蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

猫をかぶる  (bon)

2016-05-15 | 日々雑感、散策、旅行

         昨日で、熊本地震から1か月が経ちました。しかし、まだ多くの人達が避難状態で、
         過去ではなく現在なのですね。 不自由と不安・・心が痛みます。


 テレビから、“猫をかぶる”・・という言葉が、耳に入りました。久しぶりに聞いた言葉ですが、
そういえばなぜ猫なのか? 気になりましたので、ちょっと寄り道してみました。

 猫をかぶる  デジタル大辞泉には、「本性を隠しておとなしそうに見せること。また、知って
いながら知らないふりをすること。」 とありました。しかし、目的はなぜ“猫”なのか?が
知りたいのですが、今一つ明確な語源については見当たりませんでした。 知恵袋みたいな記事に、
“藁(わら)で編んだ『ねこだ』(筵のこと)を被ることから、知っているのに知らない振りをする
意味で使われる。後に「猫」の字を当てたといわれる。” とありました。また、別のところには、
“うわべは猫のように優しいふりをしているが、実際はそうではない。”・・となると、獅子舞のように、
猫のハリコを被り、本性を隠すというのが、元の意味かもしれません。
猫は、かわいくて優しい、人なつっこい・・そんなところをいっているのでしょう。

 ところで、猫(ネコ)というのを改めて見てみますと、ウイキペディアには「ネコは、狭義には
ネコ目(食肉目)-ネコ科―ネコ属―ヤマネコ種―イエネコ亜種に分類される小型哺乳類である
イエネコ(学名:Felis silvestris catus)の通称である。人間によくなつくため、イヌ(犬)と並ぶ
代表的なペットとして世界中で広く飼われている。」とありました。 
そういえば、ネコ科の大型種には、ライオン、トラ、ヒョウ、ジャガー、チーターなどがいて、
小型種にヤマネコがいる・・そして、ヤマネコは、もはや日本では沖縄県のイリオモテヤマネコが
天然記念物として残っているだけで、殆どはイエネコ・・つまりネコなんですね。

 しかし、もっと見ていきますと、ネコ目には、イヌなども含まれているのですね。

どういうことかといいますと、
 ネコ目(食肉目) の分類は、次のようになっています。

    • ネコ亜目
      • イヌ科 : 13属35種。
      • クマ科 : 6属10種。
      • ネコ科 : 4属37種。
      • ジャコウネコ科 : 17属35種。
      • イタチ科 : 24属55種。
      • レッサーパンダ科 : 1属1種。
      • アライグマ科 : 7属19種。
      • スカンク科 : 3属10種。
      • マングース科 : 17属35種。
      • ハイエナ科 : 4属4種。
    • アシカ亜目
      • アシカ上科
      • アザラシ上科

なるほど、ネコ目というのは、かなり幅が広いのですね。 驚きました。

 

 ペットのネコに戻って、最近言われていることに、ペットの代表であるイヌとネコの飼育推移に
変化が見られ、これまでずっと、イヌ(犬)の方が多く飼われていたのに、ここに来て、ネコがイヌを
上回って来ているというのです。

 アニコム損保会社のページに以下のようなグラフがありました。

 

                 2007年  猫1300  犬1252
                 2008年  猫1374  犬1310  (万頭)
 

 学者などの分析では、最近の生活環境の変化に伴って、狭いところでも清潔で、散歩に連れて行く
必要が無いなどの利便さや飼育コストが平均的にネコの方が低いことなどから、ネコが増えて来ている
といわれています。

 もともと、イヌとネコを比べてみると、「愛玩用家畜(ペット)としては、ネコはイヌより
飼育開始時期は遅いが、これは家畜化の経緯の違いによる。イヌは狩猟採集民の猟犬や番犬として
必要とされ、早くから人の社会に組み込まれた。ネコは、農耕開始に伴う鼠害の対策として登場して
きたのだという。つまり、穀物を鼠から守り駆除する番人として渡来したと考えられる」と
ありました。

 しかし、考えてみれば、イヌもネコも人の生活の中で共に生活し、人になついて、与えられた食料を
美味しそうに食べている動物・・というのも不思議な感じもするのですね。かわいい、癒される・・。
上にあげた図でも、これらのペットの飼育数は次第に増加傾向にあり、一方では、少子化で
15歳未満の子供がいる世帯数が減少傾向にあり、とうとう2003年では、ペット(イヌ+ネコ)数が
上回り、その後拡大傾向にあるというのです。 2008年では、イヌ+ネコは2684万頭に対して、
15歳未満の子供の数は1725万人となっています。

 

 ところで、ネコ(猫)を含む言葉を探してみますと、結構ありました。

猫なで声、猫の額、猫の手も借りたい、猫かわいがり、猫に小判、ねこばば、ネコの首に鈴をつける、
ネコにかつぶし、ネコ眼、ネコ舌、ネコの子一匹いない、猫も杓子も、猫マタギ、猫だまし・・など
まだまだあるでしょうね。 
これに対して、イヌ(犬)を含む言葉を探してみますと、 犬も歩けば棒に当たる、夫婦喧嘩は犬も
食わない、犬死、イヌが西向きゃ尾は東、犬かき、犬釘などあまり多くは無いようです。
 このことからいえば、ネコの方がより人間生活に密着している・・といえるのでしょうか?

 

 明日は、高校同窓会が淡路島で開催されます。行ってきま~す。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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