蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

鵜坂神社  (bon)

2015-06-18 | 日々雑感、散策、旅行

 JR富山駅の南西5Kmほどのところ、神通川の西岸に鎮座する神社です。
東岸には富山空港があります。

 ここ、鵜坂神社(うさか)には、現在は淤母陀琉神(オモダル)・詞志古泥神(カシコネ)を主祭神とし、
鵜坂姉比神・鵜坂妻比神・大彦命を配祀しているという。しかし、配祀神の神名から、社名の通りの
「鵜坂神」が本来の主祭神であり、それぞれ主祭神の姉神・后神であるとする説が有力である・・とも
いわれているようです。

          鵜坂神社
           (ウイキペディアより)


 で、この神社は、古く由緒正しく、往年には、興隆を究めたとあり、現在でも観光スポットの一つで
ありますが、その昔、平安時代から江戸時代までは、楉(ジャク=鞭)祭という特殊神事が行われて
いました。
現在では、この6月16日は、“除蝗祭・家持彰祭・鵜坂寺別当慰霊祭”が行われていますが、当時、
特殊神事として、別名を「尻打祭」、「しもと祭」といって、貞操を戒めるために女性の尻を打つ祭で
あったといいます。 この日、神宮が祝詞を唱えているうちに、参詣の女たちは、その年に関係を結んだ
男の数を告白させて、榊の鞭(しもと)をもって、その数だけ尻を打つという行事があったというのです。
「日本五大奇祭」の一つとして日本全国にその名が知られ、
松尾芭蕉などもこの神事を詠んでいます。
 明治初年には雌馬の尻を打つ祭に変えられ、昭和の中頃にはこれもなくなったそうです。 
もし、今でもあったならば、どうでしょうか?  何回くらい叩かれるでしょうか?

 現在では縁結びや安産のご利益があるパワースポットとして、人気を集めているそうです。


  「油断して 行くな鵜坂の 尻打祭」 (松尾芭蕉)

  「いかにせん 鵜坂の森に身はすとも 君が笞(しもと)の数ならぬ身を」 (源俊頼)

          芭蕉句碑
            (こちらもウイキペディアより) 


 ついでですが、鵜坂神社は、御祭神が、淤母陀琉神・詞志古泥神で、配祀が、鵜坂姉比神
鵜坂妻比神 大彦命そして、さらに以下の神々が合祀されているといいます。
すなわち、天照皇大神 豊受大神 誉田別大神 豊玉姫命 倉稲魂神 建御名方命 水波賣神  天兒屋根命 
(この神々は、すでに、当ブログの“古事記から(n)”に出て来ているのですが、要するに、
淤母陀琉神・詞志古泥神の夫婦神は、別格天津神(アマツカミ)の次に現れた十二柱七代の神を
神世七代としていますが、その6代目の夫婦神です。第7代目の夫婦神が、イザナギ・イザナミという事
ですから、本当に初期の神様なのですね。

 また、この鵜坂神社は、社伝によれば、崇神天皇の御代、北陸道将軍・大彦命によって約2000年前に
勧請されたのを創祀として、652年(白雉2年)に創立したと伝わり、平安期には神階従三位にのぼり、
朝廷からも尊崇を集めたそうです。

 なお、参道脇に“疣(いぼ)石”という石があり、疣や痔に霊験があるとされていて、
疣の場合はその部位をさすり、痔の場合は静かに腰掛ける・・のだそうです。

           疣石
            (ウイキペディアより)
 

 

 

 

 

 

 

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