蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

初昔  (bon)

2016-01-12 | 日々雑感、散策、旅行

 初昔(はつむかし)は、新年 松の内に去年を指して言う言葉なのだそうです。
一口に昔といっても、過去はすべて昔ですが、新年から見て最初の昔を初昔というのですね。一夜明けた
新年からみた旧年・・これが初昔。 
そういえば、お茶の“一保堂”に「初昔」という抹茶があったことを想い出しましたが、今もあるのでしょうね。 
その時は、単なる商品名だと思っていましたら、先日の読売コラムにこの事が出ていて改めて注目してみた
次第です。

 デジタル辞典(三省堂大辞林)を調べてみましたら、この意味は第二番目に出て来て、その一番目は
お茶の事でした。ここに引用してみますと、

「 初昔(はつむかし)とは、 ①上等の抹茶の銘の一つで白みを帯びたお茶。徳川将軍家で後昔
(あとむかし)と共に愛飲された。後昔より古くから製せられていたことによる名という。
後世、「昔」を「廿一日」の合字とし、旧暦3月21日、あるいは八十八夜を含む前後21日のうち、初昔は前10日に、
後昔は後10日に摘んで製した茶などと付会された。  ② 元日に前年をさしていう語。旧年(ふるとし)。 」 
とありました。

なるほど・・後昔(あとむかし)もあるなんて・・驚きでした。

俳句に 失ひし友と得し友初むかし  (伊藤 妙)

      
              (日本郵政HPより) 

 

 ついでに、嫁が君、年酒、女正月なども気になってきましたので、調べてみました。

 

「嫁が君」とは、  鼠(ねずみ)の異名。特に新年、鼠をさしていう忌み詞。(Weblio辞書より)

    三宝に登りて追はれ嫁が君  (高浜虚子)

 

「年酒(ねんしゅ)」とは、 新年を祝う酒。また、年賀の客にすすめる酒。(goo辞書より)

    年酒酌むふるさと遠き二人かな (高野素十)

    汝の年酒一升一升又一升  (阿波野青畝)

    低頭せり年酒の酔の果にして  (石田波郷)

 

「女正月(おんな正月)」とは、 1月15日のことを指し、この日で正月のすべての行事が終了しますが、
この日は、女性たちが暮れのおせち料理作りから年始客の接待など、何かと忙しかった正月の疲れをとるための
休息日とされています。近畿地方から西寄りの地域では、女性の骨休め、鯛やぶりのあらを煮込んで残り物を
始末することから、「骨正月」と呼ぶ地域もあります。また、女正月の前夜、つまり1月14日を
「女の年取り」といい、この日の夕飯は男が作るしきたりの地方もあります。さらに15日の昼から晩に
かけては、男子禁制の「女の酒盛り」と呼ばれる酒宴をひらくところもあるそうです。(お祝いマナー智慧宝庫より)


 あ~ぁ、スッキリした・・!

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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