蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

米駐日大使のお忍び慰問

2011-04-04 | 素人ニュース解説
既に周知のことと思いますが、感動させられた話なので、紹介します。

3月23日、約1200人の被災者が暮らす宮城県石巻市立渡波
小学校をあるVIPが、飄々と慰問に訪れた。
石巻市によれば、事前に着陸の許可と視察の打診はあったが、歓迎も警備も不要とのことで、現場の業務に最大限は配慮してくれた訪問だったと。

 体育館にさりげなく姿を見せたのは、もちろん菅直人首相ではない。国民としてはそうあってほしいが、お忍びで訪問したのは、米国のルース大使夫妻と米太平洋軍司令官ウィラード大将夫妻である。大使は沈痛な表情で、「痛ましい惨状に言葉を失ったが、皆さんの力強く生きる姿に感動した。アメリカは日本の友人、どんなことでも支援していく」と述べ、被災者から大きな拍手を浴びた。

 ルース大使は立ち膝になり、座っている住民の肩を抱いて激励。教室内では、毛布にくるまって寒さをしのぐ避難者1人ずつと10秒以上抱き合いながら、「全面的に支援したいと直接伝えたかった」と語り掛けた。被災者の一人は「力強かった。ありがたかった」と感謝していた。
 体育館に入った大使は「力強く生きていることに深く感動した。日本の皆さんと一緒に災害を乗り越えたい」と話した。夫人や同行した米太平洋軍司令官らがチョコレートやおもちゃを配ると、子どもたちは笑顔で受け取っていた。
 大使は訪問後、「大変な苦労があると思うが、小さい子どもを見て、希望が目に見えた」と語った。ウィラード大将から人形セットを贈られた同市大宮町の女児(7)は「これで友達と一緒に遊びます」と話し、お礼に折り鶴を手渡した。
菅首相はその2日前、雨が降っているとの理由で被災地の視察を中止した。
どんなに善意に満ちた人道的支援であっても国と国の関係である以上、何らかの自国のピーアールが支援活動に含まれているかもしれない、しかし、命の瀬戸際で懸命に頑張っている被災者には、このような励ましはどんなに嬉しいことであろうか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする