大きなタイトルですが、日頃このような事柄を深く考えている訳でもなく、この記事もほとんど推敲せずに投稿したので不備も多く大兄のご指摘に甘んじたいと思ます。
ICTはもちろん、Information Communication Technology のことですが、広く情報技術がもたらす影響について少しだけ考察してみたのです。
もう20年以上も前のことですが、かのブランデンブルグ門の崩壊につながった底流に衛星テレビ放送があったと当時言われていました。自由で、活気あふれ、楽しい映像は、統制下の人々に少なからず自らの現状に疑問を抱かせ、新しい欲望が増幅されてゆくのは人間の自然な姿であるでしょう。
30数年前、いわゆるケーブルテレビが始まった頃、テレビ放送が進んでいない国の、進んだ国との国境付近にケーブルテレビのアンテナが林立するような感じで並んでいました。当時、カナダもアメリカとの国境付近がそうでしたし、ベルギーなんかもそうでした。単に、テレビチャンネルがもっと欲しい(いわゆるモア・チャネル)現象ですが、このように情報がどんどん共有化され、文化や生活などの様子が伝搬するのです。テレビ放送電波はせいぜい100Km位までしか届きませんから、対して遠くまでその影響は及びにくいのですが、衛星テレビとなるとこれはもう国境などで遮蔽することは難しいのです。もちろん、衛星電波の形(指向性)を変えて、なるべく意図したところに届くようにしますが限界がある。
ところで、インターネットはどうでしょうか? 最近では、ネットで放送も見られますから、電波の届かないところまで、地球の反対側までも届けられるようになりました。
ですから、もう衛星テレビなどの比じゃなくなっているんです。おまけに、メールやfacebookなどのようなソーシアルネットワークでは、大勢の人が情報を交換し、共有し合え、「友達の友達はみな友達」式にあっという間に情報共有範囲が拡大されます。
チュニジアで起こった大規模デモは、たちまちのうちにエジプトに・・リビアへと・・拡大されたのもこれら情報ネットのなせる業であります。もちろんこれらの国では、それまでの圧政下の不満や問題が一気に爆発したと考えられますが、それを短期間に可能にしたのはこのICTなんですね。 最近聞いたラジオで、このような政変は次々と波及しているけれども、すぐお隣の国は、ICTが普及していない(させていない)から、しばらくは政変は起こらないだろう・・といっていましたね。
民主化の歴史を見ると、イギリスは1688年の名誉革命、アメリカ独立が1776年、フランス革命が1789年、日本は明治維新1868年、ロシア革命は1917年、朝鮮はようやく1945年に大韓民国に・・・。民主化は、やはり先進で近代化された望ましい国の姿であると認識してきましたし、たしかにそうであると思います。
民主主義は素晴らしい、確かにそうですが、問題もある。民主主義下の公正な理想的な選挙でも、「清き1票」の地域格差が問題視され憲法問題にまでなっているけれども、それよりも、地域格差以上に問題なのは、有権者の意識・見識、国を思う心のありように大きな格差が内在しているのではないかと思うのです。これは、どうすることもできない基本的な問題です。甘い言葉や一見得をしそうな政策に洗脳されて、水槽に張った水が傾斜をつければどっと片方に移動するような危険をはらんでいるように思えるのです。
そして、これらの事象は、ICTの普及によっていとも簡単に、短時間に世論形成されてしまう危険性があるのではないでしょうか?
どんどん進化して行くICTの光と影をよく考えなければならないと思うのです。
Hayley Westenra - Amazing Grace (Live)
ICTはもちろん、Information Communication Technology のことですが、広く情報技術がもたらす影響について少しだけ考察してみたのです。
もう20年以上も前のことですが、かのブランデンブルグ門の崩壊につながった底流に衛星テレビ放送があったと当時言われていました。自由で、活気あふれ、楽しい映像は、統制下の人々に少なからず自らの現状に疑問を抱かせ、新しい欲望が増幅されてゆくのは人間の自然な姿であるでしょう。
30数年前、いわゆるケーブルテレビが始まった頃、テレビ放送が進んでいない国の、進んだ国との国境付近にケーブルテレビのアンテナが林立するような感じで並んでいました。当時、カナダもアメリカとの国境付近がそうでしたし、ベルギーなんかもそうでした。単に、テレビチャンネルがもっと欲しい(いわゆるモア・チャネル)現象ですが、このように情報がどんどん共有化され、文化や生活などの様子が伝搬するのです。テレビ放送電波はせいぜい100Km位までしか届きませんから、対して遠くまでその影響は及びにくいのですが、衛星テレビとなるとこれはもう国境などで遮蔽することは難しいのです。もちろん、衛星電波の形(指向性)を変えて、なるべく意図したところに届くようにしますが限界がある。
ところで、インターネットはどうでしょうか? 最近では、ネットで放送も見られますから、電波の届かないところまで、地球の反対側までも届けられるようになりました。
ですから、もう衛星テレビなどの比じゃなくなっているんです。おまけに、メールやfacebookなどのようなソーシアルネットワークでは、大勢の人が情報を交換し、共有し合え、「友達の友達はみな友達」式にあっという間に情報共有範囲が拡大されます。
チュニジアで起こった大規模デモは、たちまちのうちにエジプトに・・リビアへと・・拡大されたのもこれら情報ネットのなせる業であります。もちろんこれらの国では、それまでの圧政下の不満や問題が一気に爆発したと考えられますが、それを短期間に可能にしたのはこのICTなんですね。 最近聞いたラジオで、このような政変は次々と波及しているけれども、すぐお隣の国は、ICTが普及していない(させていない)から、しばらくは政変は起こらないだろう・・といっていましたね。
民主化の歴史を見ると、イギリスは1688年の名誉革命、アメリカ独立が1776年、フランス革命が1789年、日本は明治維新1868年、ロシア革命は1917年、朝鮮はようやく1945年に大韓民国に・・・。民主化は、やはり先進で近代化された望ましい国の姿であると認識してきましたし、たしかにそうであると思います。
民主主義は素晴らしい、確かにそうですが、問題もある。民主主義下の公正な理想的な選挙でも、「清き1票」の地域格差が問題視され憲法問題にまでなっているけれども、それよりも、地域格差以上に問題なのは、有権者の意識・見識、国を思う心のありように大きな格差が内在しているのではないかと思うのです。これは、どうすることもできない基本的な問題です。甘い言葉や一見得をしそうな政策に洗脳されて、水槽に張った水が傾斜をつければどっと片方に移動するような危険をはらんでいるように思えるのです。
そして、これらの事象は、ICTの普及によっていとも簡単に、短時間に世論形成されてしまう危険性があるのではないでしょうか?
どんどん進化して行くICTの光と影をよく考えなければならないと思うのです。
Hayley Westenra - Amazing Grace (Live)