昨夜は十五夜でした。あいにく関東地方は、宵の口は曇り空で きれいなお月様は顔を出し
ませんでしたが、午後10時頃には、すっかり晴れてきれいなお月様が出ました。
昨日は、9月15日で、ちょうど15夜・・だったのですが、“十五夜”というのは、旧暦(太陰
太陽暦)の8月15日のことなんですね。 今年はたまたま、15日に一致したのでした。 昨年は
9月27日でしたし、来年は、閏5月が入りますから、十五夜は、新暦でいうと10月4日になるん
ですね。
十五夜の月は、“中秋の名月”と呼ばれますが、中秋とは、秋のちょうど真ん中との意味で、
旧暦では、7,8,9月の3か月を秋とし、その真ん中が8月15日だから、この日が中秋。 この
ブログでも、何度か取り上げていますから、ここではダブらないような視点から取り上げて
みたいと思います。中秋の名月の習慣や呼び方など基本的な事柄については、これまでの記事、
「中秋の名月」(2015.9.28)、(2013.9.19)他をご覧ください。
昨夜の中秋の名月
以下には、ネット「アストロアーツ」HPより要点をピックアップするなどして話を進め
たいと思います。
○中秋の名月は、必ずしも満月と一致しない。
旧暦では、新月(朔)から新月(朔)までを1か月(29.5日)とし、その始まりを朔日
(ついたち)としていますね。 で、その真ん中15日は、正確には29.5の半分=14.75≒14.8で、
満月(望)は、15とは少しずれることになります。そして、朔となる時刻によっては、日付と
しては、1日ずれることになりますし、さらに月は、楕円軌道をとっているなどの様々な理由
から少しずれるのです。3年前の中秋の名月は、2013.9.19で満月と丁度一致していました。
今年は、昨日9/15が中秋で、明日9/17が満月です。
ちなみに、今後10年間の中秋の名月と満月の日にちは、アストロアーツより以下のように
なっています。
今後10年の満月(アストロアーツより)
これによりますと、2021~2023の3年間は、中秋と満月が一致しています。
○なぜ秋に見るのでしょうか?
これについても、言及されていて、いわゆる“満月”は、毎月あるのですけれども、満月は
丁度、太陽が地球の反対側にいる時ですから、冬の満月は空高く、夏の満月は低いところに
出ることになり、丁度良い高さに見えるのは春と秋になります。しかし、春は霞がかかったり
しますが、秋は澄み切った空になり、きれいに見える。そんなことから、秋となったという
のです。 まぁ、感覚的にいっても、静かな秋の風情がお似合いですよね。
○その他、月に関する呼び方 アストロアーツに、以下のような面白い呼び方が紹介されて
いました。
・ブルームーン この呼び方は、初めて知るところなのですが、(洋酒カクテルなど に、
ブルームーンがありますが。)次のようにあります。 『1か月の間に2回満月があるとき、
その2回目の満月のことを“ブルームーン”と呼ぶことがあります。もともとは「一つの季節の
間に4回満月があるときの3回目の満月」を指す言葉だったようですが、 現在では「ひと月で
2回目の満月」のほうがよく知られています。実際に満月が青く見えるわけではありません。
前回は2015年7月31日の満月がブルームーンでした。次回は2018年1月31日の満月がブルー
ムーンですが、この日は皆既月食が起こるので「ブルームーンが赤く見える」ことになります。』
・ストロベリー(フル)ムーン 『赤い満月のことではなく、6月の満月のこと。一部の
北米先住民族の間で「イチゴの収穫期に当たる満月」を指して呼ばれていました。』 ブラックムーン 『ブルームーンの反対で「1か月のうちで2回新月があるとき、その2回目の新月」を指して呼ぶことがあります。この呼び方に従うと2016年10月31日の新月がブラックムーンになります。』
- ブラッディムーン 『「血のように赤い」月。地平線近くにあり地球の大気の影響で赤く見える満月や、皆既月食中の満月を指して呼ぶことがあります。』
面白いですね。 しかし、昨夜は、無事に中秋の名月を観ることが出来て、諦めずに何度も空を眺めた甲斐がありました。
ちなみに、この日の月齢は、13.7とありますから、これは正時(12時)の値ですから、私が見た夜10時の月齢は、およそ、14.1 位だと思います。