初めてこの競技を見た時、何とも、あの箒みたいなブラシで、氷の上を一心にこすっている姿に驚きを覚えたのを
覚えています。 あのカーリング(Curling)です。
2006年のトリノオリンピックで、女子 “チーム青森” が、カナダに勝った試合あたりから、興味を持ってみるように
なった気がしています。 緻密な計算と、巧みな技術の上に、高度な戦略が必要とされ、その理詰めの試合展開から
“氷上のチェス”とも呼ばれています。
そのカーリングは、15世紀にスコットランドで発祥したとされますが、日本には、1967年(昭和42年)に伝えられ、
2年後には、なんと!蓼科湖でゲームが行われたそうです。1973年には第1回カーリング大会が開催されましたが、
普及には至らなかったといいます。
ストーン
(ネットより)
日本において競技として定着させる礎となったのは、カーリングをカナダの指導者とともに紹介した社団法人
北方圏センター(現公益法人、北海道国際交流・協力センター)であり、 北見市の常呂町だそうです。
1981年に、第1回NHK杯(北見放送局)カーリング大会を開催するなどし、1988年には、国内初のカーリングホールを
建設し、国内外の大会を開催。 オリンピック選手を多数輩出などの特筆されるべき非常に大きい功績を
もたらしたといわれています。
ところで、現在、ロコ・ソラーレ北見(LS北見)のスキップをしている、本橋麻里は、カーリング発祥の地
北海道北見市常呂町出身で、10年ほど前から、私がかって居た会社の所属となっています。 また、会社は、
このチームのスポンサーの一つにもなっています。
この、LS北見は、先日(2/15)に行われた、第32回カーリング日本選手権で惜しくも2位になり世界選手権出場を
逃しました。
本橋麻里は、かってチーム青森時代に、小笠原歩(旧姓小野寺)、目黒萌絵などの先輩と共にお馴染みの選手ですね。
LS北見チーム(先日の選手権の模様から・・)
(LS北見HPより)
カーリングのルールは、皆さん良くご存知ですのでここでは詳細は割愛しますが、リンクや用具の寸法はすべて
ヤード・ポンド法で規定されています。 これはスコットランド発祥である名残なのだそうです。
で、リンクは、図にありますように、ハックからハックまでが、138ft(40.06m)、幅が4.75mで、ハウスの中に
ストーンを入れ、中心に近いチームのストーンの数が得点になります。 一般に後攻(後攻め)が有利とされて
いますが、ちょっとのミスで、得点が大きく変わってしまうことがあり油断ができません。
リンク
(ネットページより。一部加工しました。)
用具など、主なものを紹介しておきます。
ストーン:上部に取っ手をつけた円盤型の石。1チームが8個を使用し、カーリング競技を行うためには16個
必要となります。 取っ手部分の色は赤、黄など。公式なサイズは「円周が36インチ以内、高さが4.5インチ以上、
重量は44ポンド以内」 と決められています。 1個の重さが大体20kgくらいで、約10万円するそうです。
ブラシ:滑っていくストーンの方向や速度を調整するために氷面を掃く(スウィープする)デッキブラシ状の道具。
シューズ:右投げの人の場合は、左の靴底はテフロン加工がしてあり滑りやすく、反対に右靴のソールは
滑りにくくされています。