蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

小川和紙  (bon)

2015-08-14 | 日々雑感、散策、旅行

 埼玉県比企郡小川町は、緑豊かな山々に囲まれた小川盆地で、その山あいに槻川や兜川を抱き、
原材料となる資源が豊かだったこと、都心に比較的近いという地理的条件とが、伝統工芸の歴史を育んで
きたのでしょう。 伝統産業のなかでも、和紙の歴史は古く、1,300年も前から和紙づくりが行われて
いたとのことです。

 孫たちを連れて、ここ、埼玉伝統工芸会館にやってきました。 お目当ては、和紙作り体験です。 
 最寄駅から、急行で1時間余りの奥地?で、駅も昔風の感じがして、突如タイムスリップしたような
感じでした。 折しも、お盆休みをしているらしく、お店などもお休みのところが多く、駅前なども
ひっそりとした感じがしました。

 駅前から、バスで10分ほどのところに、伝統工芸会館と道の駅 が統合されたような施設がありました。 
和紙体験は後にして、会館内の展示を一通り観ました。 和紙で出来た様々な着物や洋服など、
折り紙で作られたさまざまな花や動物などなどが一面に展示されていました。 シャチ、サメ、カメ、
マグロ、鯛、イワシなどなど折り紙で作られた魚などが、壁一面に泳ぐ水族館を模していたのは圧巻でした。

 いよいよ体験工房で、言われるままに手続きをして、いざ紙漉きの手ほどきを教わり、孫たちは
「流し漉き」という、B3くらいの大きさの和紙作りを希望し、私は、ハガキをやってみました。
どろどろに材料が溶けた水槽に、例の木枠を両手で浸け、手早く前後に動かしながら、万遍なく溶けた
材料を枠に漉く・・あれをやったのです。 簾からどろどろした紙を板の上に、静かに置くところは
指導職人がしてくれて、その上に、自分の好きな花びらや、葉などの飾りを自由に載せて飾りを付ける
工程がやや難しいが楽しい部分でした。

 乾燥が必要なので、10日くらいして自作品は郵送してくれるとのことで楽しみが持続することに・・。

 和紙工房で             作品例
  

 

 お盆休みということもあったのかもしれませんが、全体にのんびりとした素朴な感じの会館を出て、
すぐのところにある道の駅で、地元麺屋の冷やしうどんを食べ、お土産を買って目的は終わりました。

 やや物足りない気がしましたが、真夏の日中、暑い盛りでしたし、土地勘が全くなく、手にした
無料地図を頼りに、駅近くの槻川遊歩道に足を延ばしてみました。木陰も少なく、時期的に人影も少ない
のんびりとした、しかしやや早瀬のような川を間近にすると、日常あまり経験しない感情を覚えました。

            槻川遊歩道
             


 栃本堰という、300年前に小川用水(灌漑)として造られたという、勢いよく水音を立てて
白い飛沫をあげて止めどなく流れる様に、しばし見とれていたりしました。魚道という、魚が昇るための
水路が脇に設えてありました。

 栃本堰を望む             手前が魚道
   


 普段、エレクトロニクス文明に囲まれた生活から、しばし、遠ざかった世界にタイムスリップしたような体験をしてきました。

 

栃本堰
  
 



 ここ小川町で陶芸をやっている歌手 岩本公水の作品が、会館に展示されていましたので・・。

 

コメント (2)
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