今日2月16日は、旧暦の元日(1月1日)で、朔日(ついたち)です。
お月さまは、今日は“朔”つまり新月なんですね。
お釈迦様の話しです。
涅槃会(ねはんえ)は、旧暦2月15日に行なわれる仏教の法会(ほうえ)で、この日
お釈迦様が入滅したとされているのです。 実際には、いつなのかは定かではない
そうですが、この日と定められています。
お釈迦様は、約2500年前に、唯一実在した(人間の)仏さまですが、35歳で悟りを開
き、以来45年間人類衆生済度のため全国を説法行脚され 80歳の時、沙羅双樹の下に,
頭を北に 右わきを下に横たわり涅槃に入ったとのことです。
この時、お釈迦さまのまわりには、弟子ばかりではなく天竜や動物、鬼畜までもが
集まって悲しんだと言われているのです。
ボストン美術館秘蔵の 英一蝶の「巨大涅槃図」にもそこの所の模様が詳しく描かれて
います。
涅槃図 (英一蝶 画)
(ネット画像より)
お釈迦さまは、悲嘆にくれる弟子達に向かって、これを慰め、常に精進することを
諭し、静かに目を閉じ涅槃に入られたとありました。
ネットによれば、その後約500年ほど経って、大乗仏教運動というのが起こり、大乗
経典により、阿弥陀如来など多くの諸仏が説かれたとあります。また、多くの菩薩など
も お釈迦様の弟子として説かれているのです。
お釈迦様の法会は、この涅槃会のほか、誕生を祝う 降誕会(ごうたんえ) 4月8日、
「花祭り」と 悟りを開いた時、12月8日の成道会(じょうどうえ)があります。
各宗派とも、これらの日は大切に法要されているのでしょう。
涅槃図の絵解きがありました。