今日は、朝から小雨が降ったり止んだりの肌寒い一日です。
あの、狂ったような暑さはいったいどこへ行ったのか?
このところ、気温が急変、株価も激変の日が続いています。
冨士浅間神社の鎮火祭(吉田の火祭り)は、北口本宮冨士浅間神社とその摂社である諏訪神社の祭として、
現在は「鎮火祭」という名称で、今日8月26と27日の2日に亘って行われます。
特に8月26日の夜は、街中で大松明が焚き上げられ、富士山のお山じまいの祭としても知られています。
夏の終わりを告げるお祭りなんですね。
浅間神社
(浅間神社HPより)
神道説では、浅間神社の祭神は木花開耶姫命(コノハナノサクヤヒメノミコト)と説かれており、
古事記では、邇邇芸命(ニニギノミコト)との一夜の交わりで身ごもったコノハナノサクヤヒメは、
ニニギノミコトに自分の子ではないと疑われたので、身の証を立てるために出入り口の無い産屋を造り、
室内を壁土で塗り込め、その産屋に火を放ち燃え盛る火中で無事3人の子を産んだというものです。
そのことから、浅間神社の祭神の神徳は、火伏セ・安産・厄除け・産業守護といわれているのです。
この故事になぞらえて、火を焚くのだと言われているのだそうです。
オオタイマツ
(吉田の火祭りより)
このくだりは、当ブログ 古事記から(6)を参照いただきたいと思いますが、ニニギノミコトは、
アマテラスオオミカミ(天照大神)の孫であり、いわゆる天孫降臨をした神であり、コノハナノサクヤヒメと
結婚して、火の中で生んだ3人の中の最初の子は海幸彦で三番目の子が山幸彦です。
また、諏訪大社との関係では、大国主命(オオクニヌシノミコト)の子、タケミナカタノカミが、
アマテラス側のタケミカズチに追われ諏訪湖まで逃げて来ました。この時タケミナカタは、松明を燃やして
戦ったのでその由来で ここ吉田でも火祭りを行うという説があるそうです。
アマテラスとオオクニヌシの国譲りの戦いは、オオクニヌシ側が敗れ、子のタケミカタは諏訪大社に、
オオクニヌシは出雲大社にそれぞれ祀られているのです。古事記から(5)をご参照ください。
ついでながら、復習になりますが、オオクニヌシは、スサノオノミコトの6世の孫で、スサノオはアマテラスの弟という関係なんですね。