蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

冨士浅間鎮火祭  (bon)

2015-08-26 | 日々雑感、散策、旅行

                          今日は、朝から小雨が降ったり止んだりの肌寒い一日です。
                           あの、狂ったような暑さはいったいどこへ行ったのか? 
                           このところ、気温が急変、株価も激変の日が続いています。
 

 冨士浅間神社の鎮火祭(吉田の火祭り)は、北口本宮冨士浅間神社とその摂社である諏訪神社の祭として、
現在は「鎮火祭」という名称で、今日8月26と27日の2日に亘って行われます。 
特に8月26日の夜は、街中で大松明が焚き上げられ、富士山のお山じまいの祭としても知られています。 
夏の終わりを告げるお祭りなんですね。

          浅間神社
           (浅間神社HPより)

 

 神道説では、浅間神社の祭神は木花開耶姫命(コノハナノサクヤヒメノミコト)と説かれており、
古事記では、邇邇芸命(ニニギノミコト)との一夜の交わりで身ごもったコノハナノサクヤヒメは、
ニニギノミコトに自分の子ではないと疑われたので、身の証を立てるために出入り口の無い産屋を造り、
室内を壁土で塗り込め、その産屋に火を放ち燃え盛る火中で無事3人の子を産んだというものです。
そのことから、浅間神社の祭神の神徳は、火伏セ・安産・厄除け・産業守護といわれているのです。
この故事になぞらえて、火を焚くのだと言われているのだそうです。

          オオタイマツ
           (吉田の火祭りより)


 このくだりは、当ブログ 古事記から(6)を参照いただきたいと思いますが、ニニギノミコトは、
アマテラスオオミカミ(天照大神)の孫であり、いわゆる天孫降臨をした神であり、コノハナノサクヤヒメと
結婚して、火の中で生んだ3人の中の最初の子は海幸彦で三番目の子が山幸彦です。

 また、諏訪大社との関係では、大国主命(オオクニヌシノミコト)の子、タケミナカタノカミが、
アマテラス側のタケミカズチに追われ諏訪湖まで逃げて来ました。この時タケミナカタは、松明を燃やして
戦ったのでその由来で ここ吉田でも火祭りを行うという説があるそうです。
アマテラスとオオクニヌシの国譲りの戦いは、オオクニヌシ側が敗れ、子のタケミカタは諏訪大社に、
オオクニヌシは出雲大社にそれぞれ祀られているのです。古事記から(5)をご参照ください。

 ついでながら、復習になりますが、オオクニヌシは、スサノオノミコトの6世の孫で、スサノオはアマテラスの弟という関係なんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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