会社のOBのサークルの一つに、園芸友の会 があります。 私は、この会に参加してすでに10年以上が過ぎますが、
いつも楽しい話題が満載で、3か月に一度程度の、開催が楽しみです。
草花、花木の技術的な知識や注意事項の他、植え替え、定植時期、管理の仕方など 必要な事項は勿論あり、
先生への質問、回答も参考になります。 しかし、どちらかといえば、これらのお勉強は時間的には比較的少なく、
もっぱら花や植物にまつわる話題、旅行での珍しい話題、文学、絵画などに関わった話など、さまざまに広い
話題が充満し、一層楽しい場が構成されるのです。
5年前には、このメンバーの皆さんから有志の方々が、我が蓼科浪漫倶楽部の “蓼科の畑、5月の大合宿” に
参加いただき、近くのロッジで1泊され “畑作業体験交流会in蓼科” と称して、植え付けなど体験いただいた
ことがありました。
昨日は、今年最初の例会がありました。 会員からの発表は、3点あり、①サギソウ栽培について図解資料と
深い経験談の披露、②秩父34札所めぐりと昨年1年の寺と植物めぐりの写真集での発表、③自家で5年以上
生育した花の中から、年賀状に草花写真を添え初めて、毎年異なる花を選定して 今年で31年を迎えた話など、
どれも楽しく、発表の中に各人の思いみたいな底流が感じられました。
会員発表の後、講師先生への質問・回答の他、いつものようにいろんな話題に飛びながら楽しい時間を過ごしました。
花はなぜ美しいのか? 生物進化史から見れば、簡単なプロセスで生まれたという。 藻類、菌類、シダ類は、
隠花植物で花は無く、胞子で繁殖する。 花があるのは、顕花植物という進化した高等植物に限られ、
マツ・スギなどは、裸子植物で “風媒花” の花は咲くが、その花は美しくない。 それどころか、花粉症を引き起こし
大変です。 雄しべ、雌しべ、花弁などが発達した被子植物には、美しい花がありそれらは、原則 “虫媒花”
なんです。
もうお分かりですね。 昆虫による花粉媒助を受けるために、それらを引き寄せる装置として美しい花を付けるのです。
植物が昆虫などと共生して生存するための装置としての花を、人間にもそれが美しいと感じる本能的美意識が
あるということなんですね。
文学や絵画に “蔦(つた)” の名前や文様が割と多いのは、蔦が他のものにまとわりついて繁茂する様が、
あたかも贔屓・馴染の状態に通じ、それを願う御幣担ぎ的意義による・・ などとされているそうですが、
この蔦類などの “蔓(つる)性” 植物の話にひととき話題が集中したりしました。
一口につる性植物といっても、学術的にも分類されていて、吸盤型(すいつき型)、付着根型(へばりつき型)、
とげ型・枝葉型(しがみつき型・むしゃぶりつき型)、巻つる型・巻ひげ型・巻葉柄型(まとわりつき型・まきつき型・
からみつき型) などいろいろとあるのですね。 そして、この 巻つる型などのまき方は、“左巻き”か“右巻き”か
それぞれあって、アサガオ、アケビなど種類が多いが、どちらもあるようです。 ブドウ、へちまなどは、巻ひげ型、
クレマチスは巻葉柄型、 つるバラ、キイチゴなどは しがみつき型、 蔦類は、へばりつき型、ノウゼンカズラは
付着根型・・・。
昨日は、日中大変暖かで、日比谷公園にも人がたくさん見受けられました。
春を呼ぶ噴水 雲形池(向こうのビルは、外務省?)
日比谷野外音楽堂入口にフレッシュマンたちが・・
チューリップの芽
例会の後、皆で会食して再び話題が広がり楽しいひと時に皆さん満足して解散となりました。