蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ママにバラを  (bon)

2015-06-16 | 日々雑感、散策、旅行

 何ということもないことが、フッと頭に浮かぶことがあるのですね。

突然、ナンだ!  ということですが、六本木交差点から六本木通りを溜池方向スグのところに
“俳優座劇場”がありますが、20年ほど前に、そこで、雪村いずみのショーみたいなのがあって、
それに行った時のことがフッと思い出されたのでした。
 彼女は、既に第1線からは引いていて、それまで、ブルーカナリアとか洋物など、私が子供の頃に
よく聴いたものでしたが、ライブで聞くのは初めてでした。 
劇場は、300人ほどの小さな劇場でしたが、往年のヒットアルバムを歌った中で、掲題の“ママにバラを”
に感動したことが想い出されたのでした。

 哀しい歌ですが、そこにハッと温かい心を打つ、無邪気な少年の思いが描かれていたのです。

  ネットをサーチしていましたら、その歌詞がありました。拝借して、以下にコピーします。

 
 あれはジョージアの小さな町での出来事
   2週間のお休みがとれたわたしは、フロリダに行って
     むかしの友だちと楽しく過ごそうと思ったの。
   で、途中テネシーにいるママに、ちょっと会って行こうかな、
     なんて考えながら、車を走らせていたの。
       そしてその町を通りかかった時に突然思い出したの。

“そうだ、今日はママのお誕生日だった”
私は花屋さんの店先に車を停めたの、
   ママにバラを贈ってあげようと思ってね。

お店に入って行くと小さな男の子が目にいっぱい涙をためて立っていたの。

“どうしたの?坊や”って聞くと、その子はこう言ったの。
  “今日はママの誕生日なんだ。ママ、バラが好きなんだ。
 僕、もう一年もママにあっていないんだ”

     バラをママに 誕生日なの
     ママにバラを 誕生日なの

“僕ね、おばあちゃんと暮しているんだけど、
   ママに約束したんだ。今度お誕生日には、バラを5本あげるってね。
     だって僕、5つだから。

 でもお店の人に言われたの
    僕のお小遣いじゃ買えないよって。”
 
 私は、お店の人に頼んだの、
 “この子にバラをあげて。あっ、お金は私が払うわ。
    それから、テネシーの母親宛に、バラを2ダース送っておいてちょうだいね。”

 バラを抱えたその子は、お店を飛びだして行ったと思ったら、
  またすぐ息をはずませて戻ってきたの。
“僕、お礼を言うの忘れてた、ありがとう!”
 私の手を握ってその子は、またかけ出していったわ。

 私は母親思いの自分に、ちょっぴり得意になりながら
   また車に乗ったの。そして町外れの共同墓地で、男の子を見かけたの。
 お墓の前にひざまずいたその子は

    私を見上げて、嬉しそうに言ったの。

“ママ、ここにいるんだよ、あっバラをどうもありがとうってさ。”

 私は何も言えずに、背中を向けると慌ててさっきの花屋さんへ戻ったの。
  息を切らせてこういうために。


“あの、ごめんなさい。バラは送らないでもいいわ。
   私、胸にいっぱいバラを抱えて
     ママに会いに行くことにしたから。”

       バラをママに 誕生日なの
      ママにバラを 誕生日なの
                                   (雪村いづみ「三人娘を唄う」から)

                           (ネットから借用しました。)


雪村いずみではありませんが、この歌をu-tubeから・・

 

 

 

 

 

 

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