蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

印紙  (bon)

2016-09-28 | 日々雑感、散策、旅行

  先日、近場の飲み会で、何かの話題の時に“印紙税”なる言葉が出てきて、その時は、そのまま
やり過ごしていたのですが、どうも後になって、“印紙”“印紙税”“収入印紙”なる言葉が気に
なってきました。  こんな事、今更“何をか言わんや”ですが、恥ずかしながらきちっと理解して
いない部分があるのです。 
 パスポートの申請時に、10年旅券でしたら、収入印紙 14,000円を貼付しますね。収入印紙売場で
購入して・・。これは、行政機関での手数料の意味を持っているから分かり易い。しかし、領収書や
契約書などにも収入印紙を貼る場合がありますね。 これらは、広く「課税文書」なる範疇にあります
が、これにかかる税金・・印紙税とは何か? この部分のことが、はっきりとしていなかったのです。

           収入印紙 
            (ネット画像より)


 で、調べてみました。ネットから・・  
収入印紙とは
『印紙の一つで、国庫の収入となる租税・手数料その他の収納金の徴収のために、財務省が発行する
証票です。印紙税の納付、許可申請時の手数料、罰金、訴訟費用、不動産登記の登録免許税等に使用
します。』とあり、 国庫の収入となる租税や手数料などを納める時に使用する証票なんですね。
 そして、この文の中にある「印紙税」というのが、曖昧になっていた部分です。 

 それで、印紙税とは、
『経済的取引などに関連して作成される文書に課税される税金のことです。 印紙税の納税義務者は、
一定の課税物件に対し、印紙税法に定める課税標準と税率を基に納付しなければならないことになって
います。』 なるほど・・。 では、 “作成される文書に課税される” というのは、どのような
意味を持っているのか? そこのところなんですね。  これが、“課税文書” 。 
 本件については、平成17年の国会での質問に対する小泉総理(当時)の答弁がありました。 
『 印紙税は、経済取引に伴い作成される文書の背後には経済的利益があると推定されること及び
文書を作成することによって取引事実が明確化し 法律関係が安定化することに着目して広範な文書に
軽度の負担を求める文書課税である。』  つまり、文書を作成することで取引が明確になり、法律
関係が安定するというメリットがあるので、税金を負担してほしいという趣旨なのだそうです。

 自分なりに解釈すれば、例えば、領収書であれば、印紙税を払う(収入印紙を貼って消印を押す)
ことによって、この取引金額が法律によって認められるということであり、売り手には“正しい売上げ”
が保証され、買い手には、“正しい支払”が法律上認められることを意味しているというのです。
売上金額や、支払金額が架空のものでないとの証しであり、それがゆくゆくは正しい納税につながる
との見方のようです。 契約書などでの意味も、売買契約は勿論ですが、各種の取引における契約書が、
印紙税によって法律的に認定されるということなんですね。

  主な課税文書としては、不動産などの譲渡契約書、土地の賃借権の設定又は譲渡契約書、金銭
消費貸借契約書(以上は1号文書)、請負に関する契約書(2号文書)、約束手形、為替手形(3号
文書)、株券、出資証券、社債券など(4号文書)、定款(6号文書)継続的取引の基本となる契約書
(7号文書)金銭又は有価証券の受取書(17号文書)などがあることがわかりました。

 印紙税は、アメリカ、イギリス、フランス、イタリアなどの各国においても古くから採用している
租税です。もともと、印紙税が誕生したのは、1624年オランダです。 当時のオランダは、スペイン
との独立戦争(八十年戦争)で財政が窮乏しており、戦費調達のために考案されたとされています。
この印紙税は、他の税金と比べると、国民に重税感を与えにくいということから、各国でも採用される
ようになり、日本では1873年(明治6年)に導入されたとありました。日本では、現在課税される
20種類の課税文書を定めて、200円から60万円の範囲で課税することになっています。

 ~まぁ、昔から知恵者はいるもんですね。

 

 捕捉的に、こんな記事が目に止まりました。『それはまさに固定資産税の課税根拠と全く同じです。
固定資産税は場代が取りたいだけ、印紙税は脱税やその他の犯罪抑止としての書類作成責任を書類
作成者に負わせるため、というのが本当の理由ではないかと思います。』 『何故 こんな風に思う
のかといえば、医師、弁護士、税理士等が営業で受領した金銭については何故か「営業ではない」
という変な理屈を付けて印紙を貼付すべき課税文書から外してくるあたりに何となくその理由を見出す
ことができる気がするのです。どう考えても「営業」であるのは明らかなにもかかわらずこの人達が
報酬を得た場合には印紙を領収書に貼る必要がないのです。或いは行政側が作成する文書については
印紙を貼る必要がない事などから見てもそう思えるわけですね。』・・・

     

 ベランダでは、キンモクセイの甘い香りが一面に立ちこめています。窓を開けると、部屋にまで、
この甘い良い香りが入ってきます。1年のこの時期1週間ほどのために、この木の存在があるのですね。
サクラなどもそうですね。

          香り一杯のキンモクセイ
            



 

 

 

 

 

 

コメント
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