当足が張ってたそうだが、翌日全く残らなかったそう。

様々な効能があるみたいで、、また機会があれば行ってみたい。






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自転車で木器亭〜岡村酒造の竪穴式住居風のカフェ〜木器窯〜コスモス畑〜ダリヤ園

2023-11-04 | ロードバイク

秋もこの調子ではすぐ終わりそう・・
今、自転車に乗らずして、いつ乗る?っていうような天気だったので、
個展で鈍った身体をリセットする為、ロングライドへ出かけた。
京都モダン建築祭も行かねばなるまいが、翌日に一つ当選してたので、
それを絡めて周ることにして、この日は自転車で、行ってみたかった木器亭を目指すことに。



行きだけで、50kmははるかに超えてる、、なかなかたどり着かない~
平坦だと聞いてたのに、結構上りあるし、もうヘトヘト・・
挙句に道を間違えられて、元来た道を逆戻り。


やっと、三田の木器町にある木器亭に到着・・
山の中にあるお店なのに、刺身が美味しいのだそう。



刺身のおすすめ定食1200円



新鮮でおいしかった。


木器亭のすぐそばには、創業明治22年の造り酒屋の岡村酒造がある。
築100年以上の茅葺屋根の古民家が迫力いっぱい。



妻壁に、こんな飾りがついてるのは、初めて見たかも?



こちらの中は、試飲場?資料室?というような部屋があり、
中央には、テーブル代わりにした、「ふね」と呼ばれる酒造りでもろみを絞る時に使われる槽。
年月を経て、よい味わいが出ている~



そして、敷地内にある、この一見竪穴式住居のように見えるもの、
この中で珈琲を飲むことができるのだそう。
旦那が、以前に数人で来て、見つけたとか。




建物はそう古いものではないそうだが、古く見えるのは、周辺の解体された築200年くらいになる古民家から出た廃材を用いて作られてるから。



テーブルやいすなども、古民家の柱などを用いてるそう。
ひとつひとつ味わいがあって、手作り感がある。


珈琲は、なんと270円・・



テーブルには花を模したような陶板が嵌められていて、辰砂のような赤っぽい色も出ている。
尋ねてみると、近くにある木器窯で焼かれたものだとか。
木器窯が気になったので、この後、立ち寄ってみることに。



この竪穴式住居風の中には、お店の方が世界各国を旅して集めたというフクロウコレクションも。



そして、木器窯へ訪れてみた。
お声を掛けたら、出てきていただけて、手作りの登り窯を見せていただけた。
火を入れられるのは、現在、お弟子さんたちと年に一度くらいだそう。



工房内へもお邪魔。
こちらには、手作りの暖炉がある。
登り窯には松の木が必要なのだそうだが、この暖炉にはその松の端材や他の廃材を活用されてるという。



このテーブルも脚が素敵で、天板も凝っている。
イギリス製のアンティークだそう。


こちらで焼かれたカップと小皿で、お茶も出してくださった。


更に陶板やタイルも頼まれて焼かれてると。家の玄関のたたきにも、手作りのタイルが貼られてる、というので見せて頂いた。
掛けている釉薬は同じだが、白土と赤土にそれぞれ掛けると、こんな風に。
踏まれる部分ではあるけど、陶芸用の土で作られていて、まだ割れたこともないと言われていた。



譲ってもらわれたという玄関灯も素敵だな。
吊るす金具は、別の作家さんが造られたという。
一体もののように雰囲気がぴったりだった。


その後、宝塚ダリヤ園へ寄って帰りたいと思ってた。
と、思ったらひとつ手前にコスモス園も見つけた。
コスモスは、満開で壮観!




その後ダリヤ園に差し掛かる。
思った通り、もう終わりかけで、入場は無料になり、摘み取り1本100円で開放されていた。

ポツリポツリとまだきれいな花が残ってる。







ここからは、帰りに向けて爆走。


道の駅猪名川でジェラート休憩。
いちごとミルクのダブルを頼んだが、、更にマロンとほうじ茶のおまけが、、
すごいボリュームに。


そしてやっと池田まで戻ってきた、、
もう一息。
猪名川沿いの古江浄水場の建物が以前子供たちと見学したことあったが、対岸からみたらいい感じ。

最終、100kmに少し満たなかったがよく走った〜

距離99.15km  獲得標高1236m




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個展「タイル標本箱」終了御礼

2023-11-01 | 個展他



本日搬出も終え、須田画廊さんでの5日間の個展「タイル標本箱」を無事終えることができました。
ご来場くださった皆さま、応援してくださった皆さまどうもありがとうございました。
タイルを通じて、自分の好きな世界観を表現するという幸せや、それを見に来てくださる方がいて、共感してもらえる幸せなど、個展で多くのものを得ることができました。
Xやインスタをいつも見ています。」「応援してます。」というお言葉も度々頂き、有り難く、とても力を頂きました。
又、今回は、いくつかの奇跡を体験しました。長くなるので、こちらのXの記事より

思いがけない大先生にもおいで頂け、https://x.com/ma_yumama/status/1718257920000078107?s=46

又、タイル業界の方々にもお越し頂き、手作りのタイルに興味を持って頂けたこともうれしかったです。

そしてやはり、SNSの力も思い知りました。
タイル好きの方はもちろんのこと、自分のツィートだけではなく、他の方のツィートが流れてきて、興味を持って来てみたという方々にタイルの魅力に気付いて頂けたというのは、制作者冥利に尽きます。

そもそも、このような個展を開催できることだけでも有難く奇跡的なことだと思うのですが、更なるサプライズがいろいろと降りかかり、自分にとっては、本当に幸せな5日間でした。
またこれから新たな作品に取り組んでいく力を頂けました。
最後に、5日間サポートしてくださった須田さん、タイルの焼成でお世話になっている中村先生、いつも搬入&搬出を手伝ってくれる友人に感謝します。










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